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第74話 見ててよ

 それにしても、カイロやアクエラと戦ったときはここまで立てなくなるほど疲れた状態にはならなかった。その原因は私が弱かったことだろう。あいつらが私よりも圧倒的に強いから均衡した勝負にならなくて、私の体力が底につくよりか、先に決着がついていた。逆に魔族と戦うときは私の方が強かったからそこまで苦戦せずに勝つことができて、体力が温存することができていた。。しかし、今回はどうだろうか。私とヨンカ、力はだいぶ均衡していた。決着がつかずに長い間、戦うことになり、そのため、ここまで消耗する結果になった。

 おそらく、私に足りないのは持久力だろう。私にもっと体力があれば、まだ戦えていただろう。


 私はユンカとヨンカの方に視線をやるとどうやらヨンカは立ち上がって、ユンカと喋ることができるほど回復していた。ユンカとヨンカの会話の内容は聞こえてこない。私は見ていなかったからわからないけどユンカはほとんど無傷だった。回復できるのか、ただ単純にカレンの攻撃が通用しなかったのかはわからない。たが、私達はユンカのことを甘く見ていたようだ。彼女が防御系の魔法をメインとして戦っているから、てっきり、攻撃力はない方のかなと思っていたけど、カレンのやられぐらいを見ると攻撃力もあるってことだよな。つまり、作戦は失敗したってことか。


 でも、カリンはまだ気絶していなくて、息を荒い状態だった。だが、このままいけば気絶してしまうだろう。私はもう限界だった。魔力もない、体力も底をついた。私とカレンは気絶しそうで敗北まであと少しというところで、ユンカとヨンカは勝利というところだろう。

 このままいったら、気絶して、負けるだろう。これは確定だろう。


 ここで負けたらどうなるのだろうか…………。


 最強の魔法剣士になる夢は、アクエラを倒すことは、学園長がいる世界せかいのレベルまでいくことは、そして、カイロのいるところに辿り着き、カイロを超えることはできるのだろうか。

 いや、無理だ。こんなところで負けるやつなんて、そこらで終わりだ。


 私はこの夢を諦めたくない、絶対に!!


 私は叶えるためには、こんなところで立ち止まってはいられない!! 前に進み続けなくてはならない!!


 私は剣を杖代わりして、ふらふらした足で立ち上がり、ユンカとヨンカの方をじっと見る。ユンカも無傷ではないな。あの様子だと自動治癒があるのだろうか。なら、長期戦は圧倒的にユンカが有利だろう。ヨンカは彼女から魔力が溢れ出ていることがわかる。なら、ヨンカは時間になるにつら、魔力量が増えていくってことかな。私とカレンが勝つには速攻で彼女達を倒す必要があったのか。ユンカで粘られた瞬間に勝ちがなくなるってことか。そして、ユンカをやっとの思いで突破しても、魔力量が増えたヨンカが待っている。こちらが体力や魔力を消費しているなか、ヨンカは逆に魔力が増える。この2人が合わさったら、相当強い。1人1人でも相当厄介で強いのに、2人でいたらもっと強くなるって、ズルすぎ!!


 ユンカとヨンカは驚いているようだ。もう限界を迎えた人間が立ち上がっているのだからな。私自身なんで立てている原因がこれだと言うことはわかる。

 夢のためでもあるけど、私はただ、カイロに追いつきたいだけだった。今までは超えるべき相手だったけど。いや、今もか。ねぇ、カイロ、私は君と出会ってから変わったんだよ。


 最初、カイロと出会って、学園いや人生で初めてできた友達だった。そして、カイロ、君と戦った。私は実力を隠している君を知りたかった。そのときは好奇心だったけど、あれは正解だったと思う。結果として、カイロが最強だと知ることになったし、私がまだまだ強くないって知ることになったわけだし。私にとってはそのときから君が目標になっていたんだ。それに、私の成長のための的確にアドバイスをくれる。私はカイロと一緒にいることで更に成長できる。


 カイロがあのとき、アラクエに私は連れて行ってくれなかったら、お姉ちゃんとも出会わなかったし、アクエラという私が勝たなきゃいけない相手に出会うことなんてなかったし、能力を得ることもできなかった。連れ出してくれてありがとう。


 私さ、ヤンキーに負けて、捕まってあそこ拘束されて、本当は怖かったんだ。カイロなら助けてくれるって信じていたけど、怖かった。だから、カイロが助けてくれて、うれしかった。そのあとのカイロとヤンキーの戦いを見て、苦しかった。カイロがもし負けてしまったら、カイロが負けることはないけど、もしもの場合を想像してしまったときは本当に苦しかった。カイロが勝ったときは心の底からうれしかった。そのときから変わっていたのかな。私はそのときからこの気持ちはなんだろうと考えていた。誰にも相談はしなかった。自分1人でこの気持ち決着をつけたかった。そして、調べていき、この気持ちがなんなのかわかった。


 この気持ちは決して誰にも言わないけど、






 “好き”






 だからこそ


「ねぇ、カイロ………………見ててよ。私の成長を」


 私は化け物を出した。いや、化け物を身にまとっていた。

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