真実〜世界の成り立ちと杖の誕生〜
Γέννηση του ζαχαροκάλαμου και την προέλευση της αλήθειας κόσμο
『次は、受け継がれて来た、罪について……』
ウンディーネは悲しそうな顔をしながら、こちらをジッと見据える。
『私がこれから話すことは、全て嘘偽りのない真実です。この話は、いくつか区切られ、神話にもなっています……この話を聞いたら後戻りはできません。巫女としての業を……生涯真っ当しなければなりません……それでも、聞きますか?』
ウンディーネの酷く悲しく、それでも決意ある言葉に、俺は背筋を伸ばし、見つめ返す。
「それが、俺の運命ならば」
俺の覚悟を決めた言葉に頷いたウンディーネは、そのか細い声で、ポツリポツリと、真実を語り始めた。
____遠い昔の話です。
世界を支配していた神は、 いつの日か人間にも恩恵を与えようと考え始めました。
神はまず、自然界の力を4つの元素で分け、それをそれぞれ4つの杖に封じることにしました。
そして、力の源であり、封印の鍵でもある宝石を埋め込んだのです。
宝石の形は、それぞれ、火は正四面体。
空気は正八面体。
水は正二十面体。
そして、土は正六面体としました。
それだけでなく、力の本山を天界に置き、それぞれを守護する天使や黄道12宮に守らせました。
それぞれの性質も決め、シンボルも決めたところで、その力を引き出す唯一の鍵、『杖』を人間に授けました。
また人間に加護を与える四精霊と、力を操る為のサブキーを渡し、世界の秩序の平和を、約束させたのです。
力を手に入れた4人の神子は、東西南北に分かれ、それぞれの力を守護することに、全てを捧げたのです。
そして、それと同時に、神子は、後に『七つの大罪』と呼ばれる重く苦しい罪を、背負うこととなるのです。
巫女が背負った罪は、全部で7つ。
【傲慢】
【強欲】
【嫉妬】
【憤怒】
【暴食】
【色欲】
そして、【怠惰】