9 side?
ピーピーピー
いつものように3番隊の呼び笛がなった
集まってみると、隊長もいて
木漏れ日の地に反応があるという
この地をあまり知らないならず者か、
はたまた本物か...
3番隊の中でも俺は素早さと器用さを買われ
先遣隊のその中でも様子見の役目を負う事が多い
今日もそのため、先陣をきって現場に到着した。
パッと見では確認出来ない。
が、気配は丸わかりだ。
戦闘に慣れている者の可能性は低い。
又は出来ないふりをして油断を誘っている者か。
、、、さて
「あれ〜?」
声を出して反応を見る
と隊長も到着した。「どうした、何かあったか」
アイコンタクトで意思疎通する。この人は聡い人だ。
「いや、逆っす。いないんですよ。...でも気配はありますね」
これで少し揺さぶる。気配の感じが大きくなった
どちらか微妙だな
「最悪の状態となってしまっているか、動けないかもしれない。手分けして確認するぞ。」
ここで隊長が半分本音の助け船。
気配が揺らいでるな、出るのを迷ってるってとこかな。
俺たちは3番隊の軍服を着ている。
この国の者であれば、軍服のマークで
国軍だと気づくだろう。
と他の奴らも到着した。
今回は隊長と俺を含め5人での出動だ。
大捕物となる場合に備え隊舎には後続組も控えている。
お互いにアイコンタクトで状況は?揺さぶってるとこ、と
会話をしていると
ものすごい勢いで知ってる気配が近づいてくる。
隊舎側で何かあったのか...?
ドンッズザァッッッ
「アル?お前、後続組じゃあ、、、」
「アルベルト、何かあったのか?」
後続組として待機となってるアルベルトが単体で到着した。
普段は落ち着いており、真面目な奴の
なりふり構わないような必死な様子に思わず声をかける。
隊長からもすぐ確認が入った。
アルベルトは軍の中ではまだ若手だが
将来有望であり、その性格から信頼度も高い。
「すみませんっ俺の...〜!〜!!!」
結論からすると彼の話の内容から危険性はないと判断し
気配も1つであることから彼に探させることにした。
俺らはひとまず全員後ろに退避し、少し距離を取る。
まぁでもここにいる全員、少し気持ちが浮ついたかもしれない。
っと、トンッともう1人後続組の奴が到着した。
「ネルトまでどうした?何かあったか?」