2.スキル判定
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十二歳になった年。
私の国の王様の生誕祭の日、晴れて成人を迎える事になる。
その日は特別で、十二歳になる年度の子供達の『スキル判定』と呼ばれるものが行われる。
簡単に言えば、自分が保有して生まれた『魔法』と『スキル』を判定士さんから教えてもらう日なのだ。
この日、十二歳の子供達は成人になり、親元を離れて自立する事になる。
スキルの種類によって、『冒険職』と『運営職』に分別される。
冒険職は、主に攻撃力を持った魔法やスキルを保有していた人間。
運営職は、商売などに特化した魔法やスキルを保有していた人間。
それぞれ、適した専門学校に配属される事になっている。
私はお母さんの反対を押し切ってでも、冒険家を目指していた。
だから、どうにかして冒険職に入れるスキルを望んでいたのだが――。
結果は、『魅力』というスキルを保有していたと判明したのだ。
判定士さんはスキル内容を把握して悩んだ結果、私は『運営職』であると告げられたのだ。
抵抗はしたよ。
でも、ダメだった。
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