表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

超短編シリーズ

超短編 神を嘲笑う者

 この手応えは、確実に殺したな。


 真昼の交差点で、取るに足らない人間ゴミを轢き殺したのを確信すると、俺はテレポート能力で現場を脱した。あとには、もぬけの殻の盗難トラックと轢死体、そして野次馬どもが残るのみという寸法だ。


 今頃、神でも逆らえない『運命を外れた死の掟』に従い、神はあの人間の魂を異世界に送り、チート能力を与えて転生させているところか。この手口でもう一万人は殺した。いい加減、神もチートのネタが尽きてきたことだろう。クズのようなニートや底辺労働者相手に平身低頭する神の無様さを考えると、愉快でたまらない。


 しばしぶらつき、駐車場で新たなトラックを見繕うと、テレポートで中に乗り込み、超能力でエンジンをかける。


 俺は運命を狂わせる存在、『神を嘲笑う者』――。俺の行いとその結果は、例え神でも予測できない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] エッセイが面白かったので、こちらにもお邪魔しております。 人間と書いて「ゴミ」と読んだり、なろうテンプレの転生にまさか一役買っていたとは……!(笑) くすり、としながら詠めました。 そ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ