表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
回避、◯◯。  作者: 薄雀
1/10

回避、できませんでした。

思い出すの、遅すぎだろおぉぉぉお!!

ぱちくり、大きな瞳を瞬かせふわり微笑んだ。

「やぁ、どうしたの?」

「イエ……ナニモ?」

じーっと、瞬きなく見られると恐いです、ハイ。

「………、」どうしよう、やってしまった。

チート発動しちゃった、私…モブだったのに。



くすり、笑う彼がとっても恐ろしい。どうしよう、やってしまった。やってしまった。あぁ、後戻り出来ないかな?出来ないよね、当たり前かぁ……。

そうだ、現実逃避しよう。うん、そうしよう!


意気込んだはいいものの、現実逃避できませんでした。


「スゴいね、僕と同等の魔力持ってるのは君くらいだよ。それよりも……今まで隠してたことに驚いてるけどね」

なに、実力隠してんだよって目しないでいただきたい。



「…あの、見なかったことに…」

「ん?」

「デスヨネー」

なるわけないよねー。ハイ、すみませんでした!!



「そうそう、知ってる?」

「……」

恐る恐る、見てみるとかなりのにっこり笑顔の彼。

え、なんか恐ろしい!

「僕の家、魔力の高い子を娶るんだよね」

……あの、逃げてもいいですか?

「あの、転校生より高いよね。ま、僕的には嬉しいかな。あの子気に食わなかったし、君案外というかかなり可愛いし…隠したって無駄だよ。僕の好み、君なんだよね。良かったよ、好きでもない奴と結婚しなくてー」



あれ、私。あなたとの、結婚ルートですか。え、マジか。マジなのね、ダメ?逃げちゃ

「いえいえいえ、今のはあのですね、火事場の馬鹿力といいますか!まぐれ、といいますか…ごにょごにょ」

「……拒否権はないよ、君に。だって拒否するとしたら、王家に逆らうってことだしね!」



そう、よりによって王家の人間。というか、時期国王現王太子様だ。なんてこった、勘弁してください。

「あー嬉しいな、君を手に入れられるなんて」

「……いえ、」



「そうそう、知ってる?」

なんか、もうやだ。嫌な予感しかしないんだよ、本当

「王族の血が濃い奴ってね、体力とか並外れてるんだよね」

あの、それは?どういった意味でしょうか?という目で伺えば、にっこり笑顔で返された。

「まぁ要するに、夜が君に負担かけちゃうかなって話」



ちょ、ちょっと待てください。え、あの…やめてください。




私の未来は、真っ暗か!?



.

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ