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短歌

うずまく未満

作者: 三隅 凛

君と食べたクッキーはバターが少なくてすこしは甘い ぱさもさ


硝子の向こうは甘い紫 あの子の涙より澄んだ酩酊


健やかな落ち葉のようには砕けない身体使いこなせないまま


古い水彩画のように静かだ ティーカップを覗き込むだけの目


理性をAマイナーで歌うきみにガラス製の飴を押し付ける


誰にでも河は流れていて彼岸花のいろいろ 秋も流れる


指からすべてほどけないまま眠るかつて水母だったわたしたち


蜻蛉の翅に血が通っていると仮定して欠伸、未だ夕方


短い三つ編みをほどきながら(まじな)う「あなたは塔に住む王女」


ひらりスカートの裾涼やかに翻る輪廻を信じないまま

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