14話目 ダンジョンボス戦1
誤字脱字の修正しました!
多い・・・
皆さんに読みにくくして申し訳ないです。
「くっそがぁ!!」
助けに回ったせいか、そのせいで時間をくったせいなのか、
先ほどから騎士に遭遇する回数と騎士の数が増えていた。
後ろから付いてくる連中を気にしているから速度は遅めとは言え、
こんなに湧いて来るとは思ってみなかったよ!
今も近づいてきた騎士の剣を剣で反らして、
スキが生まれた腹を思いっきり蹴りつける。
それを後ろにいた女騎士が斧で止めを刺そうとしたので、
俺は言葉でその行動を制する。
「時間と体力、それと魔力の無駄!
こいつらは倒しても湧いてくるから、無駄遣いするくらいなら
とっとと足を止めずに走れ!!」
止めを刺したい気持ちはわかるけど、こいつらは倒しても倒しても
湧いてくる設定になっている。
それで無駄に魔力や体力、アイテムを消費するわけにはいかない。
無駄遣いさせるためにこいつらがいるんだけど、
そんな罠にわざわざ引っ掛かってやる必要はない!!
それに消費は出来ないわけがある。
この先にいるダンジョンボス戦が、めちゃめちゃ長時間の戦闘になるのだ!
そのために温存しておかなくてはならない!!
俺の言葉に渋々といった感じだが、女騎士が従い、一心不乱に走り始めた。
・・・さてと、あとどのくらいであの体力バカの元に着くんだろうな・・・・
そこから数時間走った後で、急に騎士たちの襲撃が止んだ。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・。」
俺が足を止めたことで、付いて来ていた冒険者たちの足が止まり、
その場に座り込んでしまう者、その場で天を仰ぐ者がいた。
ただ、そんな彼らには申し訳ないけど、
「すぐにスタミナポーションを飲んで臨戦態勢を。」
そう言って、俺は手持ちのスタミナポーションを飲み干して、
持っているスタミナポーションを一緒に走ってきた冒険者たちへと渡そうとする。
何人かは持っていたが、持っていない者もいて、その者にはしっかりと渡す。
というか、多めに持ってきているとは言え、
一人で体力バカのダンジョンボスを倒すためだったので、
人に渡すと数が少なくなってしまう。
だが、ここで放っておくと死んでしまうのだから・・・仕方がないか・・・
「・・・ここはどこだ?」
キリっとした表情を浮かべて冒険者の一人である女騎士が
こちらへと近づいてくる。
どうやらこの斧使いの女騎士が、この冒険者たちのリーダーなんだろう。
「ここは・・・もうそこが洗礼の泉の場所だよ。」
そう言って、俺は指で方角を示す。
そこには森の中からでも泉が見える場所であり、
すでに泉まで1分ほどの距離の所にいたのである。
それを見た女騎士は目を見開いて驚き、
ほかの冒険者たちは歓喜の表情を浮かべた。
ここで気づいたのだが、冒険者の中でも前衛をする者がいて、
鎧を着こんでいたり、盾を持ったりする連中がいるから気にもしてなかったけど、
こいつら冒険者というよりも・・・
なんかどっかの騎士っぽいんだけど?
鎧を着て、マントを羽織っているし、剣と盾を持っている。
必死で走っていたから、気にもしていなかったけど・・・
それに洗礼の泉をこいつらは目指していたんじゃないかな?
だから、歓喜の表情を浮かべているんじゃない?
そうなると貴族の連中で、この偉そうな女騎士がこの中で貴族で・・・
そこまで思考を進めていたところで、不意に冒険者の一人が歩を進めて
泉へと近づいて行く光景が目に入った!
それにワンテンポ気づくのが遅れてしまった!!
「ば、バカ!!それ以上、そっちに近づくな!!」
その一言を言ったところで、事態が動き出してしまうのだ!!
「ブオオオオーーーーーンンン!!!」
雄叫びのような、機械音での叫びのような声が響きわたるのだ!!
その声?に動揺して冒険者たちが辺りを見回し始める。
俺は思わず舌打ちをしてしまう。
「ちぃ!!・・・くっそ、もうちょい休んでから、向かいたかったのに・・・
ほら、戦闘態勢!ダンジョンボスが来るぞ!
そこの騎士さんがダンジョンボスのエリアに踏み込んじまったんだからな!!」
思わず嫌味を言ってしまうが、本気で舌打ちをしたくなっているので許して欲しい。
俺は両手に剣を持って、洗礼の泉へと歩みだす。
近づいて行くにつれて、その姿はハッキリとする。
先ほどまでいた騎士たちの魔物よりも
二回りは大きな鎧を着ている騎士が鎮座していたが、
ゆっくりとこちらへと動き出すのである。
「あ、あれは・・・一体なんだ?」
震えながら、女騎士が俺に尋ねてくるので、
「お待ちかねのダンジョンボスだよ。
あいつを倒さなきゃ、ここの洗礼の泉の水は汲めないし、
何よりこのダンジョンから出ることは出来ない!!」
そう言うや否や、ゲームと同じなのかと光矢を放つ!
だが、その矢はむなしく騎士の鎧に当たるとすぐに霧散してしまう。
それの光景を見た冒険者たち・・・いや、騎士たちが目を見開いて驚くのだ!
「な!?バカな!?魔法が効かないのか!?」
女騎士が驚愕するが、ここまで来たのだから、
分かっていてもおかしくないんじゃないかな?
ちょっとは効くだろうけど、光属性の魔法なんかでは
大したダメージを与えることなんてできないと
あの魔物の騎士たちで気づいてるはずだろう?
驚愕する女騎士とそのお付きの護衛騎士たちを尻目に俺は、確信する。
「これも設定どおりなら・・・倒せるだろうな!!」
そう言うや否や駆け出して、ダンジョンボスとの距離を一気に詰める!!
今までの騎士の魔物と同様で動き自体は緩慢である。
ただし・・・
ブオン!!!
ものすごい風切り音と共に鋭い一撃が振り下ろされた。
それは、近くにあった木々を軽々と切り倒しても尚止まることもない一撃だ!!
「ひぃぃいい!!」
短い悲鳴を上げる冒険者たちに思わず舌打ちしたくなるが、
「とりあえず、こいつは剣でしか攻撃してこない!
だから、絶対に近づいてくるんじゃない!!」
人死にを見たいわけでもないし、一応このダンジョンボスの倒し方は知っているのだから、
邪魔をしてほしくはない。
なので、近づかないように言いながら、俺は騎士の懐へと入り込んで、
鎧の継ぎ目に剣を突き立てていく。
それと同時に、剣を引き抜いて、一歩下がる!
こちらに向かって剣を振り下ろす騎士の一撃をかいくぐって、
また接近して継ぎ目へと剣を突き立てていく!
このダンジョンボスの攻略方法がこれだ!!
“ヒット&アウェイ!”
原始的だけど、ここのボスを倒すためにはこの方法しかないのだ。
ああ・・・
ゲームの世界でやっていたけど、
己の身を危険にさらしてまでやる羽目になるとはな・・・
・・・作戦としては、王道の普通の攻略方法だが、
それ以外の攻略方法がないのが、このダンジョンボスなのだ!!
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。
いつも読んでいただきありがとうございます!
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