20231212
電車に揺られて進んでいく。皆が黙してスマホを弄っている。車内の放送が消えていく。こうして進んだ先に何があるのだろう。特になんてことのない日常の風景。地方都市の片隅に生きる私は何をするでもなくスマホを弄っていた。昔はこういう時に本を読んでいたが持ち歩かなくなったのはいつからだろうか。このスマホにも電子書籍は図書室並みに入っているのだが開く頻度は少ない。気づけばスマホであちらのSNSを見たらこちらのSNSを見てまたあちらに戻る操作ばかりだ。特に生産性はなく、ただ移動時間を浪費している。そうは思っても結局それをやめないあたり私もすっかりと落ちた生活をしている。
出来ることには限りがあり時間や気力を使いながらやっている。学生の頃は寸暇を惜しんで本を読んだりしていたが今では見る影もない。とはいえそれでも気力のある時は本を、物理的な本も電子的な本も、開いたりするが一月に3冊も読めばいい方だ。
仕事に疲れるし時間も取られる。家に帰れば飯も作って買い物にも行かないといけない。部屋は荷物で溢れ返り片付けるのも億劫だ。あぁ、どうして私はこのように人生を失敗してしまったのだろうか。人生を振り返り、何度かの選択の誤りを嘆くばかりだ。