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異世界転生には、夢も希望もございませんでした  作者: Taさん
第八章 想定外の夏休み
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223話目 ドラゴン戦2

いつも読んでいただきありがとうございます。

今日もよろしくお願いしますねー!

ドラゴンの身体を槍で貫くことは出来ない!! 



それも傷一つつけることすらできないのである!




「だけど! 槍が効かないくらいじゃあ……私は止められないわよ!!」



そう叫びながら詠唱する!



その間にもドラゴンがこちらに噛みつこうとするのだが、

その噛みつきをステップでかわす。


そんなに速くもないドラゴンの動きのため、

詠唱を止めることもせずに

続けて噛みつこうとしてくるドラゴンの攻撃をかわし続けて、




「これで終わりよ!! 炎槍ファイヤーランス!!」



私は目の前に手を突き出すと、その手を中心に火が沸き上がり、

そして急速に槍の形へと収束していく!




「死になさい!!」



私の掛け声と共に収束して出来上がった火の槍が

ドラゴンへと襲い掛かった!!



一瞬でドラゴンの身体を捉えた火の槍は、

爆音と共にドラゴンを火で包んでいった!!



その間に一歩下がり、すぐに近くにいた調査団のギネスの傍に寄る。

寄ってきた私に対してギネスが、




「お見事です!

 その御歳で“ファイヤーランス”を使えるとは……

 それも直撃で当てるとは! さすがでございます!」



そんな言葉を掛けてきたので、それに応えるように返答を返す。




「これで仕留めたわね! こちらに被害は……」



そこまで言いかけたところで、目の前に広がっていた火が裂かれて

ドラゴンがこちらに飛び出してきたのである!!




「直撃なのに!?」



思わず驚いてしまうが、それでもすぐに気を取り直す!




「だてにドラゴンではないってところね!

 だけど、それなら死ぬまで当て続けてあげるわよ!!

 私に続きなさい!!」



「「「ハ!!」」」



私の言葉を聞いた調査団の面々は追随してドラゴンに襲いかかった!


調査団の面々は、ここで戦う前にドラゴンと戦っていたのだろう、

剣で斬かかるのだが、顔や腕の関節部分を的確に狙って攻撃を加える!


そこへの攻撃ならたとえ斬れずとも怯ますことも出来る!


その間に私は更なる魔法を放つべく詠唱し、そして放とうとした瞬間……




「うごぁ!?」



調査団の一人が大きく弾き飛ばされたのである!!




「なぜ!?」



飛ばされた人は、私の側面にいて、けっしてドラゴンに近づいてなんかいないわよ!


吹き飛ばされた側へと視線を向けると

こちらに嬉しそうな笑みを浮かべているドラゴンが一匹現れたである!!




「「なぁ!?」」



驚く調査団の面々。足が止まってしまう!


だが、その間も私は足を止めることなく動くのである!




「止まらないで!

 一匹増えたところでやることは変わらないわ!

 攻撃を避けて、ダメージを与えられそうなところを狙っていくのよ!!

 そうすれば……私たちが勝つわ!!

 死になさい!炎壁ファイヤーウォール!!」



私の魔法が発動して、円をあがく様に火柱が上がっていく!


丁度火柱が上がる真上にドラゴン二体がのるように魔法を発動させた!!




「ファイヤーウォールは、さっきのファイヤーランスとは違って、

 侵入してくるものを焼き尽くすまで火が襲うわよ!!」



元々攻撃や近づいてくるのを阻むための魔法であるため

近接域でしか発動しないが、

その分だけ発動させて受けさせてしまえば強力である!!


これで骨の髄まで焼けてしまえ!!


そんなことを思いながら、すぐに視線を切って、

吹き飛ばされた人にかけよりそのケガの様子を確認する。




「大丈夫?」



私の言葉に応えるように倒れていながらもこちらへと作り笑いを浮かべて、




「だ、大丈夫、です……」



その言葉を聞いて、とりあえず意識があることに安堵しながら

身体に異変がないかを確認する。


見た目だと外傷らしきところは見当たらないわね。

アイテムボックスからポーションを取り出して渡しながら、




「これを飲んでゆっくりと休んでいるといいわ。

 こっちはもう終わっ……」



バシュウゥウウ!!



何かが弾ける様な音を出したかと思ったら、炎が辺りに霧散していった!!




「……ありえないわよ……」



思わずその光景に呆気に取られてしまう。


ドラゴン二体がファイヤーウォールによって

炎に身体を包まれながらもその炎をかき消していたのである!


それも無傷の様子であり、こちらを向いてニタリとした顔を作っているし!!




「……なら、あなた達が倒れるまで炎を浴びせ続けてあげるわ!!

 前衛をお願い! 私は次の魔法をかけるわ!!」



「「ハ!!」」



私の声に応えるようにドラゴンと私の間に調査団の面々が立ちはだかる!


そんな私達をあざ笑うかのように逆サイドから……




「グゴガァァアア!!」



雄叫びを上げてドラゴンが一匹、

そして今度は私の背後からまた一匹と現れるのである!!


それも他のドラゴンと同様にニヤリ顔を浮かべて!!




「ふ、ふざけていますわね!! 人をいたぶって……喜ぶなんて!!

 そのふざけた考えを今すぐ改めさせてやりますわ!!」



ドラゴンたちの態度に思わず汚い言葉が口から出てしまう。


四方から囲まれた絶体絶命の状況に調査団の面々が顔面を蒼白にしながら、

それでも私を囲うように構えるのであった。

いつも読んでいただきありがとうございます。

是非ともブックマークおよび評価をお願いします。

そのワンポチが…やる気スイッチになっておりまーす!

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