表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/77

第2部分

目を覚まし、鎧を着こんでおっさんの家に向かう。

「冒険者ギルドと商業ギルドに登録したので、どちらか相性の良いほうを探って本職にしようかと思っている。」

朝食をむしゃむしゃしながらおっさんと話す。おっさんは村長だそうだ。


「どちらを選ぶにしても、最低でもEランクまでは上げておけ。Eランクになれば長期依頼未達成でも一方的に抹消はされないからな。冒険者ギルドの依頼を中心にするなら仲間を早くから探すといい。あ、商業ギルドも護衛が居るから仲間が要るな。とにかく仲間だ。飯はここで一緒に食べていいぞ。」


おっさんは言わないけど、3食保証することを餌に仲間探していいぞってことだろう。有難い話ではないか。

昼は戻れるか分からないと村長の奥さんに伝えると、保存食と水筒を渡してくれた。ショルダーバッグに収め、まずは冒険者ギルドへと向かう。


中に入るとギルド職員のエルサさんがぶんぶんと手を振っている。


「ヤマトさん、おはようございます。依頼を受けるのは初めてだと思い、今日ある依頼の中から幾つか良い依頼を探しておきました。」

そうエルサさんは言ってくれた。優しいじゃないか!これはフラグか!?とか思いつつお礼を言ってその依頼を見せてもらう。


・ローカニル村周辺の警戒 期限は日暮れまで 報酬:2,000G

・警戒任務の護衛 期限は日暮れまで 報酬:4,000G

・害獣駆除 スモールボアの討伐 報酬:1匹当り2,000G


「村周辺の警戒か護衛、稼ぎたいのでしたら、スモールボアを狙うのがいいかと思います。」

エルサさんからそれぞれの依頼の詳細を聞く。いきなりの戦闘は不安だな…報酬は安いんだろうけど、警戒にしておこう。


「はい、警戒の依頼ですね。手続きが終わりましたので、南門にいる警備兵の指示に従ってください。お気をつけて。」

エルザさんに見送られ、冒険者ギルドを後にする。


警戒任務は非常に退屈なものだった。4人1組で村の周りをグルグルと巡回するのだ。

たまにスモールボアが迷い込んでくるらしいが、基本は平和らしい。

酒場に居るおねーさんが綺麗とか、あのおねーさんは俺に惚れているだとか、どうでもいい話を聞き流し、警戒任務完了!


冒険者ギルドへ戻り、任務完了の報告と報酬の受け取りを行う。


□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

名前:ヤマト

職業:村人A

所持金:27,000G

所持P:50P

冒険者ギルドG 1/10件、商業ギルドG 0/10件

Eショートソード Eバックラー Eハードレザーセット

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


ギルド職員のエルサさんに気になった依頼のことを詳しく聞いてみる。


・害獣駆除 スモールボアの討伐 報酬:1匹当り2,000G


「エルサさん、どうも。依頼のことで聞きたいことがあるだが、いいかな?」


「はい、どの依頼でしょうか?」

エルサはニコニコと返事をしてくれる。オススメされた討伐依頼のことだと伝え、詳細を教えてもらう。


「こちらの依頼はこの村周辺に現れるスモールボアを討伐して頂くことが条件になります。討伐証明部位が無い為、そのままお持ち頂くことで討伐の証明となります。運搬用の台車もギルドで貸し出しをしていますので、是非ご利用下さい。」


「小型の猪ってことは、食用可能なのかな?納品依頼はないの?」


「冒険者ギルドでは納品の依頼はありません。商業ギルドのほうにあるかもしれませんので、商業ギルドに行かれてみてはいかがでしょうか?」


エルサにお礼を伝え、商業ギルドに足を運ぶ。


「ちょっと遅い時間だけど大丈夫かな?依頼のことで聞きたいんだけど?」

ギルド職員のエステルさんに話しかける。

「はい、大丈夫ですよ。依頼のこととは、どのような内容でしょうか?」


冒険者ギルドでスモールボアの討伐を受ける予定があること、獲物は持ち帰るので引き取り先を探していることを説明する。すると2枚の紙を取り出し、説明してくれる。


「スモールボアでしたらこちらの2件が対象になります。こちらは常に出されている依頼ですので、獲物が手に入った後に依頼を受けて頂く形でも問題ありません。」


そう説明され差し出された依頼の内容がこちら。


・素材調達 スモールボアの毛皮 報酬:1匹あたり500G

・食材調達 スモールボアの肉 報酬:1匹あたり 500G


「解体されないまま持ち込みでも受け付けはしていますが、解体費用を差し引く関係で報酬は半額になりますこと、ご了承下さい。」


報酬を取るか、お手軽を取るかってことか。血とか内臓とかグロ系は勘弁して欲しいのでお手軽を選択しよう。依頼は後からでも大丈夫みたいなので、狩れたら依頼を消化する方向でいいだろう。


商業ギルドを出て、おっさんの家で夕食をもぐもぐする。


「明日、スモールボアの討伐を受けてみようと思ってる。村周辺の警戒依頼は今日受けたけど、退屈すぎて2度と受けたくない。」

そうおっさんにボヤく。おっさんもゲラゲラ笑いながら、


「ヤマト君、あの依頼は怪我とかで戦闘が厳しい冒険者向けの依頼だから、退屈なのは仕方ないよ。ただ、警戒は必要なので、重要な依頼であることに変わりはないよ。」

「スモールボアだったら、村の周辺にある畑でよく見かけるよ。スモールボアは良い方法があるから教えてあげよう。まずは倒せるか試してから、依頼を受けるといい。」


おっさんから良いことを教えてもらい、お礼を言って自宅へ戻る。


スモールボアを討伐の良い方法も教えてもらえ、眠りにつく。


□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

名前:ヤマト

職業:村人A

所持金:27,000G

所持P:50P

冒険者ギルドG 1/10件、商業ギルドG 0/10件

Eショートソード Eバックラー Eハードレザーセット

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ