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異世界転生には、夢も希望もございませんでした  作者: Taさん
第八章 想定外の夏休み
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234話目 騎士に襲われるって!?

いつも読んでいただきありがとうございます。

今日もよろしくお願いしますねー!


誤字の修正ありがとうございましたm(__)m

本当にいつもいつも……節穴ですいませーん!

これからも是非ともご贔屓ください!!

「よし!!」



思わずガッツポーズをしたくなる!


それもそのはずで移動した先は地面であり、踏ん張れる!!




「やっぱり爬虫類だな!!

 水で死にかけたから、次は陸地でと考えたんだろうけど!!

 お前はさっき俺に殺されかけたから陸地から湖に逃げたんだろうに!!

 なのに、また陸地を選ぶなん……て……」



言葉が詰まる。


その理由は明白だ!


移動した先は……町中であった……


突然の俺とヒュドラの出現に町人達はまったくついていけてなくて、

キョトンとした顔でこちらを見ていた。


それも最悪なのは、ヒュドラのすぐ傍でだ!!




「逃げ……」



俺が逃げろと叫ぼうとするよりも早く、

町人達がヒュドラを見て叫ぶのである!!




「い……いやぁぁぁあああ!!」



「ひぃいいぃいい!!」



叫びすぐに身を翻して逃げる町人。


それとは違いヒュドラを見て、腰を抜かしたようで

ただ愕然としながらそのまま声も出さずにその場にへたりこんでしまう町人。


それぞれがそれぞれの反応をする。


当のヒュドラの方は、俺が困惑しているのを見て、満足げな表情を浮かべていた。


聖剣技を放てば間違いなく住民を巻き込んでしまう。


それを考えての移動だからこそ、このヒュドラが憎たらしい!!


まず出来ることは腰を抜かしている町人の確保だろう。

だから、一気に駆けようとしたところを……




「くっそ邪魔だ!! どけ! この爬虫類!!」



俺の声なんてどこ吹く風の様子で無視して、

さらに状況が悪化するように町人の集団を囲うように首で覆っている!


明らかに人質である!


しかも……


その光景に思わず下唇を噛んでいると、

こちらへと叫びながら駆け寄って来る集団がいた。


このタイミングで!?


思わず舌打ちしたくなるが、俺はこの集団……騎士達の前へと立ちはだかる!




「どけ! 今すぐこの魔物を倒さなければならないのだ!」



「退かねば、貴様を踏み潰すぞ小僧!!」



急に立ちはだかって俺対して、恫喝してくる騎士達に対して

一歩も引くこともなく、騎士達に、




「分かってるよ! だから、邪魔をするな!! 俺がすぐにあいつを倒す!」



だが、騎士達からすればどこのガキとも分からない俺の言葉なんて聞くきもない!




「弓を放って! そのまま突撃だ!!」



隊長らしき男がそんな号令をかけるのを俺が慌てた制止する!




「バカか! あそこに町人がいるんだぞ!?」



そんな俺の言葉に対して、




「魔物の討伐には、犠牲はつきものだ!

 それにたかだか領民ではないか!! 我々と違って代えはいる!」



「ふざけんなよ!!」



俺が叫ぶなかで矢は放たれる!


何とか払い落としていくが、全方位から放たれた矢であるため、

すべてを払い落とすことは出来ない!!


矢は大半はヒュドラに当たるが、すべてが弾かれた!!


ただしこちらの攻撃に苛立ちを示すかのように身体をくねらせたせいで、

ヒュドラの傷口から血?体液?が飛び出してしまい、

地面に垂れたと同時に黒い煙が立ち込めるのである!!




「うが!? あぅああぅ……」



黒い煙を吸った町人がもがき苦しみ始めた!




「余計な事をするな!! 町人が苦しむはめになるだろうが!!」



そんな俺の言葉を聞いた騎士達が怒り籠めてこちらを睨んでくると共に

抜いた剣をこちらに向けて、




「クソガキが!! 貴様! 我々が騎士であることを分かっているのか!!

 貴様ら平民どもは地面に額を擦り付けて土下座をしていればいいんだ!!」



「……あぁん?」



俺の口から漏れた言葉にキレた騎士達は、

俺に一斉に斬りかかって来たのである!!



と言うか……




「お前らが……俺に勝てるとでも?」



一瞬で地面にうちひしがれた騎士達。

軽く殴ったといえ、意識を失っている者が大半である。

中には意識がある者もいるのだけど……




「き、貴様!! 俺達に手を出すとはどう言うことだ!!

 貴様の家族もろとも殺してやるからな!

 我々に手を出したことを後悔させてやる!!」



……ここまで来るとたいしたもんだよ。




「我々は……メフィスト伯爵様の騎士なのだぞ!!

 覚えておけ!

 メフィスト伯爵様は決して我々に対する暴言を許さないからな!!」



……ここ……メフィスト伯爵領なのかよ……



……


……


……なら、ヒュドラをこのまま放置して逃げるのもありか?


意識のある騎士達からの罵詈雑言を完全に無視して、

ヒュドラをどうするか悩む……



悩む……


悩む……


……はぁ~、メフィスト伯爵は死んでもいいけど、

領民が亡くなるのは許容しがたいな……




「……やるか」



思い腰を上げて、地面にひれ伏す騎士達を無視して、ヒュドラに向き直る。

その時、




「ファイヤーアロー!」



俺に向けて火の矢が飛んできたのである!!


俺に当たるがまったくの無傷!!


内心ではドキドキしたけど、さすが人間を辞めていると言われるくらいはあるようだ。

火の矢を放った騎士やひれ伏している仲間の騎士達もこちらを呆然と見ていた。


このまま気にせずヒュドラと戦いたいけど、

変なところで邪魔をされても面倒くさいし……


騎士達の方へと向き直り、邪魔しないように言おうとしたのだが、




「ば、化け物だ!?」



「こ、殺せ!! こいつも魔物だ!!」



ほうほうの体で何とか立ち上がった騎士達は

剣や魔法を俺に向けて来たのであった。


いつも読んでいただきありがとうございます。

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