表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
67/85

第66話 クラス1位

 今日も今日で訓練場でクラス対抗戦に向けて、訓練を行っていた。みな張り切っている。クラス対抗戦まで、あと1週間で始まるからだ。

 正直なところ、クラス対抗戦があるおかげで訓練が増え、勉学が減った。勉学は、暇だから、うれしいことだ。でも、あと1週間で終わってしまうと考えるとショックだ。訓練の方がリリア達としゃべることができるからな。


 ヤンキーさんは、ぼくに絡むことなく、一生懸命訓練に意気込んでいる。今は、魔力の層を武器に纏わせることはできないようだ。ヤンキーさんが貰った魔力はなくなったけど、能力は残っただけましだった。


「みんな、集合してくれ」


 リリア達と訓練をしているなか、突然にオリマーさんに全員呼ばれた。ぼく達が集合すると、オリマーさんが何かしらの手紙の袋を開封していた。手紙を取り出し、その内容を見ていた。


「みんな、これは今回の追加ルールと禁止事項の詳細だ。手紙で書いていたことを話していくから聞いといてくれ」


 追加ルールね。おもしろそう。

 こう言うのがあるから、作戦がより一層深まる。1週間前だけど、クラス対抗戦が始まる直前に発表とか、もっと後からでもよかったと思うけど。

 禁止事項…………

 この内容によって大幅にぼくのやることが変わってくる。


「まずは、追加ルール。合計で3つのルールがある。1つ目は、仲間同士で戦って得られたポイントは0ポイントとする。2つ目は、各クラス順位1位が全員、戦場からいなくなった時点で対抗戦を終了とする。3つ目は、監視カメラがないところで戦闘を禁止とする」


 追加ルール、だいぶクラス対抗戦に影響を与えそうだな。ぼくにとって3つ目のルールは、めんどうだな。本気で戦えなくなるし、実力が先生達にもバレるかもしれない。なるべく自然に戦えばいっか。


「次は、禁止事項の詳細。3つある。1つ目は、殺害の禁止。2つ目は降参を言わせないことの禁止。3つ目は、相手に一生残る傷を負わすことの禁止。これらの禁止事項を守らなかったら、罰がある」


 特に問題ないな。この禁止事項なら、気にすることなく、クラス対抗戦に挑むことができるな。3つ目は、これからのためにだろう。

 ぼくのやることは決まったから、それに向けて行動していきますか。

 その後、訓練が終わり、午前の授業が終わった。



 ぼく達が廊下を歩いていると食堂の方で何か揉めているようだった。そこに行ってみるとオリマーさんとヤンキーさんと他クラスの人が揉めていた。


「何しているの?」


 リリアが何も気にする様子がなく、考えなしに聞いていた。リリア、何している。巻き込まれるぞ。


「フリーダムさん。リュウモン君がアックス君に絡んでいてね。自分は、その仲裁を」

「いや〜、このアックスがどんな野郎って思って、絡んだんだけど、こんな小物だって思わなかったな!!」

「クッ」


 リュウモンさんって言う人が絡んでいるんだ。ヤンキーさんに小物って…………

 まぁ、あっているけど、ヤンキーさんなら怒鳴ると思ったけどな、何もしていないって、成長したな。ヤンキーさんも。

 と言うか


「リュウモンさんって誰ですか?」


 ぼくは、近くにいたフレンさんに小声で聞いた。このリュウモンさんには聞こえないように。


「カイロってそんなんも知らないの? 彼はヤガキ・リュウモン。1年D組の順位1位の人。暴力大好き人間って聞いたことある」


 フレンがそう返してくれた。それにしても、暴力大好き人間って、ヤンキーさんよりか、よっぽど小物じゃん、リュウモンさんって。


「何、食堂で迷惑行為を行なっているのですか?」


 すると、突然、ぼく達の後ろから、声が聞こえてきた。ぼく達は、すぐに横にずれ、その声の主に揉めている現場を見せた。

 ぼくがその声の主を見ると、赤髪のサイドテール、濃い紫色で透明感のある瞳を持つ女性だった。ぼくは、その者を見て、彼女の持つ力に見覚えがあった。

 あれって、得色(とくしょく)って言う力だったような。確か、赤、青、黄、白の4色の髪色があって、その髪色によって、攻撃、防御、テクニック、スピードを特化する力だっけ、彼女は、赤髪だから、攻撃に特化する形態か。

 まさか、この世界にこんな者がいるんだ。


「1年E組が何のようだよ!!」

「いえ、迷惑の人が食堂にいるようなんで、気になったんで」


 1年E組か。なら、この者が1位ってことかな?


「テメェ、調子に乗ってんのか!! 1位だからってな!!」


 おっ、当たっていた。


「食堂で醜いぞ、リュウモン」


 また、誰か知らない人が現れた。今度は、褐色髪の黒目の男性のメガネをかけた人が。


「あん? 黙れラントハクモック。このハルオリアがよ」

「まず、お前から彼に絡んでいるのが問題だろ」

「ちっ、調子乗んなよ」


 また、これ広まってきているな。多分、あのラントハクモックさんも1年だと思うな。同じ年代とは、思えないな。それと得色の彼女って、ハルオリアさんって言うんだな。


「おいおい、おもしろそうなことやってんじゃん。この僕も混ぜてくれよ」


 うわー、また増えたよ。今度は白髪黄瞳のイケメンが。


「ヨルマークか。めんどくさいのが現れたな」


 ラントハクモックさんがめんどくさいって相当やばい人なのかな?


「いやー、A組に賢者の子がいるって聞いたけど、こんなかにいる?」

「いませんよ」


 ぼく達の方に向けて、ヨルマークさんが聞いてきた。それをカリンが答えた。


「へー、君、名前は?」

「答えないで」


 カリンが何かを発する前にリリアが止めた。


「おいおい、いいじゃんか。別に」

「うるさいな」


 ラントハクモックさんやハルオリアさんもどんまいみたいな目で見ている。


「おい、ヨルマーク。俺に何かようか?」

「誰だ。テメェは?」


 カンファードレットさんだ。


「アタル・カンファードレット。いや、賢者の子って言ったら伝わるか?」

「君がか……………クラス対抗戦で君と戦うのを楽しみしたいるよ」


 ヨルマークさんは、カンファードレットさんと戦いたいから、探していたんだ。


「おい、1年F組。テメェらも俺様の邪魔だ。どっかいけ」

「えー、いやだな」


 ヨルマークさんって1年F組で、発言から1位ってことか。

 と言うことはあとは…………


「各クラスのトップ層がお集まりになって、何をしているのでしょうか?」


 トリアさんだ。それにリゾートさんとパイストスさんもいる。それにしても、トップって、ラントハクモックさんも残っているのは、C組ってことだから、C組の1位ってことか。

 と言うことは、


 1年A組の1位、トルゴ・オリマーさん

 1年B組の1位、ロン・トリアさん

 1年C組の1位、ラントハクモックさん

 1年D組の1位、ヤガキ・リュウモンさん

 1年E組の1位、ハルオリアさん

 1年F組の1位、ヨルマークさん


 がいるってことか。すごいな、この場。

 この空間、雰囲気バチバチだな。当然だが。


「テメェら、全員、暴力でぶっ潰してやるよ」

「暴力って、それ以外に芸はないのかしら?」


 うわー、挑発してるな、ハルオリアさん。


「あん? 暴力って言うのは、すべてを支配する正義なんだよ」


 正義って…………


「あははははは」

「あん? テメェ!!」


 つい笑ってしまった。おもしろすぎて、正義って、お子ちゃまかよ。


「おい、テメェ!!」


 リュウモンさんが胸ぐらを掴もうとしてきた。また、これか。


「掴まないでください」


 ぼくは、掴まれる前にリュウモンさんの手を払った。


「テメェ!! そんなに笑って何がおかしい!!」

「ヤンキーさんを小物呼ばわりしていたのに、正義って、よっぽどリュウモンさんの方が小物じゃん。いや、違いますね。イキってるお子ちゃまの小物か」

「あん? テメェ、舐めてんの? クラス対抗戦で覚悟しとけよ」


 クラス対抗戦で?


「何言っているのですか? 最初に絡まれていたのはヤンキーさん、それにオリマーさんじゃん。その2人がリュウモンさんをクラス対抗戦で戦うので、ぼくは、リュウモンさんと戦いませんよ?」

「テメェ!!」


 リュウモンさん、テメェばっかでテメェ以外の会話のデパートリーが少ないのでしょうか?


「そう言うことだ。よろしく、お子ちゃま野郎」

「小物が」


 ヤンキーさんもやる気になったようだ。これでいい、これでいい。


「そろそろ、解散しませんか? 先生方が来るので」


 そう言うと次々と食事を取りに行っていた。

 ぼくは、ヤンキーさんの横を通った。そのとき、誰にも聞こえないぐらいで伝言を伝えて、食事を取りに行った。ヤンキーさんが驚いた様子をしていたが気にせず。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ