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睦月のタイムトラベラー  作者: しゃけ
14/18

1番隊室

〜神様の情報〜


giftはドイツ語で毒薬






「おはようございます〜」


 グラスたちが朝食を終え身支度を整えた頃、他の隊員が出勤してくる。


「うわっ、また徹夜したんですか。」


 出勤してきたトニック・カンパリがグラス達をみて猫のような黄色い目を細めた。


「そうなんだよねぇ。トニくん、飲み物持ってない?」

「ありますよ〜、栄養ポーション。」


 小首を傾げてオネダリするグラスに、トニックは3本の瓶を出す。太陽の光を浴びて橙色に燦然と輝いていた。


「ありがとう〜!毎日悪いねぇ。」


 グラスは1本飲み、残り2本をキッスとアイズに渡す。その様子を見ながらトニックは、


「グラスさんも調合できますよね。なんでしないんですか?」


 ときいた。


 途端にグラスは気まずそうな顔になる。

 それに気づいたアイズはめんどくさそうな顔をして、


「それはホッパーくんのスキルのせいなのだよ。」


 と言った。



 グラスのスキルはGIFT。

手のひらに包装された箱を出現させ、更に中にも物を出現させることができる。しかしそれは毒薬限定。

何かを調合しても必ず毒薬になってしまう。


 故に、グラスは何かを調合することが出来ないのだった。


「へぇ……そうなんですね。」


 トニックが話をききながら頷いていると、


「おっはよ〜!」

「おはよう。」


 2名の声が聞こえてくる。


 ピンク色の髪をツインテールにしたストロベリー・ロワイヤルと、白い髪を後ろでくくるアラウンド・ザ・ワールドがいた。


「おはようございます。2人で来たんですか?」


 いつの間にか傍にいたキッスが2人に尋ねる。

ストロベリーは首を振って、


「ううん、違うの。」


 と言った。


「アラウンドはね、私がきた時は筋トレをしててね。もう時間になるから声をかけてきたわ。」


 ストロベリーは部屋の後方を指した。


 1番隊室は部屋の前半分はソファなどが置いてあるが、後ろ半分は筋トレ用具がある。アラウンドがそこで筋トレをするのはよくあることだった。


 




神様のつぶやき@kamikami


キッス・イン・ザ・ダーク

1月22日の誕生日酒で、カクテル言葉は「自分の世界観を作り上げる素敵な冒険者」

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