表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

ゆいこのトライアングルレッスン

ゆいこのトライアングルレッスンM〜アイススケート〜

作者: 佐藤そら
掲載日:2026/02/19

毎日投稿、トライアングルレッスンウィーク!

 この日、わたしは、ひろし、たくみ、むっくんとスケートリンクにやって来た。


 正直、今日はドキドキしている。

 何故なら、わたしはアイススケートの経験がほとんどないからだ。


「ひろし、リンク一周、競争だ!!」


「なんで、競争?」


「負けるのが怖いのか? 勝った方が、ゆいこにスケートを教える! これでどうだ?」


「分かった。のぞむところだ!」


 × × ×


 気付くと、ひろしとたくみがスケートリンクを勢いよく滑っている。


「ちょっと、わたし、置いてきぼりじゃん!」


 わたしは手すりにつかまりながら、ツルツル滑る氷の上に立った。


「わぁああ!!」


 予想通り、わたしはドスンと転んだ。


「鈍臭いな、ゆいこ姉ちゃんは……」


 振り向くと、むっくんが鼻で笑っている。


「もう! そういうむっくんはどうなのよ!」


 すると、むっくんは得意げに、スイスイと氷の上を滑ってみせた。


「しょうがねーから、俺が教えてやろうか?」


「へっ!?」


「まずは、かかとをつけて、つま先を90度に開く」


 わたしは、むっくんに言われたことを実践してみた。


「ほら、手すりから手離してみな」


「わっ! 立てた、立てたよ、むっくん!」


「やるじゃん!」


 むっくんは、ほめてくれると、そのあとも丁寧に滑り方を教えてくれた。


「そろそろ、手、離すぞ」


「ま、待って! 待って! まだ、離さないで!」


「俺にしがみつきすぎ!」


「だって……きゃーー!!」


 わたしはバランスを崩し、思わずむっくんに抱きついてしまった。


「ご、ごめん……!」


「べ、別にいいけど……」


 心臓がバクバクした。



 なんとか滑れるようになった頃には、辺りはすっかり暗くなり、イルミネーションに包まれていた。


「ゆいこ、少しは滑れるようになったのか?」


「うん、むっくんのおかげでね」


「そっか……」


 ひろしは何か言いたそうな顔をしていたが、それ以上は何も言ってこなかった。



「ひゃっ!」


 突然、頬にあったかい感触がした。


「お疲れ様」


 それは、むっくんからのココアの差し入れだった。


「寒くなってきたから、これでも飲んどけ」


「ありがとう。今日は、ダメダメのお姉ちゃんでごめんねー。もっと、むっくんも自由に滑りたかったよね?」


「楽しかったから、まあ、許してやるよ」


 むっくんは、そっけなくそう言った。


「ゆいこ姉ちゃん、今日のその髪型、可愛いじゃん」


「へっ!?」


「アップにまとめてるのもイイと思う」


「そ、そう?えへへ……」


 ええ!? むっくんって、そんなことも言うの? 言っちゃうようになったの!?

 わたしは平常心を装ったが、動揺していた。



「たくみ、勝負なんかしてる場合じゃなかったんじゃないか?」


「あー! もう! うるせぇ!!」


 ひろしとたくみが、隣で騒いでいる。

 その夜は、いつもよりなんだか賑やかだった。

明日は、まさかの“Mスピンオフ”をお届けします!!


リレーで執筆連載した『ゆいこのトライアングルレッスンDスピンオフ』を合わせてご覧いただくと、より楽しめるストーリです!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
たくみとひろしが競ってる間に、むっくんが一歩リード。 たくみもひろしもうかうかしてられませんね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ