表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/55

ジャックポット

普段はひたすら狩りパートで、冗長化するので一足飛びにしています。

ゲームが始まってから、そろそろ一ヶ月がすぎた。

シーフであるブックのおかげで、ダンジョンへも行けるようになったよ。

危なくなっても、帰還の鍵で帰れるしね。

ダンジョンは罠が凶悪だからね。


アイテムを狙ってくる馬鹿もいたけど、生活領域の猟師小屋以外ではインビジビリティでリンに姿を隠してもらって移動することで、あらかた避けることができたよ。

野良パーティは、皆あまり参加しなくなったね。

リアルで信頼できる人としかやらないようにしているみたいだ。

俺は、元々ソロだから特に問題ないんだけどね。


一狩りして解散というところで、脳内メッセージが表示されたよ。

『お久しぶり、運営です。

 さて、今回は皆様に少々残念な情報をお届けします。』

運営が良い情報を届けたことはないとおもうんだけどね。


『ゲームの放棄者が50人、不払いが234人、キャラの消去が7人、発生しました。

 不払いについては、まだ保留ですが、放棄者、消去者については規定通り個人情報が発信されます。

 また、10倍の金額にしてプレイヤー全体に負担してもらうことになるので、ご了承下さい。』

思ったよりも少ないね。

金額も小額にしかならないのじゃないかなと思うけど、それのが嬉しいからね。

自分の責任でもないのに、お金とられること自体には腹立つけど、それいったらもうこのゲーム自体がね。


『しかし、余りにも小額なので、ジャックポット形式にすることにしました。

 皆様、お楽しみに!』

やっぱり、ろくなことにならんようだね。


「はぁ、今度は何をどうするつもりなんだろうね。」

「ふううむ、分からん、運営の考えることはさっぱり分からんが、きっとろくでもないことを考えてるのは間違いあるまい。」

カライガと一緒に溜息をつく。


「けど、運営も悪いことばかりしてるわけじゃないわ。

 前回のルール改正は助かったし。」

「その意見には僕も賛成だ。

 回復要員である僕にも光が見えた!」

「あたしは、パーティプレイしてれば大丈夫でしたけど、不満のないのが一番いいです。」

リン、ベア、ブックがそれぞれ運営をフォローする事を言うが、実際今回の事には何の関係もない。


ちなみに、前回のルール改正とは一週間位前にPAポイントというのが導入されたことだね。

PAポイントは、パーティを組んでAポイントを得るとパーティ全体で一つのAカウントになる。

これは、パーティ解散前に分配することが出来て、補助職の福音とも言えたんだけど・・・・・・。

これがまた、色々揉める元になったよ。

俺達はPAポイントが人数割り出来る数値になるまで貯めて配布するようにしていて、特に問題は起きてないんだけど、野良パーティの醜い争いや、PAポイントを独り占めしたキャラ名の晒し、惨いものだとさらに個人名の晒しまでもあったよ。


未だ、この混乱は収拾しておらず、野良パーティを組まなくなった一番の原因とも言えるね。

「うううむ、しかし、このAポイント、Dポイントの制度自体が癌ではないか。

 悪しきものがあり、それが平等化されるからといって、運営を褒められるものでもあるまい。」

そうだね、悪人が改心しても罪は消えないようなもんだよ。

・・・・・・なんかちがうね?


「言ってもしかたないし、運営からの連絡を待つしかないね。

 またイベントでもするのかねぇ。」


『なお、細かいことは追ってWeb上にて公開されます。

 皆様お楽しみに!』


---

ログアウトして自宅に戻りメールを開くと、57人の個人情報、家族構成、住所が送られてきていた。

「俺も、いずれはこの中の一人になるのかね?」

俺は大学生で一人暮らし、悠々自適の生活をしているが、最近はゲーム漬けだね。

TVのニュースでこのゲームをすることを義務化されてしまったようだし、稼ぎもあるからいいんだけど、いつこのバランスが崩壊するか判ったものではないよ。


何気にTVをつける。

『C.R.ONLINEへの参加拒否により、逮捕された57人の情報が公開されます。

 詳しい情報はDボタン-』

TVを消して、対応の早いこってと思い、気が滅入るのでTVを消す。

現実は現実としてどうやっても存在するけど、態々確認したくないしね。


改めて、Webページを見に行く。

『来月末、イベント発生。

 そこで君たちは真実を見る。

 尚、上位100位以内に入った方には素敵な商品目録をお送りします。

 最下位の方にはジャックポットが送られます。』

今度は、イベントの詳細が書いてないんだね。

真実を見るか・・・・・・このゲームの意味を教えてくれるのかね。

そして、ジャックポットはやはりこうなったかぁ。

事情を知らない人も出そうだよ。


そして、商品についても流石に考えたね。

目録なら使いきりのものを選んだり、スキルとか選べば窃盗の問題ないからね。

Aポイントでいいとも思うんだけどねぇ。

私程度の頭では、大した種明かしは出来ないのですよ。

きっと、今更何をと思われてるのですよ。

けど、次回が転機になる予定なのですよ。

・・・・・・たぶん、きっと。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ