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ある日、気づけば森の中...?
ここは...?
少しズキッとする頭に
眉をしかめつつ目を開けると
折り重なる枝と
その合間から綺麗な青空が見えた
森の中...?
ちょうど地面に出ている木々の根の合間に
寝転ぶようになっていた体を起き上がらせて
周りを見る
「ぅわぁ・・・」
立派な根を持つ大きな木が沢山生えていて
木々の合間から光が差し込んでおり、
とても静かで荘厳な雰囲気だ
「素敵、、、」
周りの雰囲気に圧倒されつつ
立ち上がろうと膝を曲げ、足首に力を入れた瞬間
「い゛っっ! つ〜痛ぁい〜」
とりあえず左足首を庇いつつ立ち上がり、
膝に手を置きつつ自分を見下ろす。
「うわぁ・・・」
思わず先程とはまったく違う低いトーンで言葉が漏れ出る。
なぜか私はスーツにヒールという格好だ。
しかも森にいたからかボロボロである。
スーツに至っては所々穴が空いている。
思わずパンツスーツでよかったと思ってしまった。
「いや、まずそれどころじゃない。ここどこ?!」