完璧なタイムマシン
まばゆい閃光と共に突然四角い箱が現れると中から中年男性が飛び出してきた。
「ちわ! 僕は博士の作った完璧なタイムマシンに乗って30年前からやってきたナイスガイだよ! ほうほうここが未来の世界か」
中年男性は街を散策する。
「スゲー変わったな。30年でここまで変わる……ウニ空飛んでるし……30年の間にウニが空を飛ばなきゃならんことがあったん……
あっ! かわいい子発見」
中年は女の子のもとへ走る
「ゼハァゼハァ、ヘイ彼女かわいいね~! 僕とありゃりゃんしない……って逃げられた。そうかダサい服着てるからだな。ここ未来だし」
中年は公園を見つけるとベンチに腰をおろした
「ふぅ未来は空気が薄いのかな。少し走ったくらいでえらい疲れ……にら泳いでるし。噴水の中でにら泳いでるよホントかよ
だいたいにらって泳げんの?
この30年の間ににらが泳がなきゃならんことがあったん……おっ」
中年は公園の先に洋服屋を発見した。
「未来のショップか……せっかくだし覗いてみるか」
洋服屋の前にたどり着くとウインドーに映る中年の姿を見て愕然とする。
「だっ誰だこのおっさん」
ウインドーに映る自分の姿に中年は悲鳴をあげた
「僕はまだ17だぞ」
完璧なタイムマシン……30年後にきた彼はきっちり30年分歳をとっていましたとさ。