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第78話 二歩目

 〜カントとパルテが戦い合う数分前〜


「これ以上は無理だな、お疲れ様」


 ぼくは山地地帯にいるリリアとカレンに対して、結界を張り、木の枝から降り、彼女に向き合った。彼女の名はネオン・リゾートさん。


「あれ? もういいの?」

「ええ、それにしても不意打ちはしなかったのですね」

「してもカイロ、君には意味がないでしょ」


 確かにぼくはリゾートさんの能力を知っているため対策できるし、知っててよかったな。まあ、知らなくてもなんとかなるけど。


「それに、こっちはポイントを稼げたからいいけど」


 ポイントか、別に稼がなくても、他のクラスメイトが稼いでるし、今回の目的はリリアの成長と他のクラスの人達の実力を見ることだからな。とりあえず、リリアが成長してくれたからよいな。まあ、申し訳ないけど。各クラス1位もC組はすでにやられており、F組は交戦中、他のクラスも強者どもがぶつかり合うだろう。


「体力の消耗は?」

「いや、特に大丈夫大丈夫」

「そうか、なら本気で来い…………さもなければ、速攻で終わりますよ」

「言われなくても行くよ」


 リゾートさんは化け物を現した。やはり化け物をあらわせますか、紫色で鎌を持ったフードをかぶった1つ目の化け物か。期待させてくれよ。


「はあっ!!」


 ぼくを囲むように数十個の裂け目ができた。これがリゾートさんの能力ね。さあ、どんなことを見せてくれる。


「いけ!!」


 裂け目から魔法が多数出てきた。本人が直接魔法を裂け目に対して撃ちその裂け目に繋がっている部分から魔法が出るのだと思っていたから意外だ。だが、魔法と魔法の間に隙間がある。その隙間を使って回避すればいいか。


「ほいっと」

「軽々しくよけんな!!」

「それならもっと速く魔法を撃たないと」


 リゾートさんとの距離を詰めた。こっからは組み手の時間だ。

 軽くやっているとはいえ、リゾートさんがここまでやるとは思わなかったな。上手いように攻撃を対処できているし、ガードしにくいところを狙ってくるし、てっきり能力に頼りきっているのだと思っていたけど違ったな。


「ふーん」


 裂け目を使って距離をとってきたな。掛け目内で戦うのはルールに反しているから無理だけど、ありなら裂け目の中に侵入して戦っていたな。


「これならどう?」

「いいじゃん」


 裂け目でぼくの周りを囲んだな。やはり頭は切れるのか。避けられるのなら避けることができないようにすればいいか。魔法が来るな。これなら避けられないだろう。でもぼくには通じない。裂け目から魔法が来る。ぼくは何もせずに突っ立った。


「まじで!? 無傷かよ。()になってくるな」

「なら、これで行こうか」


 ぼくは魔力で斧を作り構える。それに対して、リゾートさんは裂け目から剣を取り出す。見た感じいたって普通の剣だな。特に魔力の層は貼られていないな。ん? 裂け目を展開した? 魔法が来る感じはないな。なくても警戒はしておこう。さあ、次はどんなことをしてくれるのかな。


「行く」


 リゾートさんが短くそう呟くと裂け目の中に入っていった。裂け目からの攻撃か。それって、ルール違反になるくね? 「監視カメラがないところで戦闘を禁止とする」と言うルールに反していると思うのだが………


 考えたじゃん。移動するため裂け目に入り、攻撃するために裂け目から出る。これなら、監視カメラがないところでは戦闘はしていないな。ただ移動しているだけか、居場所がわからないところからの攻撃は確かに脅威的だが、ぼくにとっては何にも脅威にはならない。


 ぼくは魔力斧を自身の目の前で手を離し回転させる。ある程度回転したところでぼくは斧を蹴る。斧は一直線に1つの裂け目に向かって飛んでいき、


「くぅッ!!」


 見事にリゾートさんに命中し、姿を現した。咄嗟に左手で庇ったからか、致命傷にはなっていなかった。急所にあたるようにしてたんだけどな。


「うん?」

「何これ? うるさ!!」


 すると突然、轟音が響きあたりその方を見ると魔力の爆発が起こっていた。リゾートさんはあまりにも轟音のため耳を塞いでいた。しばらくするとその轟音が止み、そこから、カンファードレットさんとヨルマークさんが現れた。どうやら、カンファードレットさんが自爆技を使ったようだ。これは、カンファードレットさんの負けだな。仕方ない、期待はしていなかったが、それにあそこにはハルオリアさんが向かっているから1位が1人減るな。


「なんだったの?」

「わかりません」


 リゾートさんはあの爆発のところまで見えていないようだ。ここからは木が邪魔で直接は見えないが、視野を鍛えていくとここからでも見えるようになるが、そこまではリリアでもそこまでは到達していないから、まだ無理か。まぁ、ぼくが見えていることは言わないけど。


「さっさと続きを始めましょうか」

「ええ」


 リゾートさんは一瞬でぼくに近づいて、右拳で殴りかかってくる。それを体を回転しながら避けて、左手の甲で叩く、リゾートさんにクリーンヒットして、木は折りながら飛ばされていく。ぼくは歩いてそこへ向かった。


「この程度か………」

「くぅッ!!」


 すでに息を切らしながら、地面に座っているリゾートさんを見下ろしながら言う。化け物も消えているか。さっさと終わらせようか。ぼくは、リゾートさんも真上の空に無数の魔力剣を生み出した。リゾートさんもそれには気づいたようで空を見ていた。


「これで終わり」


 指パッチンをすると、空に浮いている無数の魔力剣がリゾートさんに向かって襲いかかった。魔力剣の1部は地面に当たり、砂埃が舞って、リゾートさんを覆い隠した。ぼくはその場をあとにしようと振り返り去ろうとすると、「はぁはぁ」と人の声が聞こえてきた。まだ耐えているのか、リゾートさんは…………


「まだまだ、終わってない」


 そう聞こえてくる。やがて砂埃が止み、リゾートさんの姿が見えてくる。


「そうか………」


 予想外だった。まさかここまでリゾートさんがやるとは、てっきりここまでだと思っていたのだがな。ぼくとの戦いでまた1つ、自身の殻を破ったのか。リゾートさんの姿は、紫色のフード付きの服を着て、フードをかぶり、右手には紫色の鎌を持っている。


「ようこそ、化け物・二歩目(セカンドフェーズ)に」

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