表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

ハゲウォーズ

「「はげぇ~はげぇ~」」


「くそっ!毛根なところまで!」

「撤退だ!ヘリに乗り込め!」


ドカーン


爆発とともにハゲがあふれるように出てくる。


「こんなに隠れていたのか、とても逃げ切れないぞ!」


遠くで悲鳴が聞こえる。ハゲにやられたんだ。


次々とヘリが飛び立つ。私も急がなければ。


すぐ後ろまでハゲが迫っている。振り返ったら私も飲み込まれてしまうだろう。


「つかまれ!」


仲間の手を掴みヘリに乗るこむ。危なかった。


「危ない!」


少し離れたヘリがハゲに捕まったらしい。

必死に飛び立とうとするも、ハゲたちが連なり離陸を許さない。


ズドーン


轟音とともに機体とハゲが飛び散った。


「また街が一つやられた」


隣の兵士がつぶやく。


「ハゲさえいなければ・・・」


震えた声が聞こえる。


崩れ行く街を背に我々は涙をこらえる。





「隣のクラスの吉田くんのお父さんハゲだったんだって!」

「うそー、てことは吉田くんもハゲの素質あるってこと???」

「おい吉田!こっちくんな!ハゲが移る!」


ハゲ。悪の使者。正義を脅かすもの。

いつからだろう、ハゲに怯えるようになったのは。

いや、我々はもとからハゲを恐れていた。その事実を、ハゲをいじめることで目をそらしていた。

そのごまかしももう通用しない。ハゲは日に日に勢力を増し、今や我々が虐げられし存在なのだ。

ある者はこう言う。

「終焉の時は来た。これは善と悪との戦いである。善による千年の統治は終わりを告げ、今や悪による統治が始めろうとしている」

そう、これは善と悪との戦いなのだ。家族を、仲間を守るため、明日を守るため私は戦地へ赴く。



ハゲウォーズだ。


作者はハゲではありません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ