表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生には、夢も希望もございませんでした  作者: Taさん
第四章 国家転覆計画 
110/960

83話目 襲撃1

いつも読んでいただきありがとうございます!

是非とも今後も宜しくお願い致します。

「俺たちが、ナイツ伯爵家を訪問するのを知って、押しかけたってところ?」



「……はい」



「そうなると……俺が何者かを知っているな?」



「……はい……マコト・フォン・アズーリ準男爵様でございます」



「その後ろ盾も知っているんだろう?」



「……はい……オリヴィア・フォン・ノースベルト公爵令嬢でございます」



今、俺はナイツ伯爵家の屋敷を出て歩きながら、

少し後ろをついて来るプルメリアに質問をしている。


プルメリアと逆サイドにはローズが甲斐甲斐しく少し後ろをついて来ていた。




「……で、あの場で考えていたことは、アーサーに訴えて、

 さらには俺とのつながりを得て、そこからノースベルト公爵家まで

 伝手を作ってってところか?

 それを利用して、ホテルを何とかしたい?

 それとも“元”って言われていたから、また貴族に返り咲きたい?」



俺の言葉に覚悟を決めているようですべて答えるプルメリア。




「両方……でございます。

 落ちぶれたとは言え、元子爵家であるプルメリア家のお家再興が

 我がプルメリア家の悲願でございます。

 さらに、プルメリア家の象徴であるプルメリアホテルが持っていた輝きを

 もう一度取り戻すことでございます」



ちゃんと答えてくれることは好感が持てるが、

それを含めての考えに何とも言えない気分になる。


この女性といると色々と厄介ごとに巻き込まれるだろうし……というか、




「ローズ!」



「はい、それではプルメリア様の傍にいてください」



「いやいや、それはこっちのセリフだったけど!?」



そんな俺とローズとのやり取りを?といった顔で見るプルメリア。




「どうかされたのですか?」



そんな疑問を口にするのである。




「まあ、完全に巻き込まれた感じだけど……まあ、いいか」



「…はぁ~…エヴァ様には、ご報告しますからね」



ローズはため息交じりに俺の言葉に従うようにプルメリアの傍へと近寄る。



「え? え? これは一体……」



そこまでプルメリアが言ったところで、

俺達が今歩いている道の前後に10人前後の男たちが現れた。

そこでやっとプルメリアは気づいたようで、




「こ、これは……」



そんな言葉を発するプルメリアを無視して、俺はローズに、




「前後に一人ずつ逃がしたらダメな奴がいるな…。

 ローズは、その二人を掴まえてくれ」



「他は? マコト様が? それだとプルメリア様が危険に晒されるかもしれませんが?」



「まあ、自業自得ということで」



「それなら納得しました。

 こうなったのも、これから起きることもプルメリア様のせいですしね」



俺の言葉に納得するローズ。

一方、そう言われたプルメリアは顔を引きつらせていた。




「まあ、大丈夫。

 プルメリアのところにまでこいつらの手は届かないからな。

 ただ、ここでおとなしくはしておいてくれよ……な!」



俺がそこまで言ったところで、俺はまずは後方から近づいてきた集団に殴りかかった!




「殺すなよ! ローズ!! あとがめんどくさいから!」



「承知しました!!」



その言葉と同時にローズも動き出していた。




「「「なぁ!?」」」



俺が動き出して、一瞬で距離を詰めたことで、

後ろにいた集団の男たちは目を見開いて驚く。


だが、そこから動き出すこともできず呆然としてしまったせいで、

俺の拳の餌食になるのだ!!


腹にクリーンヒットした俺の拳のせいで、

クの字に曲がる男、すぐ傍の男は、俺の蹴りで吹っ飛び地面を

転がってそれ以上は動かなくなる。




「ば、ばかぁああぎゃ!?」



「く、くそぉごおふぅう!!」



「はぁあああぐほぉ!?」



「あ、ああうぐぅ!?」



あっという間に先ほどの二人に加えて四人が地面に屈する。

あと4・・・あ、3人になった。

どうやら俺の視力で捉えられない速度でローズに捕獲されたようだ。




「で、おとなしくする?」



そんな俺の言葉に目を見開いて、




「誰がこんなくそがきぃうぅごおぉ!?」



腹パン一撃で沈む男。

残り二人は、ワナワナと震えて、俺に向かって何度も首を縦に振るっていた。



「じゃあ、あとは正面の……」



そう言いながら正面を見ると…すでに全員が…阿鼻叫喚に包まれていた。



ある者は……



「あ、足が!? いでえよぉ!!」



ある者は……



「う、腕が、腕が無くなって…うわわわあああ!!」



腕を切り落とされた者、足を切り落とされた者、

そのほかにも生きているのが不思議な傷を負っている者にされていたのである。

その元凶であるローズは、血で染まったナイフを握ったままこちらにほほ笑んで、




「先に済ましておきました。大丈夫です。殺してはおりませんので」



「…確かにそうだけど…言葉って難しいね…って言うと思ったか!!

 俺の言葉の意味を理解してたよね!! これ面倒くさいことになってるよね!?」



「言葉の説明が足りなかったかと……

 いえ、そこまで意図を理解できずに申し訳ございません。」



「いや、もう最初に言葉が漏れてますけどね!! え? 俺のせいってこと!?」



「で、これからどうしますか?

 残念ながら生きているのでアイテムボックスには入れれませんが」



「残念ながらって言うし!? …まあ、放置だけど。

 一応死なないようにポーションを傷口にかけて、

 あと金目のモノと賞金首がいたらそいつらは回収。

 とりあえずこっちは二人生かせてるから、この二人に運ばせよう」



「かしこまりました。で、こちらの二人は?」



「……何で、裸で亀甲縛りしてるんだ?」



ローズが最初に襲撃した前後にいたいこの集団の男たちとは、

異なる気配をもっている2人の男。


その二人ともがなぜか裸にされている上、

亀甲縛りにされて地面に転がっているのだ。


いつも読んでいただきありがとうございます。

是非ともブックマークと評価をよろしくお願いします。

そのワンポチが・・・僕を救います!必ず!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ