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第141話 明日は元気になれるかな?

ご閲覧、評価、ブックマークありがとうございます。

ブックマーク数が200を超えました! 評価してくださる方も40名を超えて、驚くと共に本当に嬉しいです!

この先小説の内容によっては減ることもあるかとは思いますが、そうならないよう頑張って更新して行きますので、よろしくお願いいたします(*-ω人)

「イニャト、その手紙はにゃんですか?」

「にゃ? これは“伝書小箱”に入っておったのじゃ。杖のギルマスからで、マサオミ殿が頼んでおった品が届いたと書いておる」

「ああ、蜜蜂ですね! 手に入らにゃくて困ってたんです。マサオミさん、ありがとうございます」

『○○、△□◎』


 呑気にお喋りしやがって……。こっちは絞り切れてない布のせいでおでこも頭もびっしょりだっていうのに。清ちゃんの出汁水でさ。


「受け取りはいつ行けばいいでしょうか? 生き物だから、次の納品の時に、とはいかにゃいですよね」

「早い方がよかろう。そうじゃにゃ、明日にでもアースレイを誘って行ってくるとしようか。ほれ、祭の間は本屋が閉まっておったじゃろう? 目ぼしい本がにゃいか見てみるわい」

「お願いします。僕はニャオさんを見張っておくんで」


 見張るって何さ見張るって。


「あの、私ぢゃんと寝でますよ……?」

「黙らっしゃい。僕達が寝てる間に音も立てずに消えた人の言うことは信用しません」


 おうっふ、信用が地の底に落ちている。


「いつもにゃら多少は目を瞑るが、今回のはいただけん。お前さんを捜す為に、儂らだけでにゃくギルマス達やアーガス副隊長殿達も駆け回ったことを忘れるでにゃいぞ?」

「はい゛」


 まあ、術を受けたその日に拐われるのはさすがに想定外だった。でもそのおかげで時間に余裕があったんだけど。


「ただいま。ネンジャ草を採ってきたよ」


 アースレイさんとシシュティさんが帰ってきた。その後をぞろぞろとついてきた仔ドラゴン達に囲まれて覗き込まれた。凄い圧迫感。


「ニャオ、熱下がった?」

「大丈夫?」


 黄菜と藍里に聞かれて、首を横に振った。この動作だけでもちょっと痛い。


「イニャト、ニャオ元気になるのか?」

「明日遊べる?」

「どうじゃろうにゃあ。じゃが、アースレイ達が採ってきたネンジャ草があれば熱は引くじゃろうて」

「ネンジャ草を擦ってきます。ダイチ、手伝ってくれますか?」

「任せろ!」


 ニャルクさんと橙地が家を出たら、空いた隙間にアースレイさんとシシュティさんが座った。


「なんだこれ、絞れてないじゃないか」

『✕、▽□……』


 おでこに乗ってた布をアースレイさんが取ってくれた。シシュティさんが髪まで拭いてくれる。ありがたやありがたや。


「イニャトさん、もっとしっかり絞らないと。濡らし過ぎたら悪化させるよ」

「絞ったのはニャルクじゃよ」

「……そうかい」


 アースレイさん、気まずいのはわかるけど、その木桶に清ちゃんが入ってるって気づいてる? ニャルクさんと同じことしてるのわかってる? ……絞り具合は完璧だけどさ。

 目を閉じておでこのひんやりを感じてたら、目尻を撫でられる感覚があった。目を開けるとシシュティさんが心配そうな顔をしてて、なんか申し訳なく思えてくる。

 イニャトさんがアースレイさんに明日の予定を話してる。本屋とギルドだ。なんか買う物あったっけ、とか考えてたら、緑織が毛布を捲って芒月の反対側に入ってきた。

 芒月の毛皮と違って鱗だからひんやりしてる。ちょっとキツいから出てもらおうかと思ったけど、すぐに温かくなった。ドラゴンだから、体の中に炎があるのかな?


「おチビ達~、誰か足元に1人来でぐれる?」

「あたしが行く!」

「俺も!」


 声をかけたら、藍里と赤嶺が真っ先に返事をくれた。2人はちと狭いな。まあいいか。


「ねえねえニャオ、あたしは?」

「僕はどうしたらいい?」

「あ゛あ、ちょっど待機で。しばらぐじたら誰かど交代しでおぐれ」


 黄菜と紫輝にそう返せば、わかったー、と言ってお座りされた。青蕾はあくびをしながら買ったばかりの揺り椅子でゆらゆらしてる。でもこっちをチラ見してるから、心配はしてくれてるんだよね。というか、自分がきょうだい達に混ざれば私に負担がかかるって、なんとなく察してるんだと思う。あの仔はおチビ達の中でも賢い仔だからなぁ。


「できましたよ、ネンジャ草入りのお粥。これにゃら食べられるんですよね?」


 ニャルクさんが危ない手つきで木のお椀を運んできた。そういえば、前に風邪を引いた時に食べる定番のご飯って教えたことがあったっけ。覚えててくれたんだ。

 片肘をついて起き上がって、手を伸ばそうとしたら政臣さんが受け取ってくれた。すりおろした林檎の時と同じように、起こした体を支えてくれる。


「ありがどうございまず……」

「おいらも手伝ったんだからな! ちゃんと食べて元気になれよ!」


 ふんすっ! と橙地が胸を張って鼻を鳴らした。ありがとうね。でももうちょっと声のボリューム下げてくれると嬉しいかな。頭に響くから。

 政臣さんに支えられて、シシュティさんにあーんされて、アースレイさんにこぼさないように顎に布を当てられて。なんか介護されてる気分。ちょっと恥ずかしいけと、体調的に仕方がないと諦めよう。

 明日には熱、引いてるといいな。シスレン植えて養蜂箱設置して仔ドラゴン達と芒月と遊んで収穫してって、やることはたくさんあるんだから。……これネンジャ草だっけ? ドクダミみたいな味がする。良薬はなんとやらとはいうけど不味過ぎでしょ。

140話と141話にほとんど動きがなくてすみません……、次は余話を更新しますが、記念すべき20話目ということで、しばらく主人公以外の視点での話を更新していきます。

記念すべき日から寝た切りになる主人公ですが、その内元気になるので温い目で見守ってやってください(^∀^;)

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