第72話 依頼の手紙
リリアの登場です。
あと、リリア視点です。
山地地帯
私、リリア・フリーダムは岩の上に座り、空を見ていた。そして周りにはいくつもの戦闘後が残っており、何人もの相手をしていたことがわかる形跡だった。ため息しながら休憩していた。
「原点か…………」
私はカイロが言っていた言葉を思い出していた。私にとってはカイロの言葉は大きく刺さっていた。
学園に入り過ごしていっている中、私の思考は変わっていっていた。最強の魔法剣士からカイロやカレンたちを守ると変わっていた。私自身、その原因はわかっている。
やっぱり、カイロと出会ったことが1番だった。カイロのことは強いとわかっているけど魔族達が攻め込んできたときやヤンキーとの問題のせいで心配になってくる。カイロが勝つってことはわかっているけど、友達が傷つく姿は見たくないな。
あっ!! でも、アラクエでの戦闘は見てなかったな。それにしても、黄金世代って私が死ぬ気で戦っても本来なら余裕で勝てるはずだよな。ショック…………
「リリア・フリーダム!!」
突然と私の名を呼ぶ声が聞こえてきた。声のする方を向くと他クラスが襲い掛かろうとしていた。いや、襲うなら声を出すな。
私は襲ってきた者に合わせて剣を振り、気絶させた。そいつはすのまま気絶し、転送されていった。
それにしても、襲われる量が多すぎる。もうクラス1個分以上の人数を倒したはずだ。何故こんなにも狙われる。
私、何かしたっけ?
私の今の現状に疑問に思ったが、ポイントは入るからまあ、いっか。
「そろそろ、移動した方がいいかな?」
私は敵がいないことを確認して、その場を後にしていった。
山地地帯を走っていると誰かが戦っている魔法の残りが飛んできた。
「あぶなっ!!」
魔法の数は1つではなく、何個も飛んできていて、危なく当たるところだった。セーフ。
それにしても、誰が戦っているのだろう?少なくとも、この辺ではなく、少し遠いところから飛んできたな。それにしても、戦いの規模がデカくなってきているな。実力者が残ってきている結果がこれか…………
しんどくなってくるな。体力の使いすぎには気を付けないと。とりあえず、魔法が飛んできた方に向かいますか。
「あれは…………」
私が魔法の飛んできた方に向かうとそこには、カレンと誰かが戦っているところだった。戦場を見ると明らかにカレンの方が不利だった。カレン1人に対して、相手は2人で、その上、コンビネーションが凄まじくある程度仲の良さが見ているだけで伝わってくるような感じだった。
急がないと、カレンがやられる。
『水の槍』
私は水の槍方の魔法をカレンと対峙している2人に向けて放ったあと、急加速していった。
「カレン!! 大丈夫?」
「リリアちゃん。大丈夫です」
対峙している2人はどちらが魔法でガードしたようで無傷だった。それにしても、2人とも髪型以外は似ているな。両方とも黄色瞳をしていて、緑色の髪を持っていて、片方が肩ぐらいまでの長さでもう一方が腰ぐらいまでの長さをしている。それが唯一の違いだった。
「もしかして、双子?」
それが1番に思い付いた。髪型以外、一緒なんて、私には双子以外、思い付かなかった。
「ああ、そうだ。私達は双子だ」
やはりそうだった。彼女達は双子だから、ここまでコンビネーションが良かったんだ。
「自己紹介をしよう。私は、ユンカ・シスノリアで双子の姉だ。シスノリアだと惑わしいから、ユンカ呼べ。こっちは…………」
「私は、ヨンカ・シスノリア。双子の妹よ」
腰ぐらいまでの髪の方が姉のユンカ・シスノリアで肩ぐらいまでの髪の方が妹のヨンカ・シスノリアですか。本人からの希望だし、ユンカとヨンカと呼びますか。
「では、私も。カレン・サーケットと申します」
カレンも自己紹介をしていた。これは、私もしなきゃいけないな。
「私は、リリア・フリーダム。私もリリアでいいからね。よろしく」
「…………お前がリリア・フリーダムか」
「ん? 私のこと知っているの?」
ユンカが私のことを知っているようだった。ユンカと何処かで出会ったっけ、身に覚えがまったくないのだけど…………
「リリアちゃんとユンカちゃんって、会ったことあるのですか?」
「ないよね」
「ああ、ないぞ」
やっぱりなかった。なら、なんで知ってるの?
「じゃあ、なんで?」
「あれ、知らなかったの。リリア、あんたのこと、私のクラスなら全員知ってるよ」
「はぁ??」
意味がわからない。なんで!! 私、そんなに目立つことしてないよ。
「私のクラスでは、始まる前にこのような手紙が一通届いた。その内容は、このクラス対抗戦でリリア・フリーダムを倒した者には、白金貨1枚の報酬を与えると言うものだった。しっかりと本人の特徴も書いてあったな。それに本来、貴族でも子供の時は白金貨を得ることができるなんて、滅多にないからな。皆、やる気を出しておったな」
そんなことが、白金貨って、確か金貨1000枚分だよな。確か、アラクエでの緊急依頼の活躍で、白金貨1枚もらったんだっけ。それと同じだけの量を貰えるとなると、確かにやる気が出るな。それにこれなら、私に襲いかかってきた者達もこの依頼のためなのかな。クラス1個分以上あったから、複数のクラスに…………いや、1年A組以外の1年全クラスにこの依頼の手紙が届いてそうだな。それなら、あの量の敵にも納得ができる。多分、手紙を送ったのは、あいつだと予想しておこうか。私を成長させるために手紙を送ったのだと思うけど、おもしろいことしてくれるね。私はこんなところでくたばるわけにはいかない。ここでくたばったら、この世界のトップ層にも敵わないし、カイロやアクエラ、学園長がいる世界の連中にも届かない。それに何より、私の夢のためには、この程度で挫いてられない。最強の魔法剣士になるために。
「私達、別に白金貨なんていらないのよ。でも、ここで会ったのだから戦わないとね」
確かに、今は敵同士だ。ヨンカの言う通り、戦わないとな。
「カレン、まだまだいける?」
「はい、まだまだいけますよ」
今、この現状で1番、体力を消耗しているのは、明らかにカレンだ。私もある程度は消耗しているが、カレンの方が消耗量が多いだろう。体力の消耗分、不利だが。2人の情報は、既にカレンが知っている。カレンの情報も知られているが。私の情報は、水の槍以外知られていない。私の持つ情報は、どちらかが防御系の魔法を使用すると言うことだな。それも、カレンと共有すれば済む話だからましか。
私の情報がすべてバレるか、カレンの体力が底につれば、圧倒的にこっちが不利になる。逆に隙をついてカレンの持つ情報を私に共有し、どちらかの体力をカレンよりか先に底につければ、ユンカとヨンカの方が不利なる。どっちが先に達成するかで、この状況は大きく変わってくる。
「そろそろ、話を辞めてようか。そして、始めようか。この戦いを」
ユンカがそう言うとこの場にいる全員、戦闘体制に入る。周辺視野を使い、周りには私達4人を除いては誰もいない。目の前の敵に集中しなくては、神経を研ぎ澄ます。一瞬の油断が流れを悪くする。
この2人は強い。私をおそつ襲ってきた者達とは比べ物にならないほど。1人1人で強いか2人でいるから強いのかは、私にとってはまったくわからないけど、今持ってる全部で使って、全力で倒す。
さぁ、始めようか。
私とカレンとユンカとヨンカどちらが強いか。
そして、最強の魔法剣士になるための夢に向けての二歩目を踏み出すために。




