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エグゼンプション

ちょっと短い、昨日長かったせいだと思う。

「ところで、このカレーのレシピをもらえたら嬉しいわ。」

「ふううむ、流石に商売の生命線だからな。

 教える訳にはいかんが、カレー弁当ならやっておるぞ。」

どうやら、リンはカライガのカレーが相当気に入ったらしい。

そんなに気に入ったのなら、食いにくればいいんじゃないかな。


「けど、宅配はしてないよね。

 ここに買いにくることになるけど、それはそれで構わないの?」

「お父様の部下に買いに行ってもらうから、大丈夫よ。」

「流石に今日はもうカレーが尽きておるし、持たせるにもそのチャリでは持って行くのは辛かろう。」

確かに、かごも無いしね。


「んじゃまあ、カレーの話はこれくらいにしておこうよ。」

カレーの話に延々と逸れてしまいそうなので、修正する。


「そんで、義務を負っていない人間も居るってことだよね?

 単純に考えると、分刻みで忙しくしている人達とか、下手すると数時間拘束される医者とかが免除されているのかな?」

カライガの話を聞いて推測したのが、上記の二種類の人間だ。

ちなみに、もう客は俺等だけで、余計な話を聞かれることはない状態だね。


「間違ってはおらんが、もっと多いようだぞ。

 まず国家公務員は大体そうなっているようだな。

 これは、カレー粉の問屋に聞いたのだ。

 調理師免許をもっている奴等にはそういった通達がきたらしい。

 ワシは、カレーしか作らんから、敢えてそんな免許はいらんかと思ってとっておらんがな。」

いや、取れるならとったほうがいいんじゃないかね?


「やっぱり。

 私の周囲にも、どうやっても時間の捻出が出来なさそうな人も結構いたから、どうしているのかとおもっていたのよ。

 そういうことなのね。

 それと、最近お父様の機嫌がすこぶる良いのよ。」

リンの話は興味深いよ。

おそらくは、上流階級とか言われる人達の中で、ゲームで活躍しているリンは一種のステータスになっているんじゃないかと推測してみる。


「んー、後気になるのは、浮浪者とか孤児とかかな?

 他にも重病人や、安静にしてないといけない人とかいるよね。」

「考えるならば、他にも運送関係や交通関係の人間を拘束するのも、流通が滞ることになるからな。

 下手なことは出来まい。」

色々考えてみると、穴がおおいよね。

実際のところはどうか分からないけど、こんなアラに気付かないわけないよね。


「ふううむ、しかし何も判らないのと変わらぬな。

 流石に当事者に聞いても答えてもらえまい。

 いずれは、何か方法を考えるとしよう。」

確かに、カライガの話以外は推測の域をでないしね。


「けど、それならなんでこんな話を振ってきたのよ。」

確かに、俺もリンと同じ事を考えてたよ。


「それは、そういう意識をもって見ていればまた違ったものが見えてくるのではないかと思ったからだ。

 ワシは最近知った事ではあるが、これ以上どれだけ頭を捻っても今はこの程度だ。

 しかし、違う立場の人間が、同じ情報を持っていれば、また違ったものが見えてくるのではないかとも思ったのだ。」

カライガの考え方は判るけど、俺はそんなに役に立ちそうにないよね。

リンは、一般人の知らない世界知ってるっぽいから、リンに期待しよ。


「そういうことね。

 んで、今ここで話をするのはゲーム内だと運営に聞かれる可能性が高いからかな?」

カライガは大きくうなずく。

「確かに、ゲーム内の会話は録音されていてもおかしくないし、放送禁止用語に対してのセキュリティを逆手にとれば、特定単語の収集とかも出来そうだしね。」

実際に放送禁止用語の単語になりかけると"ピー"って音で消されるしね。

たまに関係ない言葉も消される事があるけど、それでも精度は高いと思うよ。


「んじゃ、その事は頭にいれておいて、今月末のイベントで何があっても対応できるよう相談でもするほうがいいかな?」

「そうね、頭を切替るわ。

 こういうのはどうかな? ・・・・・・」


今日は結構遅くまでカライガの店でリアルミーティングをする事になり、ああでもない、こうでもないと色々戦略を練ることになったよ。

書いてて自分で疑問に思った事だったりする。

けどまあ、一般人がいきなり裏側を知る事ってないよね。


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