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男二人が、
会計を終えてファミレスから出る。
片方がテクテクと、
駐車してあるマイカーに向かっていくと、
後ろから声が聞こえた。
「1時間!」
声は続く。
「SM、1時間5000円でいい!!
それでも、俺は待ってるぜ。
御前の新作小説、読めるのを♪急かさんから!」
そう言われた男の方は、
『だから、しばらくは書かないつもりだって!』と返そうとして、
そう発せず、こう言った。
「ウグイスが鳴く頃には!」
互いに手を振り、
今度こそ、二人は各々のマイカーに乗り込み、ファミレスを後にした。
小説家の男は思う。
己の作品を待ってくれてる人がいる…
小説家として、こんなにも嬉しいことは他に、ない…!!と…。
《終》




