表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/77

第1部分

目が覚めるとそこは市役所の受付のような場所だった。

案内の女性から番号札を取るように促される。

ボタンを押すと金属のプレートが出てくる。

「第00AZC045号転生者」と書かれている。

045号ってことは「死後」なのか、なんちゃって。

というくだらないことを考える余裕も出てきた。


「045という番号に深い意味はございません。こちらにお掛けになっておまち下さい。」


なんで考えたことが分かるんだ。そう思いながら示されたソファーに座って待つ。


目の前には「転生受入れ係」と書かれた窓口がある。

転生課で使えるポイントとして1000Pを貰えた。


「お待たせしました。まずは転生世界登録係にご案内します。他の4つの係があり、それぞれで選択を行って頂きます。」


自分が転生したい世界を自由に選べて、何をしたいか自分で選べるんだったら特に問題ないじゃないか!


「お考えの選択ですが、各係に「福引機」が設置されております。「福引機」には無料・銀・金の3種類があり、無料は1回だけ引くことができます。銀は100P、金は200P消費して引くことができます。そこで示された選択肢の中から選んで頂くことになります。10回回すと1回オマケで回わせます。」


頭の中を読むのはいい加減やめて欲しい。


「転生世界登録係へようこそ。福引はまだされていない様ですので、まずは無料福引からいかがでしょうか?」窓口のおねーさんは優しく教えてくれる。


今の段階だと選択肢は0なのか。無料ガチャで様子を見るのがいいだろう。


「お考えの通りです。」

窓口のおねーさんまで考えを読むのか。

「転生世界登録係」の無料福引を引く。


無料「ノーマルスタンビートワールド」


説明分を読む。「魔物の大発生スタンビートが程ほどに発生している世界。スタンビートは魔物の生息地を中心に発生する。」


「よろしければ、他の係を回って無料福引を先に引かれてはいかがでしょうか?選択肢が少ない状況ですので、何を優先するかの参考にもなるでしょうから。」

窓口のおねーさん、なかなか良い提案をしてくれる。他の係の福引を先に引こう。


「いってらっしゃいませ。」

思考を読まれることに少しなれてきた。


「転生職業登録係」

無料「村人B」


「転生技能登録係」

無料「剣術C」


「転生住居登録係」

無料「地方農村C」


「転生女神登録係」

無料「戦争の女神C」


スタンピードが起こる世界で、それなりの性能である村人B。技能は剣術C。転生先は地方の農村C。転生に携わる女神は戦争に関することに興味があるが、Cなのであまり世界のバランスは調整しないだろう。


そんなことを考えながら最初の窓口「転生世界登録係」へと戻る。


「世界、住居、女神がご不満ですか?1発勝負のギャンブラーさんは各窓口で金を1回引かれます。悩んでしまう方は銀を合計で10回とされる方が多いですね。」


「はい、それでは銀の福引を2回どうぞ。」

おねーさんは思考の先読みを覚えたそうだ。


銀「ハードスタンピートワールド」

銀「ハードパンデミックワールド」


無料より条件が酷くないか。他の係のも回してみよう。何も言わなくていいだろう。


「いってらっしゃいませ。」


「転生職業登録係」


銀「村人A」

銀「兵士A」


「転生技能登録係」


銀「格闘術C」

銀「幸運C」

+銀「甲種仲間B」


「転生住居登録係」


銀「地方農村A」

銀「地方都市C」


「転生女神登録係」


銀「大地の女神B」

銀「商売の女神B」


「転生世界登録係」へと戻る。何も言わずとも伝わるだろう。


「喋って頂いて構いません。オマケ1回は技能を引かれたのですね。良い選択だと思います。どの世界を選ばれるかは悩んでしまうところですが、その他の部分はこのような構成が無難かと思います。」

そう言って、おねーさんはスラスラとメモを書いてくれた。

「転生職業登録係」


銀「村人A」 もしくは 銀「兵士A」


「転生技能登録係」


無料「剣術C」

銀「格闘術C」

銀「幸運C」

銀「甲種仲間B」


「転生住居登録係」


銀「地方農村A」


「転生女神登録係」


銀「大地の女神B」

銀「商売の女神B」


「スタンピートとパンデミックのどちらを選ぶにせよ、住居は条件の良い場所を選ぶべきです。スタンピートの場合は即襲われますし、パンデミックの場合は治療が間に合う見込みがありません。転生女神に戦争の女神を選びますと、気まぐれで戦争が起きると言われておりますので、除外しました。」


おねーさんは丁寧に説明してくれる。無料の福引はろくでもないな。


「世界はノーマルスタンピート、職業は…いきなり戦争は嫌なので村人Aにします。」


「転生世界登録係」

・ノーマルスタンピートワールド


「転生職業登録係」

・村人A


「転生技能登録係」


・剣術C

・格闘術C

・幸運C

・甲種仲間B


「転生住居登録係」

・地方農村A


「転生女神登録係」

・大地の女神B

・商売の女神B


「こちらの用紙をお持ちになって、各窓口で選択の登録を行って下さい。手続きが終わりましたら係の者が次の部署へとご案内します。それではいってらっしゃいませ。」


喋らずに物事が進むのは良いのだが、どうにも気持ち悪いな。


残り4つの窓口で選択の手続きをしてもらい、「転生女神登録係」での手続きが終わった時、案内をしてくれたおねーさんから声を掛けられた。


渡された用紙には希望する名前、性別の選択欄がある。

名前欄の下に注意書きがある。どれどれ…

「名前は貴方の人生で一生付き合うものです。よく考えて記入してください。世界最強、暗黒騎士等といった後悔する名前や名前の前後に十字架のようなマークを装飾として付けることは推奨していません。」

要は厨二病はお断りしています、ってことか。確かに後悔するだろう。


名前:ヤマト

性別:男


「最後の手続きを行います。こちらの部屋へお入りください。入室後は転生女神による転生作業が行われますので、退室はできません。ご理解の上、お入り下さい。」


なにも喋らずに更に話が進む。


案内された先には大きな扉があり、扉の上には大きなプレートで「転生室」と書かれている。


ここで迷っても仕方ない。入るしかないな。


「ギィィ…」


扉を開けて部屋の中へ入る。そこは映画館のように階段状に椅子が並んだ部屋になっており、手前側からA、B、Cの区分けがされている。女神ってどんだけ居るんだよ。


「お名前は…ヤマトさんですね。用紙をお渡し下さい。すぐに担当の女神が参ります。」


そう言っておねーさんは担当の女神を呼びにいく。


「大地の女神です」

「商売の女神です」

2人の女神が目の前に進み出る。


名前そのままだな、別名とかないのだろうか?と考えていると、


「女神はあくまで女神ですので、別名はありません。担当がいろいろとありますので、〇〇の女神といった名前が正式名となります。」


女神さんも喋る必要はないらしい。


映画館のスクリーンになりそうな部分には大きな魔法陣?のようなものがある。


その魔法陣の上に立つように促され、2人の女神はこう告げた。


「困ったことがあれば協会で祈りを捧げてください。転生担当の女神が可能な限り相談に乗らせて頂きます。担当分野以外のことはお答えできない場合があります。」


「準備が出来ましたらこちらのステータスプレートを首から下げて下さい。転生後の世界でご自身の能力を把握する為に使用するものです。生活上必要になる知識は「まにゅある」を転生後の世界に用意していますので、お読み下さい。」


「「それでは良い人生をお過ごし下さい」」


世界が真っ白になり……


気がついたら目の前におっさんが座っていた。


「ヤマト君、聞いてるかね?ヤマト君?」


目の前に座っているおっさんの存在を受け入れるのに少し時間が掛かってしまった。


「すみません、少し疲れているみたいで。」

どんな話をしていたのか把握出来ていないので、適当に誤魔化す。


「いいかね?もう一度説明する。君は成人を迎え、孤児院を出てこの村に住むことになった。孤児院を出て他の町や村に移住した者は1年間の猶予が与えられる。その期間にどのような生き方をするのか決めることだ。決まらない場合は農民として畑仕事でもするとよい。自宅までの地図は用意している。何か困ったことがあれば儂を訪ねてきたまえ。何か分からないことはあるかな?」


なんとなく状況は把握できた。まずは自宅なるものへ行ってみよう。


「ありがとうございます。家に戻りまずは休み、今後のことも考えていきます。」

お礼を言っておっさんの家を出る。おっさんの家は結構でかかった。


フレンドリーな住人達から軽く声を掛けられたりしながら、地図に示された自宅へとやってきた。住宅密集地から少し離れた場所にある自宅はめちゃくちゃボロかった。

玄関のドアも半分外れかかっているし、屋根や壁も心配になるレベルだ。


「頂き物に文句を言うのもおかしな話だよな」

そう呟きながら玄関のドアを開ける。自宅はドアを入ってすぐ土間が広がっており、そこにカマドが見える。その先に部屋が2つならんでいた。2(部屋)D(土間)といった間取りだろう。風呂はないが、トイレはあった。


転生前の女神2人の言葉を思い出す。


「ステータス…ステータスプレートって言ってたよな!?」


部屋の1室に入り、首から下がっているプレートを手に取る。

プレートから文字が浮かび上がった。


名前:ヤマト

性別:男

年齢:16

職業:村人A


所有技能(戦闘):

・剣術C

・格闘術C


所有技能(生産):

・なし


所有技能(その他):

・幸運C

・甲種仲間B


隠蔽技能:

・大地の女神Bの加護

・商売の女神Bの加護


…転生課で選択した内容と違いはないな。

プレートから手を放し、部屋の中を見回す。

ベッド、テーブル、椅子、棚のようなものが置かれている。

ふとテーブルの上に置かれている冊子が目に入る。


「まにゅある」

そう書かれている冊子を手に取り、パラパラと内容を確認する。


・国の名前はパール王国

・転生先の村はローカニル村

・馬車で東へ1時間の距離にメンヒウの町があり、更に1時間の距離にパール王国の首都がある。他にも村や町はあるけど、そのうち分かるはず。

・ローカニル村、メンヒウの町、首都 それぞれの北側にダンジョンが存在する。

・ダンジョンから魔物が溢れ出す「スタンピート」は長い歴史の中でいずれのダンジョンでも発生している。パール王国の首都、メンヒウの町はその被害が大きく、進行を食い止める為の砦が作られた。ローカニル村とダンジョンの間には砦はない。


・一定の規模の村であればギルド、もしくはギルド支部が存在する。本部は首都にある。

冒険者ギルド、商業ギルド、生産ギルドの3つが大きくて有名。それ以外にもギルドは存在する。


・ギルドへの登録は無料。依頼を受け、成功報酬でお金やアイテムを貰う。

・ギルドにはランクシステムがある。それぞれのギルドで決まりが違うので、登録時に確認すること。

・ギルドで活動して得るPで再度福引を行える。ギルドのPと福引のPは別物。

・通貨単位はG(ギル)

・最初の知識としてはこの程度で十分なので、ある程度成長したら「まにゅある」に情報が追加される。


まとめるとこんなことが書かれていた。


ベットの上に革製のショルダーバッグが置かれていた。

その中に革製の袋が入っており、金貨や銀貨が入っていた。ぱっと見で10万Gであると分かった。


「まにゅある」に書かれてた通り、ギルドとやらへ登録に向かおうか。


自宅を出て最初に出会った方にギルドの場所を尋ねる。親切な人が多い村だな。


早速だが冒険ギルドで登録をしてもらおう。


入口を入って中へと進む。カウンターがいくつかあり、丁度空いている窓口があったのでそこのおねーさんに話しかける。


「はじめまして、ヤマトといいます。成人を迎えこちらの村に引っ越してきました。冒険者ギルドに登録できたら登録したいのですが、登録できますか?」

聞きたいことを一気に喋る。


「はじめまして。冒険者ギルドにようこそお越しくださいました。ギルド職員のエルサと申します。宜しくお願いします。」


「ギルドへの登録は無料で登録が可能です。登録後一定期間活動が無い場合には、登録抹消となる場合がありますのでご注意下さい。登録抹消となった場合は原則として再登録はできません。何か質問はありますか?」


特にないです と伝える。


「ギルドに登録して頂きますと、依頼を受けることができます。また、依頼を発注して頂くこともできます。依頼を受ける際、ランクが必要な物があります。ランク制限のある依頼はそのランクに達していない限り受けることができません。」

「ランクは8段階あります。一般的に使われるランクは7段階です。下からG・F・E・D・C・B・Aの7段階となります。Aランクの上にSランクというものが存在しますが、勇者や英雄と呼ばれる方々が国王様から任命されるランクですので、冒険者ギルドの管轄ではありません。ここまでで質問はありますか?」


GランクからAランクまで上がるのにどの程度かかるのか?ということを聞いてみる。


「Gランクは依頼を10件達成することでFランクへ昇級できます。Fランクは依頼を30件達成することでEランクへ昇級できます。Gランク、Fランクの昇級に依頼のランクは関係ありません。Eランクは依頼を達成しギルドPを1000P溜めることでDランクへの昇級が可能です。昇級にはEランク以上の依頼で集めたギルドPが必要となります。DランクからCランクへは3000P、CランクからBランクへは5000P、BランクからAランクへは10000Pが必要となります。それぞれ同一ランク以上の依頼を達成することが条件です。CランクからBランクへの昇級、BランクからAランクの昇級には昇級試験があります。」

おねーさんはお約束のセリフを延々と喋ってくれる。


「最後に昇級に掛かる期間のことですが、こればかりは個人差がありますので一言で言えません。また、Dランク以上の依頼になりますと、個人での達成が難しい難易度となってきます。個人で活動される方の中にはDランクで故意にランクをアップさせない方もいます。自分のランクより下のランクを受注することは不名誉であるといった文化がある為です。」


まぁまぁ、なんとなくわかった。


「では早速ではありますが、登録をして頂けますか?明日からでも活動したいと思っています。」

おねーさんに早速登録をお願いしておく。


「承知しました。冒険者ギルドへ登録させて頂きます。こちらがギルド共通で使われるギルドカードになります。破損防止の為、こちらの木枠に入れた状態で持ち運んで下さい。登録はギルドカードを触って頂ければ完了します。………はい、犯罪歴もありませんので、問題なく登録が完了しました。冒険者ギルド規約はこちらの冊子になっておりますので、ご確認ください。」

そう言われ、ギルドカードと冊子を受け取る。


「ありがとうございます。また明日、来てみます。」

ギルド職員のエルサさんにお礼を言って、カウンターを後にする。


続いては商業ギルドへ行ってみよう。同じくその辺の人に場所を聞く。


「はじめまして、ヤマトといいます。成人を迎えこちらの村に引っ越してきました。商業ギルドに登録できたら登録したいのですが、登録できますか?」


商業ギルドも冒険者ギルド同様の作りだったので、窓口のおねーさんに話しかける。


「はじめまして。商業ギルド職員のエステルと申します。ギルドへの登録とのことですが、ギルドカードは……あ、お持ちですね。簡単で結構ですので、商業ギルドの加入理由について伺っても宜しいでしょうか?」


おっと……これはこまった。仮にこの場に「はじめての異世界転生完全攻略ガイドブック」があった場合にはどう答えるべきか。


「魔物の素材が売れれば助かるなって程度の理由なのですが、問題でしょうか?」


なろうで過去に使われた手法を検索できる「なろうペディア」でもあれば正解が出るのかもしれないが、ここは無難な線で攻めてみよう。


「魔物の素材を販売されるのは……原則、冒険者ギルドなんです。……成人を迎えて村に引っ越して来られたのでしたよね。魔物の素材を加工した物を卸したい、と皆さんはよく言われますが、同じ感じでしょうか?」


少し察してくれたみたいで、助け船を出してくれた。じゃあそれで、と登録をお願いする。


「ギルドカードをお返しします。最後になりますが、ギルドカードにはお金を入金してカードで買い物をすることが多いのですが、ご存じでしょうか?所属ギルドであれば引き出しに費用は掛かりません。」


そんな電子マネーを改善したような機能があるのか。日本の電子マネー運営会社は見習って欲しいものである。せめて1枚のカードに集約させろと。すこし話が逸れる。


便利機能を使わないのは勿体ないと、手持ちの10万Gを全てギルドカードに入金する。


商業ギルド職員のエステルさんにお礼を言い、商業ギルドを後にする。


ステータスプレートを手にする。プレートに「全て」「簡易」と2つの文字が浮かんでいるので、「簡易」を選択する。


名前:ヤマト

職業:村人A

所持金:100,000G

所持P:0P

冒険者ギルドG 0/10件、商業ギルドG 0/10件


ものすごっくザックリ表示された。お金が認識されたことも確認できたので、良し。


まだ時間はあるので、何をするか……


何かあれば協会で祈れと言われてたので、先に教会に行ってみるか!


お約束の様に教会までの道を近くの人に聞いてみる。


「何か悩みでもあるのか?」とか「若いのに感心だ!」といった声はスルーだ。


教会に入り、最前列に進む。祈りの作法が分からないので、何人かを先にいかせてそれを真似ることにした。祈りを捧げるとすぐに頭の中に女神さんの声が聞こえる。


「ヤマトさん、無事に到着された様でなによりです。あ、商売の女神です。大地の女神は取り込み中でしたので私1人ですが大丈夫ですか?あ、大丈夫ですね。…はい、このように教会で祈って頂ければ大丈夫です。…はい、福引の際は教会でも結構ですが、自宅でも大丈夫です。…はい、それではご活躍を楽しみにしています。」


考えた瞬間に返事が来るので、便利な機能だ。転生完了の報告、女神との通信方法(祈り)の確認、福引はどうするのか?を聞いたのだ。本当に便利。


「まにゅある」の中身を思い出し、武器や防具を揃えようと武器屋の場所を聞く。


この村の武器屋さんは道具屋も兼ねているそうだ。


「いらっしゃいませ。はじめまして?ですね!リリーといいます。よろしく。」

ちょっと砕けた感じでテンプレ会話でなくホッとする。


「冒険者ギルドに登録したばかりなんだが、オススメの装備ってあるかな?」

武器は何が良いか分からないので、リリーに丸投げしてみる。剣術C格闘術Cを伝え、オススメを何点か出してもらう作戦だ。


鎧(防具一式)を3種類出され、重たいもの、やや重たいもの、軽いもの、の3種類だった。

動けないような鎧は論外なので、軽い鎧を選ぶ。


武器は片手剣と軽盾、両手剣、長剣と軽盾

という選択肢だったので、無難に片手剣と軽盾にした。


片手剣は「ショートソード」20,000G

軽盾は「バックラー」15,000G

鎧は「ハードレザーセット」40,000G


合計で75,000Gだった。お店で装備出来るそうで、着させてもらう。


名前:ヤマト

職業:村人A

所持金:25,000G

所持P:0P

冒険者ギルドG 0/10件、商業ギルドG 0/10件

Eショートソード Eバックラー Eハードレザーセット


ステータスプレートへの反映も問題ない。


「装備は強化や進化も出来るからね。武器は大切に扱ってね。」


そんなことを言われながら武器屋を出ようとした時、腕に付ける?血圧計?のような物を見つける。これはなんだ?とリリーに聞く。


「それは最低ランクのアイテムボックス。1メートル四方くらいの空間に100kgまでの物が収納できる。値段は500,000Gよ。」


なろう定番のアイテムボックスはめっちゃ高かった。また来ます…とリリーに伝えて店を後にする。


そんなこんなで自宅に戻っていると、昨日のおっさんとばったり出くわした。


「お~ヤマトか。良かった。言い忘れてたことがあって探してたぞ。飯に困るだろうから、暫くはうちに食べに来い。来れない時は別に連絡なくてもかまわん。飯は幾らあっても足りないからな!」


ガハハハハ と笑いながらおっさんは去っていく。


自宅に戻り、鎧の脱着練習をしておっさんの家に行き飯を食う。

自宅に戻りそのまま就寝!


□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

名前:ヤマト

職業:村人A

所持金:25,000G

所持P:0P

冒険者ギルドG 0/10件、商業ギルドG 0/10件

Eショートソード Eバックラー Eハードレザーセット

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ