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「あの、少し前置きが長くなるんだけど…
昨日、ネットサーフィンをしていたら、
ついに、僕が望んでいた名言に出逢ってね…。
もったいぶらずに言うけど、
世界的な著名人で、
成功者として天寿を全うした外国の偉人が残した、
『人生は40歳までが《本題》。
それ以降の人生は、その《本題》の《注釈》である。』って言葉であるんだけど……」
「いや、俺、それに物申すぜ、おまえ、そんなん…」
「大木、最後まで、僕の話を聞いてよ!
君に渡した僕の書いた小説は完成品ばかりでね……君に渡しているのは、僕の原稿のコピーで、
僕は最近、己が書いた、いくつもの小説を自身で、しっかり読んでみたんだ。
すると、
僕の小説は、
いつも、ある願いが込められている…と自分で思ったんだ!」
「願い?…どんな?」
「本当に最近、気づいたけど、
僕は、
《悲惨な出来事が回避できるなら、
本当に、そうであって欲しい!!》と、
心底、思っている…!」
僕の、その言葉で、
しばし僕と大木の間に沈黙があった。
その沈黙を破って発したのは、
大木だった。




