フェスティバル4
熱いときに、暑苦しい戦闘です。
もっと見やすいところに移動しつつ、観察していると、どうも相手は船に魔法か何かをかけて見難くしているようだね。
そして、凄くはやいよ。
モーターボートではないだろうから、流体操作や気体操作で速度を出しているとおもうよ。
そういえば、移動してから15分も相手には時間があったんだから、島の周辺で使えるものが無いか探すよね。
こちらも、遅ればせながら、ボートで進んでる人もいるけど、遅いね。
あらかじめ考えられた相手側の行動と、突発的なこっち側の行動じゃ差がでるのもしかたないか。
「あ、トンこのへんで、一度とまってくれない。
ちょっと、大技使ってみたいから。」
リンに言われて立ち止まる。
リンはいつもの本ではなく、巻物を開いているね。
指ではなく、手のひらでなぞるようにして手を移動させていくと、口から勝手に呪文が紡がれて、魔法が完成したよ。
---『メテオ・ストライク』---
正統派、戦術級魔法だね。
空の何もないところから大きな岩石が出現して、相手の島に向かって落ちていくよ。
距離がギリギリなのか、島の端っこだけどね。
それでも緑のゴブリンが結構飛び散ったみたいだね。
遠目にも緑の人型が飛んでいくのが見えたよ。
リンは続けて、スクロールを取り出して同じ魔法を放つけど、消えたよ。
特に迎撃とかされたわけではないから、あれから、ダークエルフの時と同じように絶対魔法防御を使った奴がいたっぽいね。
これは、思った以上にやっかいだよ。
そして、あの魔法の存在知っている奴が前線に居るといいんだけど・・・・・・望みは薄いね。
それに、見た感じ集団戦闘が主な戦術で、魔法は遊撃的に使っているから、魔法が使えない=無力とは考えない方がいいね。
どのみちどれも推測にしか過ぎないんだけどね。
「うううむ、リンの魔法がきかんか。
接近するにもまだまだ距離がある、加勢に行くにも難しいな。」
確かに、カライガの言うとおりまだまだ距離がある。
俺の弓矢も、この距離ではまだ届かない。
リンの魔法でようやくといったところだね。
「このまま進むしかなさそうです。
まだ戦闘できる範囲には入っていませんが、戦況を見ながらどうするか決めていきましょう。」
「恐れる事はありません、僕達の前には覇道あるのみ!」
覇道と勇者道はまた違うものだとおもうけどな。
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けっこうな距離まで近づいたけど、まだ戦線は遠いね。
何ども戦況を見れない状態があったけど、幸いにもまだ海の道を突破されていないよ。
船で来た奴は分からないけどね。
あちこちに目移りしても仕方が無いし、俺等は俺等のできることをしようかね。
「「危ない!」」
ブックとカライガが、リンの近くで斧と短剣を振るう。
隠密状態のゴブリンが姿を現し絶命する。
「たすかったわ・・・・・・。
・・・・・・た、助けてくれなんて言ってないわよ。
けど、その働きは褒めてあげるわ!」
なんか、リンの相変わらずの言動が出た事で、パーティの皆が安心したような顔になったね。
緊張しっぱなしも身体に悪いしね。
しかし、さっきのはおそらく船で辿りついたゴブリンだね。
「ふううむ、どうやら先程の一人だけのようだな。
気配察知にはひっかからん。」
「ええ、こちらでもひっかかりません。
ただ、レベルが高いだけかもしれないので、十分注意しましょう。」
丁度良いくらいに脱力て集中できているようだね。
ここは森の中の高台とも言うべき位置で、戦況が良く見えるね。
けど、ひょっとしたらゴブリンが潜んでるかもしれないし ・・・・・・それならと、ちょっとここで戦い方を思いついたので提案してみようかね。
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提案はあっさりと全員一致で了承してくれたよ。
まずは俺が『フォッグ』を唱えて霧を周囲につくって、その間に適当に集めた草木で身体を覆う。
少し移動して『フォッグ』が解けるのを待つ。
移動するのは、目に見える目くらましの魔法がその場にあるのは、そこに誰か居ますよと言っているようなもんだからだよ。
「では良いでしょう!
少し姑息な快進撃、僕達の時代が今、始まるのさ!」
いや、終わってていいよ。
ってか、姑息なのはいいんだろうかね?
「それじゃ、私は風魔法を使うわ。
トンは水魔法だけど、届く魔法あるの?」
「流石に無ければ言わないからね。
ウォーターライフルという、そのまんまの魔法があるよ。
パーティーでは使う機会なかったけど、ソロではかなりお世話になっている魔法だよ。」
魔法によるロングレンジの援護射撃をする事にしたんだよ。
ゴブリンがここにくる可能性もあるし、来るなら迎撃したいからね。
気配察知使える二人がいれば、対応も可能だし、俺に対してのカモフラージュにもなるからね。
絶対魔法防御もここには及んでいないようで、こちら側の陣営から魔法が飛んでいるからね。
・・・・・・味方も巻き込んでるけどね。
ベアが暇かなとおもったけど、案外楽しそうにしているよ。
そして、俺はいつもの戦闘のように集中に入る。
今回は弓矢は届くかどうか微妙な距離だし、何ども打てば場所がばれるので、比較的目立ちにくい水と風の魔法を使った狙撃だね。
無造作とも思える感じで、双眼鏡は使わず、そのまま裸眼でウォーターライフルを放つ。
前線で戦っているゴブリンが眉間に衝撃を受けて息絶える。
それに気付かずに、剣をもった戦士っぽいやつが切り裂いて、ゴブリンは死体を残す。
そういったことを繰り返す。
頭だけでなく、時には足に当てて機動力を奪い、時には獲物を撃ち丸腰にする。
双眼鏡は使わない。
隣では、リンが同様に風魔法を使うが、純粋な攻撃魔法というよりは、バランスを崩すほどの突風で吹きつけたり、砂を舞い上げて相手の陣に降り注いだりと、間接的な支援を中心にしていて、俺と対照的だね。
30分程度集中していただろうか?
そろそろ、魔力のツボマークが空になりそうなところで中断する。
幸いな事に気付かれずに済んだようだね。
カライガの方を向くと、ゴブリンが切り伏せられていたよ。
どうやら、こっちでも戦闘があったようだね。
居てもらってよかったよ。
イベントは、短くて後二話、長くて四話くらいの予定です。
でないと、私の記憶が途切れてしまい、矛盾の嵐発生です。




