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異世界転生には、夢も希望もございませんでした  作者: Taさん
第四章 国家転覆計画 
117/960

88話目+ ギルドからの呼び出し2

+話です。

短い点はご了承ください!

「それで、今日マコトちゃんを呼んだのは、

 私は王都の冒険者たちの住居を改善したいのよ」



「……話の変えかたがかなり強引なんだけど……」



そんな俺の言葉はまったく届いておらず、そのまま話を進めていくアーネ。




「安い報酬だと馬小屋程度にしか泊まれないのよね……」



「まあ……そうだろうね」



「だからね! マコトちゃんのアズーリ商会の力で、

 ギルドの傍にアズーリホテルを建てて、

 安く冒険者たちを泊まらせて欲しいのよ。

 アーネからのお・ね・が・い♡」



そう言いながら、目をウルウルとさせて手のひらを合わせお願いポーズをしてくる。

ただ……筋肉だるまがそんなポーズをとっても圧しか感じないけど……




「お願いを聞いたからって……俺にメリットがないけど?」



その言葉にウフン♡と気持ち悪い声を出したかと思ったら、

急に目の前で服を脱ぎだして、




「マコトちゃんの熱い身体を私の身体で冷やして……って!?

 あぶな!? なに剣抜いてんのよぉ!?」



「本能が切り刻めって……」



「そんな本能捨ててしまいなさいよ!!

 確実に私がよけなきゃ私死んでたでしょう!?」



気がつけば俺は剣を抜いてアーネを斬りつけたのだが、

残念ながらさすがはギルドマスターであるアーネは紙一重とは言え、

俺の斬撃を避けやがった! 残念……




「そんな罰ゲームで王都でホテルなんて出すわけないだろう?」



「罰ゲーム!? この私の身体が罰ゲームですって!?

 いいわ!! 1時間……いいえ、30分後に同じセリフを言わせないわ!

 さぁ私とっぉおおおお!? って、殺そうとしてくるじゃないわよ!?

 わかった! わかったから!!

 マコトちゃんのために王都で商売をするための権利書を手に入れてるの!

 それとギルド所有の土地を提供しようじゃない!!」



その言葉を聞いて、俺が振るっていた剣が止まる。




「権利書は、どうせアズーリ商会から提出すればいいだけだけど?」



「ふふふ! ギルドが申請するとね、税金の免除がなされるのよ!

 持ちつ持たれつの王家とギルドだから出来るのよ!

 そして、アズーリ商会にギルドが依頼した場合は、

 税金免除がそのまま適応されるのよ!!

 さぁ~私の権力をたたえて、私に激しい抱擁をしていいのよぉ!

 その熱い思いを私にぶつけていぃいい!? のぉおお!?

 いやいや、誰も剣を振るえって言ってないの!!

 いや、マコトちゃんのオトコの剣は振るって欲しいのだけどおぉおお!?

 ウソウソ! お願いよ! そんな本気で剣を振るわないで!!

 さぁこの権利書と、土地付きよ! それも低賃料で貸してあげるわ!

 どう!? この案にのらないわけないわよね!!」



……アーネは嫌いだが、メリットが大きすぎる…



……アーネは大嫌いだけど、ホテル関係なら税金免除が受けれるというメリットが大きい……



……アーネは本当に嫌いだけど、土地も格安で借りれるならメリットが……



そんなことを考えていた俺にアーネが、




「さっきから、ブツブツ言っているけど聞こえてるんですけど!?

 そんな照れ隠しはいいのよぉ! さぁ~! ココロを開放して!!」



「今すぐアーネを殺して、権利書だけ手に入れたい」



「そぉ~んな本音は言わなくていいのよぉ!!

 全然期待した言葉と違うけど!?

 ……まあいいわ、じゃあやってくれるわね?」



その言葉に天井に顔を上げて、一拍考えた後、頭を下して、



「……しゃあなしで」



「何で渋々なのよ!?

 まったく……だけど、そんな照れ屋のマコトちゃんもス・キ・よ♡」



アーネの言葉をガン無視して、俺は権利書を見て、契約内容を確認した後に締結する。

その後、エヴァさんにこの契約書を見せると……




「……アーネギルドマスターに……身体を売りました?」



と真顔で聞かれたのであった……売ってないし!!



いつも読んでいただきありがとうございます。

是非ともブックマークと評価をよろしくお願いします。

そのワンポチが・・・僕を救います!!

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