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第06話:山登り  作者: 吉野貴博
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蛇足


 依頼された「行き方」と証拠の石を優男に渡し、いなくなった三人と山で見た奇妙な物体の報告をし、さっさと帰りたかったのだが、重鎮が礼をしたい労いの場を設けたと引き留められた

 女性の記録した媒体にあれがどうなっているかなら知りたいものだが、長老の頑固さはどこの世界でも共通のようだ、テーブル席ではなく宴会場が用意されていた。

 重鎮にとっては自分の夢でも記憶違いでもなく本当に石が存在したことが大っぴらな理由、三人以外にも行方不明になった連中の犠牲が無駄にはならなかったことが口に出せない理由で、他の者たちにとっては追従やこれで一段落という安心感など、思惑はさまざまらしい。私が通った道筋の大変さとか、訳の解らない存在はなんとかなると思っているようだ。

 重鎮に呼ばれ、前に座らされる。

 この重鎮、優男とは違って、私は敵方に属する人間なのに、良い言葉で言えば「清濁併せ呑んだ」、普通の言葉で言えば「大雑把な」、悪く言えば「いざとなったら実力でどうにでもなる」という典型のようだ。

 大仰な感謝の言葉を言われ、なんでも一つだけ願いを叶えてくれるという。

 そう言われることは、ここに来る前に優男から言われており、互いの確執は深いので甘っちょろい平和なぞ願っても碌なことにはならないと忠告されていたので、本当に個人的な願い事を考えた。

「どうしても行き方が解らない場所があります。そちらの一族も全国に大勢いると聞いていますので、その場所への行き方を知ってる人がいないか、探してもらえませんか?」

 誰も知らなければ知らないで構わない、変に関わりを続けるより、外れることを前提として「そうですか、ありがとうございました」で全終了する頼み事が一番だ。

 重鎮は鷹揚にうなずき、その場所を聞いた。

 去年から「怪談朗読」をやって楽しんでいる人たちを知りまして、面白そうだやってみたいなと思い、令和の御代になってからYouTubeに創作朗読と実話体験を投稿しました。

 そちらはもう気が済んだのでそちらはもう完結しております。よろしければ聞いてみて下さい。

http://bit.ly/2HQCHpF

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