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「なぁ…俺は御前を諭す気は、全くない。
でもな、
現実を見ろ。
新聞、ニュースを見ろよ。
どれだけの人達が毎日、事故や事件、不運に見回れ、大変なことになっているか…!
俺は御前を、悩ませるつもりもないぜ…。
が、
さっき俺が言いかけたのは、
その偉人とやらが、
40歳以降の人生は、40歳までの注釈だと述べたらしいが、
人間、健康に生きようと頑張れば、
100歳を越えてまで生きるのが、
この時代だぜ。
40歳以降の人生は、
40歳までを振り返るだけの人生か?
あと、まぁ、ハッキリ言わせてもらうが、
専業小説家志望で、何か書く気がしない、
とか、もう自ら出せるものがない、なんて、
小説書いて、食べてく、なんて、
ホント遠い話だぜ…!」
「…あのさ、大木、冷静に、もう少しだけ、
僕の言うことを聞いてほしいんだ……
ちょっと長い話になるんだけど、
僕、モテたい、というより、
ただ1人のパートナーが欲しい!と、
己の見た目を良くしようとした事実がある。
具体的には、
料金は安くはないが本当に、いつも僕が理想とするマイヘアースタイルにしてくれる床屋さんに定期的に通う…。
あとね、僕には行きつけの服屋もあって、
まぁ、セレクトショップ…1つのブランドだけじゃなくて様々な衣類を厳選して販売している御店なんだけど、
まず、若く見られたい僕は短パンをそこで買った。結構いい値段であった。
で、そこでピンク色のTシャツも買った。
Tシャツは、いくらだと思う?
二万円だよ。なかなかの価格でしょ。
でも、普段、正社員で懸命に働いてる僕は決して高給取りではないが、買えない値段でも、ない。
短パンにTシャツのスタイルは季節が限られており、梅雨時から夏の終わりまで、まぁ、そのスタイルで僕は外出した。
それを繰り返した。
いつしかTシャツは、綺麗に色落ちし、
短パンの方は数度、洗濯しても、
まだ新品のような見た目の履き心地さ…。
あれ?僕は、何を君に言いたかったのだろう…?
ああ、そうだ!
事実があるわけさ!!
僕は確かに、お洒落をして、大都市観光したし、全国各地の有名スポットにも行った…!
そうである己をこの先もキープしたいんだなぁ…僕は。
今の本職には懸命であり、
パートナー探しを諦めてはいないけど、
そこは、ほどほどのペースで、
つまるところ、地に足を着けたライフスタイルを望んでいる己が確かに、いるんだ。
小説を書く、という時間は、
そのライフスタイルの、どこかに落としこんでゆければいい…と思ってる。
『追い詰められて底力を出せる猛者は、
確かに存在する……それは確かに讃えられることかもしれないが、コンスタントに、いつも、それなりの力を発揮できる者も、
また、すばらしき哉!!』」
「…誰の名言?」
「僕の言葉(笑)」




