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死してなお、愛しい君の創造者  作者: 草の者
第1章 "念願の死"
2/5

居心地の良い場所

田無浩司という生が終わってから、どれぐらいたったのだろうか?

立ちくらみの様な感覚と共に、俺の意識が戻り始めた。

まだ、視界もぼやけている為回復するまで何も考えない事にした。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


それから、(しばら)くして

意識も軽くフワフワしている状態になった。

視界も定まり、周りは無音だが恐らく感覚的に聴覚も機能し始めただろう。


ただ、肉体がある時の感覚とは若干違く

何かに力を入れる様な感覚や息をしている事

自分の身体に触れている実感などはない。


「声も、、いつも通り出ると、、」


そして、どういう原理が分からないけど、思った事は毎回声に変換する事ができる。

身体も肉体がないので、地上で手足を使って歩く感じとは違えど、行きたい方向に強めに意識を向ければ、浮いてる感じで進んでくれる。


「さて、、、早速行動するとしようか」


俺はまず、周りを見渡した。

周りは無機質で俺も含めて真っ暗闇である。

俺の目の前にある存在事態が異様な程、大きく尚かつ輝いている扉を除いては、、

間違いなく何回も見たことの風景、、

死んだ時に必ず最初に目覚める場所で間違いなかった。


(初めての時は戸惑ったが、今では1番落ち着く場所かもしれないなー、ここが)


慣れといものは、怖いものだ。

本来ならば落ち着いていていい場所ではないのに、何回も訪れているうちに、この無機質の空間に安堵感さえ覚えてしまっている。


「何時間でもここにいたいが、、、さっさと目的叶える為に行ってくるかー」


そう、俺は独り言を言いドアの前に進んだ。

物を動かす事や掴んだりするのも、歩く時同様

強めに意識を向けると自由自在に動かすことができる。

俗に言う、これがポルターガイストなのだろう、、


「次来る時は、もしかしたらゆっくりできるかもな、、できるといいなー、、」


と言い放ち俺は扉を開けて進んだ。










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