十二チャン……
「おい! ねえちゃん、俺様とじゃんけんして薬指賭けようぜ! 負けた方、左手の薬指をペンチみたいのでこう……」
「嫌よ樽型! いや~ん! 助けて~アゴ男~」
「ばっちこ~い! アゴ男参上! あっやべ樽型じゃん! ホウレン草ねえぞ、ねえちゃんなんでもいいから草系ねえ?」
「なんでもいいの……じゃあはいニラ……」
「モグモグ、よっしゃー! 2割7分4厘18本!
喰らえ樽型! カムバックマイナー映画パ~ンチ!」
「ギャーース!!」
「きゃ~すてき~ばかやろぅアゴ男~♪」
「なんのなんの♪ なんでばかやろぅ?」
あくる日……
「昨日はやられたぜアゴ男め! 今日こそやっつけてやる! おっ来た来た」
「あっ! 樽型じゃん」
「やいアゴ男、昨日の借りを返してやるぜ!ねえちゃん居ねえから草ねえぞ、ざまあみろ!」
「あなたのハートには何が残りましたか? 何も残らねえよパ~ンチ!」
「ギャーース!! なんで? 草食べてねえのに」
「ここ来る前に市役所に寄っていた」
「道草を食っただと~! やられた~」
「あとカレー食ったら強くなる弟いんだけど、連れてきていい?」
「鰈食っても強くなるってか……絶対ダメ」
「Oh、ナンテコッタイ!」
テ~テ~テテ~テ~テ~♪
おしまい