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ログインで仮想世界へ、最初なので、ほぼ説明
チュートリアルを軽くこなし、操作を大体把握する。
まず、システムウインドの出し方だけど、目を閉じる。
これで、表示されるやね。
寝るときに邪魔なら、消すを選択すると再度目を閉じるまで表示されないみたいね。
通常は、片目を閉じればいいわけだね。
スキルについては、二種類。
セットタイプとアクションタイプだね。
例えば、魔法はMMORPGのようにキー割り当てをするんだ。
魔術師なら杖にセット、俺のようにな魔法も武器もとなると腕や手にセット。
自身の身体なら全部で10箇所、杖はよく判らない、特殊なもので本とかがあるようだね。
アクションタイプは、剣や弓などになるね。
実際に身体を動かすから、あんまりスキルつかってるって気にならないんだけど、チュートリアルの説明じゃ仲間の同士討ちとかスキルがないと起こりかねないらしい。
後は、お約束どおりに冒険者ギルドがあって、そこで依頼や買取りしてる。
ちなみに、プレイヤーは全て冒険者ギルドに入ってることになってるんだって。
まあ、面倒なくていいやね。
依頼内容も、態々行かなくても見れる。
片目を閉じて、依頼一覧を見れば、ほらこの通り・・・・・・。
最初だからかね、採取や狩り、討伐ばっかだね。
まあいいや、折角だから狩りにいきましょうか。
そういえば、フィールドには生活領域、狩り領域、討伐領域の三種類があって、今向かっているのは狩り領域。
これがまた固定ではないそうだから、気をつけないと討伐領域の魔物や魔族が襲ってこないとも限らないらしい。
さてと、まずはソロプレイを楽しみますかね!
---二時間後---
獣を大分狩りました。
なんてーか、もともと集中力があるほうだと思ってたけど、狩りに役にたつね。
正確には集中力じゃないかな、集中に至るまでのタイムラグがほぼ無い。
昔はこれで、試験ものりきったっけなぁ。
しかし、俺は盛大に後悔中だ。
うん、袋みっつとか無理。
入らんわー。
ウサギが6つ二つのふくろ一杯になりました。
そして、今、鹿を狩りました。
うん、入るわけないね。
解体についてもチュートリアルであったんだけど、グロいです。
ああいうのは、業者に任せたいです。
レンジャーだって? 知りませんよ中の人は現代人なんだから。
とはいうものの、これはどうしようと悩んでても仕方ないので、木陰で寝転がって考える。
狩り領域には、アクティブな動物は僅かだしね。
「ぬ? 何をしておる?」
おお、暫く考え込んでいたらでっかいおっさんが俺を覗き込んできている。
いやー、強持てというか、頑固というか、なんか職人っぽいおっさんだ、顔の造作は変えれないから、素顔なんだな。
もしも、こんなおっさんがやってる店があるなら、一度行ってみたいもんだね。
なんにしろ、凄い一品が出てくるに違いない!
「おぬし、なにを寝転がっておる?
アクティブなモンスターがおらぬとは限らんし、スキル無しで獲物を狩る奴等の流れ弾にあたるやもしれぬぞ?」
「あ、ども、ちょっと起き上がりますね。」
反動をつけて起き上がり、草や土を払う。
まあ、エフェクトだからすぐに消えるんだけど、気分ね。
「ちょっと、途方に暮れていまして。
そこの鹿をどうやってもっていこうか悩んでいたんですよ。
倒したはいいけど、解体なんてスキルもってませんしね。
袋は持ち物と、うさぎでいっぱいだし、まず入りませんでしたしね。」
ちょっと背の高い叢に隠していた鹿を引っ張り出す。
「ふむ、これは立派な・・・・・・。
時間がかかったであろう、こんな大物を初日に倒すとなると、周到な罠をしかけねば難しかろうに。」
「いえ、矢で一撃でしたけど」
「む! 一撃とな!」
「ええ、どうも動物だからかもしれませんが、額を射抜いたら一撃で倒れました。」
この辺は、システム的なものか、リアルに準じているのか今のところわからんね。
けど口ぶりからすると、鹿を狩るのは結構難しい?
いやいや、まだ一日も経ってないのに、判る訳ないね。
「ふううむ、よし、判った、解体はワシに任せてもらえんか!
その代わりといってはなんだが、パーティを組まんか?」
見た感じ、重戦士っぽい、主に盾役をする戦士だね。
確かに、職業の相性もよさそう。
「それじゃ、よろしくおねがいしますね。
名前はトンと言います。
職業はレンジャーって出ています。」
「おお、名乗ってなかったな、いかんいかん。
ワシの名前はカライガ。
見ての通り、重戦士をやっておる。
とはいっても、まだ一日も経っておらんし、アクティブなモンスターも少ないせいか、ろくろく攻撃をくらってもおらんがな。」
こうして、俺はパーティを初日で組むことができた。
鹿の解体は、ナイフと鉈で豪快かつ繊細にカライガが行い、肉、骨、皮、角に分かれ、それ以外は地面に埋めて解体完了。
内臓とかも現実では使えるらしいけど、かなり面倒らしいからね。
ちなみに、肉は野外調理道具セットを持っていたカライガが料理をして二人で食べた。
実際には売るか悩んだが、一度は、この世界の食事はちゃんとしておきたい。
正直、ただ調味料を刷り込んで、ソテーしただけの肉がこんなに美味だとは思わなかったよ。
仲間が一人できました。
あと一人追加予定です。




