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ポイント

ゲームで蜜蜂でもない蜂の巣から蜂蜜がとれるのはおかしいとおもうんだ。

けど、おかしなシステムを真似ました~便利だし。

クマについての相談の前に、まずは戦利品を並べましょうかね。

クマ×1

蜂の巣×1

蜂の死体×50

蜂は討伐対象だし、蜂の巣も依頼として納品できる。

しかし、しかしだ、ここでカライガが楽しそうに仕切りだす。

蜂の巣は何故か蜜があった、蜜蜂と蜂がいっしょくたになっているのはアリなのだろうか?

「ふううむ、これはいい、蜂蜜と蜜蝋ができそうだ。

 しかし、機材がたらんな。

 クマも持ち運びはできんし、一度街に戻るか!」


鉈を取り出して、クマの解体を始めようとするが、リンが制止する。

「ちょっと待って、ここで解体するより街やったほうがいいわよ。

 えーと、確かこのページに・・・・・・あった。」

『インクリーズウェイト』

本を開く、あれが魔道書というアイテムなんだろう。

それを開いて、指でなぞると意味不明の言葉が流れて、最後に魔法名が呟かれる。

なるほど、そういう仕組みなんだね。

多分だけど、セットした魔法よりも効果が高いんだと推測している。

後は1ページ、もしくは2ページに魔法一つといった感じかな。

幾つか、付箋がはってあり、普段でも使えるように工夫しているようだけど、重量軽減って戦闘ではまず使わない魔法だから付箋は貼ってなかったようだ。


「おお、軽いな、これならそのまま背負っていけるぞ。

 おぬし、なかなかやるな、これからも頼むぞ。」

「べ、べつに褒められるようなことなんてしてないわよ。

 ふつーよ、ふつー。」

リンは真っ赤になって返す。

カライガよ、それは少々道具扱いっぽくて、ちょっと失礼なんじゃないか?

そう思ったが、どうもからかい半分で言ったようで、バツの悪い顔をして頬を掻いている。

下手に否定しないほうがいいと悟ったのか、そのまま無言で街にむかう。


「それじゃ、警戒して街にもどりましょうかね。

 街にもどるまでが、冒険って、どっかの偉くない人も言ってたみたいですし。」

実際、誰が言い出したんだろうね?


特に問題もなく街に戻る。

しかし、屠畜場みたいなところはあるのだろうかね?


「冒険者ギルドにいくわよ。

 あそこなら、大体のものも、場所もそろってるから。

 それに、解体した場合と全納した場合の差額も教えてもらえるわよ。」

リンがはりきって案内してくれるがギルド自体にはなんども行ってるんだけどね。

そういえば、何気に初めて納品以外で来たな。


結果、全納プラス依頼で30,000Gになった。

一匹丸々必要な依頼だったようで、解体しなくて正解、カライガは掌だけでもと粘っていたが、流石にそこまで融通はきかないようだ。


報酬は、3人で分けることにした。

リンは、それほどいうのならと、たいした押し問答もせずに受け取っていた。


そして、ギルドを出ようとしたのだが、NPCに呼び止められる。

「ステータス更新はするかい?

 更新しないと、正しいLvはわからないよ?」


「なるほど、自然更新タイプじゃなくて、申請更新タイプなんだね。

 そんじゃ皆、やっとこうか?」

「異存はないぞ」

「私も、更新するわよ」


「それじゃ、好きなのを選んで飲んで。」

現実世界のデザインの飲み物が幾つかセットされている。

俺は烏龍茶を選び、カライガは紅茶、リンはスポーツドリンクを選び飲む。

ああ、うまい!

味は現実世界にかなり近いと思う。


「飲んだら、目を閉じてステータス確認できるよ。」

おお、確かに長弓のレベルが上がっている。

長弓:Lv 5/99⇒ 7/99

他は特に上がっていないね。

あれ、スキルポイントが4追加されている。


「スキルポイントが3追加されておるぞ、これでスキルを覚えることも可能なのか?」

カライガが勢い込んでNPCのおにーさんに尋ねる。


「ああ、覚えることは出来るが、初期で取ってないと追加は倍使うものもあるから気をつけて。

 それと、身体系のスキルは使うと上がる傾向にあるけど、魔法に関してはその限りではないよ。

 後は、生活系スキルはあまり取ることをお勧めしない、そのまま現実世界の知識がつかえるから。」

チュートリアルでも似たような説明うけたね。


「えー、私なんて1ポイントなのに、なんかズルクくない?」

「えーと、すいません、俺は4追加されました。」

「えーーー!」

「死に戻り10回とかしてれば当然であろう?」

うん、カライガの意見には大賛成だ。


「さてと、思った以上に時間経過してますからね。

 そろそろ、上がりませんか?」

色々あって、結局もう10時間を経過している。


「ふううむ、そうだな、そろそろ店の仕込みもせねばいかんからな」

「えー、私もポイント・・・・・・。

 けど、いいわ、今回は従ってあげるから!」

初日で狩りをして、死に戻りもなく、パーティーも組めた。

上出来な一日と言えるだろう。

街中ならログアウトも安全に出来る。

・・・・・・それにしても、カライガの店飲食店か、すっごい気になる、行ってみたい。


「それじゃ、またねー。」

両目を閉じて、システムウインドウを出す。

ログアウト選択の画面が出てきてホッとする。

いやー、じいさんの脅しがまだ響いていたようだね。


それじゃログアウトっと、選択する直前アナウンスが頭に流れる。

『Dポイント1、初回限定デスペナルティ5回免除がクリアされます。

 一度も死ななかったことにより、Dポイント初回限定リセットが行われます。

 次回より、初回限定の効果は喪失します。

 攻撃のクリティカル率上位、クエスト貢献度中位、狩り領域特定モンスター"クマ"討伐によりAポイントが8と判定されました。

 Aポイント-Dポイント=8ポイントとなりました。』

・・・・・・なんだぁ???

次回が、ある意味本番です。

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