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ガシャァァン!
無情にも、目の前で鉄格子の柵が閉まる。
突き飛ばされた格好のまま、鉄格子の向こう側にいる男たちを呆然と見上げた。
「目が覚めたか」
「・・・・・・ここは」
「頭を冷やしておけ」
灯りなんてものはない。格子のつけられた小さな窓から差し込む月光が唯一の明かり。
そんな中、おぼろげに見える男の顔は、無表情だった。
感情が読めない。呆れているのか、怒っているのか、笑っているのか。
「墓荒らしが」
静かに言い放ち、男はきびすを返した。続いて、周りの男たちも背中を向ける。
まもなく男たちの姿が見えなくなってから、目の前に立ちはだかる鉄格子をそろりと掴んだ。想像していなかった冷たさに、思わず手を離す。
まだ冷たさの残る手のひらを見つめながら、ぼんやりと考えた。
一体どうして、こんなことになったんだっけ。