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第7話 入学

 ぼくは朝目覚めて、下に行くとすでに朝ごはんが準備されていた。


「カイロ、おはよう」

「ああ、おはようございます」


 そこにはサルカさんがちょうど準備が終わっていた。


「私はリリアちゃんは呼んでくるので、カイロは先に食べといてください」


 サルカさんはそう言うと上の階にリリアを呼びにいった。


「おい、あんちゃん、今日から学園だな、学園生活楽しめよ」


 ぼくが朝ごはんを食べているとぼくと同じくこの宿に泊まっているおっちゃんがしゃべりかけてきた。


「あ、はい、楽しみます」


 ぼくとおっちゃんが盛り上がっていると、足音が聞こえてきた。


「カイローーーーおはよう」

「うわーリリア眠そうですね」

「うん、くそ眠い、まだ寝ときたい」

「何でリリアちゃんは、こんなに眠たそうにしているのか、カイロは知っていますか?」

「………知らないなー」

「何か知ってそう」


 サルカさんは少し詰まったぼくに疑いをかけてきた。


「リリアしっかりと目覚めてください、今日から学園に通うのですよ」


 ぼくは話を変えた。


「そうだよ、今日から学園じゃん、早く朝ごはん食べよ」


 リリアはそう言うと目が覚めたようで朝ごはんを食べ始めた。


「ごちそうさまです。では、ぼくは学園に行く準備をしてきますね」

「また、あとでねー」


 ぼくは食べ終わった食器を食べ終わった食器を置くところに置いて、自分の部屋に戻っていった。


 ぼくは部屋に戻ると自分の荷物を学園からもらった魔法袋に片付けていった。ぼくは、そこで1つのキツネの仮面をとった。


「そういえば、これ全然つけてませんでしたね」


 その仮面は傷がいっさいついておらずに、あの戦争から5年が経っているのに綺麗だった。


「いつか再びつけるときがくるのでしょうか」


 そう言って仮面も魔法袋の中にいれて、ぼくは王都英傑学園の制服をきていった。


「これで大丈夫ですよね?忘れものはしてないし」


 ぼくは部屋から出て、受け付けのところにいった。


「カイロ似合ってるよ」

「ありがとうございます、サルカさん、リリアは?」

「今、学園に行く準備してますよ」

「はい、これ宿の延長金」


 ぼくはサルカさんに銅貨8枚をわたした。


「そういえば、何でカイロはリリアを呼び捨てに呼んでいるのですか?前まではさん付けで呼んでいたのに」

「それはいろいろあったんですよ」

「そうですか」


 バタバタバタ


 上から足音が聞こえてきた。


「リリアちゃん、走ったらダメでしょ。制服似合っていますよ」

「はぁーい、これ銅貨8枚、泊まった分」


 リリアは銅貨をわたした。


「リリア、荷物は全部、魔法袋の中にいれた?」

「うん」

「では、学園に向かいましょう」

「そうだね」


 ぼくとリリアが外に出ようとすると


「カイロ、リリアちゃん、また会おうね」

「サルカさんこそ、元気で」

「また会おうね」

「いってらっしゃい」


 ぼくとリリアは宿を後にして、学園に向かった。



 ◇◇◇



 ぼくたちは学園についた。

「ジュリはどこにいるのかな?」

「ぼくたち、時間ぎりぎりだし、先に行ったんじゃないですか?」

「そうかも、なら早くいこ、カイロ」


 ぼくはリリアについていって自分たちの教室を目指した。


「カイロ、ここが1年A組だよ」

「なら、入りましょうか」


 リリア、ぼくの順に入っていった。そこには、ぼくたち以外の34名がすでにそろっていた。1つの机に3人ずつ座れて、2つの机ずつにわかれていて、そのグループが6つあった。


「あそこの席じゃない」


 リリアはそう言ってすぐさま自分の席にいった。

 ぼくもそのあとについていった。席に向かうとき、ヨイさんの姉らしき人と目があった。そして、ぼくは席に座った。


「リリア、カイロおはよう」


 ぼくの後ろの席のジュリがあいさつしてきた。


「おはよう、ジュリ」

「おはようございます」


 ぼくとリリアは返した。

 ちなみにぼくは真ん中の列で前から3列目の机だった。ぼくはそんなかでも机の1番右側で、ぼくの左には、リリアが座っている。


「あれ、カイロじゃん、君もこのクラス何だね、よろしく」


 リリアの左、この机の1番左側に座っている、フレンがあいさつしてきた。


「こちらこそ、よろしくお願いします、フレンさん」


 ぼくもあいさつした。


「俺はノストア・クロステリア、こいつはオルム」


 ぼくたちが自己紹介をしているとジュリさんの隣の席の人が話しかけてきた。


「ちょっと、自分のこと、あんまり話さないでくださいよ。自分はオルム・サルマット」

「ぼくはカイロ・カーラレスで、こちらが」

「リリア・フリーダムです。よろしく、ノストア、オルム」

「おっいいな、よろしく、カイロ、リリア」

「自分もよろしくお願いします、カイロ、リリア」

「こちらもよろしくお願いします、ノストアさん、オルムさん」

「カイロはかたいんだな」


 ぼくたちは先生が来るまで雑談をした。


 ガラガラ


 先生が2人ほど入ってきた。片方は青色の瞳で青髪のポニーテールをしている先生でもう片方は試験のときに心配してくれた先生だった。


「よし、全員そろっているな、私はこのクラスの担任となったパルソーナだ、よろしく」

「私はこのクラスの副担任のカルトリアです。カルア先生と呼んでくださいね、よろしくー」


 青髪の先生が担任で、心配してくれた先生が副担任だった。


「それぞれの数字はこのクラスの順位だ、覚えとけ」


 パルソーナ先生は数字の意味を教えてくれた。


「今から、入学式だ。全員移動するぞ」


 パルソーナ先生がそう言うと、ぼくたちは移動していった。



 入学式が終わって、教室に戻ってきた。入学式はただ、校長の話を聞いていただけだった。

 カルトリア先生は副担任なのであんまりこないと言っていたので、パルソーナ先生しか教室にこなかった。


「今日はこのあと、自己紹介をするだけだ。1番から前に出てしていけ」


 先生がそう言うとGグループにいた、茶髪の男の人が前に出てきた。


「初めましてみなさん、自分はトルゴ・オリマーです。トルゴと呼んでください。この学園でさらに成長できるように頑張ります。よろしくお願いします」


 自己紹介が終わると拍手が送られた。

 その後、2、3としていき、6番の番になった。すると、ヨイさんの姉らしき人が前にたった。


「わたしはルイ・ラーバロスト、わたしの夢は、最強になることよろしく」


 彼女はやはり、ヨイさんの姉であった。

 ぼくは、彼女と目があったときに化け物の気配を感じたのでわくわくした。

 そして、自己紹介が進んでいった。途中にあのヤンキーさんが自己紹介をしていきぼくのことを潰すと宣言してきた。ついに、ぼくの番が来たのでぼくは前にたった。


「ぼくはカイロ・カーラレスです、よろしくお願いします。さっき、あのヤンキーさんがぼくのことを潰すと言ってきたけどぼくは興味ないんでどうでもいいです」


 ぼくがそう言うと「てめぇ」ヤンキーさんがそう言って前の方に行こうとしたが「おい」と先生がヤンキーさんのことを止めた。

 その後も自己紹介が進んでいった。


「では、今日は終わりだ、また明日」


 先生は自己紹介が終わるとそのまま出ていった。


「みんなはこのあとどうする?」


 リリアが聞いてきた。


「自分は寮に行こうと思います」

「俺もだ」

「わたしとジュリも」


 ぼくとリリア以外がそれぞれ寮の行くそうなので、ぼくたちも寮に行くことにした。


「みんなはどこの寮にしたんだ?ちなみに俺は青だ」

「自分は黄」

「わたしは桃」

「私も」

「ぼくとリリアは白」

「え!!」


 ノストアさんの問いに答えるとオルムさんかぼくとリリアの寮に驚いていた。


「どうしたのですか?」

「だって白ですよ、白は他の寮と比べておんぼろですよ。」

「でも、それだけだよね」

「いえいえ、それ以外でも、赤は訓練場、青は筋トレ場、黄は図書館、緑は男性専用、桃は女性専用で白はただ古いだけと違いが大きいんですよ」

「そうなんですね」

「それなら、別にいいじゃん」


 ぼくとリリアは寮の格差について、知ったけどどうでもよかった。


「じゃあな、また明日な」

「では、失礼します」

「バイバイみなさん、行こうジュリ」

「うん、バイバイ」

「バイバーイ」

「ではまた明日」


 ぼくたちはそれぞれ寮に向かっていった。

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