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粋な童話。健太君 その二
お菓子を持った健太君。長蛇のレジに並んでる。会計するまで後五人、なかなか前には進まない。
レジの姉さん大慌て。必死に会計進めるも、商品抱えたお客さん、イライラ顔して並んでる。
店にはルールがあるけれど、客にもルールはあるんだよ。自分の番では無いけれど、健太は財布を取り出した。
何故だろう?
何故だろう?
財布出したの何故だろう?
「ぼ~っと立ってる暇があるなら九円出して握ってろい。少しは早くならあな」
そう思う小学二年の健太であった……
つづく