象徴詩『準クレオール共生体』
FRPの白鳥が沼胎し溢れ舞う
青い鱗翅空間は鉤裂きされて
至高の深奥から覗く麻痺菌糸製黄金教会の幻頂
目指せ 目障りの目玉の天
回れ 右時間と植民地軸
三百六十度の傾きが見せる黄金教会の幻頂
心理陰門を開き生き生きと鼓動の爆発する瓦斯室から痣と疣を集める蜜蜂が萎え玉知識と共生体を形作りマスタードとオレンジの匂いが沈澱する
初期状態は横穴墳墓に眠る純白ハニエル
衒学信仰を逃れていれば自己恋愛の膣と喉に刺さる蝙蝠傘に見える
病人の息に鬣が靡き沼図を描きリキュール壜の臓腑にベタつく半透明の鶏冠を付け失読を起こす蛹
柘榴背には不死を象ったプラセボ紋章
科学的評価に甦る巻き添えを餌に育つ
排沼期になれば鳥黐のような水溜まりを二つ産む
紫の燃水を含み脳牛の触覚の中で往復する懐疑がハニエルの羽根の一枚になる
そして漸くクリスマス主題である白鳥の鎌首を擡げる
治療法は共生体の成長に附随する浸食遷延性神経の抜管
抜管が適用出来ない場合フラクタル意識障害辞典のインストールにより共生体と思考を同期させる
※現代ではその共生体を『超越精神思考』或いは『体裁を詩とした歪曲似非ポストモダニズム』更には『デタラメ』と称することがあるが真には螺旋レベルでの減考波長によって励起発光する文学衰頽技巧『ゴンゴラ』である
別の言葉で表すなら『ジャーゴン羅列視聴覚信仰』である