4/11
4
トンっと音がして違う声が聞こえる。
「どうした、何かあったか」
「いや、逆っす。いないんすよ。...でも気配はありますね」
「最悪の状態となってしまっているか、動けないかもしれない。
手分けして確認するぞ」
・・・?話し声が聞こえる。普通に日本語だ。
トンッ、トンッタンッ と。複数人が集まりだしたようだ。
警察...?自衛隊...?でも男の人ばかりみたいだし、
変な人達だったら??
怖くて、動けない。
と、そんな時
ドンッズザァァッッ
とすごい勢いで止まった音がした。
「アル?お前、後続組じゃあ、、、」
「アルベルト、何かあったのか?」
「・・・」
「・・・」
何か話し合ってるみたいだけど聞こえない。
しばらくして、ざわめきと笑い声、、?
そしてまた静かになった。
、、、帰った?
それでよかったのだろうか、助けだった、、、?
また不安になって涙が頬を伝った瞬間
ズザッと音がして窪みの入り口が暗くなり、
ガッと音がして入り口に手がかけられた