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第65話 能力

 あれから、数日が経った。

 あのときの夜、ぼくとリリア、カリン、リゾートの4人は、寮に帰っていった。学園長は、ヤンキーさんを担いで学園の方に向かっていった。どうやら、保健室にヤンキーさんを持っていくようだ。ヤンキーさんと戦った場所には、木が一切生えず、ただの円状の何もない土地ができあがった。おそらく円火(えんか)による影響だろう。もう少し精密にコントロールすればよかったな。反省反省っと。ヤンキーさんが起こした事件は、一切学園に広がらなかった。もとある日常生活に戻っていった。

 ヤンキーさんが目覚めたとき学園長がヤンキーさんと話をしたらしく、ヤンキーさんの処罰を話したら、「はぁ、わかった。負けたからな」と言っていたらしい、ぼくは、最も暴れると思っていたから意外だった。なんか「俺様よりかあいつの方が強かった」と言っていたようだ。ヤンキーさん、敗北を経験して成長しそうだな。


 そして、今日は、リリアと約束していた能力が発動しなかった原因を話す日だった。それなのに何故か……………


「どうして、カリンとリゾートさんがいるのですか?」


 リリアだけだと思っていたのに、カリンとリゾートさんもいたからだ。


「どうしてって言われても、特に理由はありませんよ。よくないですか、カイロくん」

「よくないですよ。カリンは、まだしもリゾートさんは、クラス対抗戦の敵なんですよ」

「私も気になるからさ、それに私の情報も教えるから」

「ねぇ、カイロ、いいでしょ」


 確かにリゾートさんの情報を知れるならよいか。そっちの方が楽しめそうだし。


「なら、先にリゾートさんから話してください」

「ええ、私は、カイロやリリア、アックスと同じように能力を持っているよ」


 能力か、トリアさんが学園長の娘さんだから、能力者の可能性を視野に入れていたけど、当たったみたいだな。


「能力名は、裂け目を作る能力だよ」


 裂け目を作るか…………

 移動系の能力か、応用されたら、厄介そうだな。対処の方法があるだけましか。


「この情報だけでいい?」


 十分十分。それだけでもかなりの情報を得られた。


「いいですよ。では、まずは能力について説明しましょうか」

「うん」


 リリアが頷きながら返事をしたため、説明を始めようとした。


「まず、能力についてです。能力は、主に成長型、進化型、合体型、特殊型の4つに分かれています」


 能力は、成長型、進化型、合体型、特殊型の4つに分かれていて、それぞれにあった特徴がある。成長型は、鮮度を上げるほど、磨かれてより強度の能力になる能力。進化型は、上位の関係がある能力。合体型は、アクエラのような氷の能力と〇〇になる能力のような2つの能力が組み合わさって、新たな能力になる能力。特殊型は、3つの能力に当てはまらない能力。


「リリアの能力の、受けたダメージを他人に共有させる能力は、進化型能力、受けたダメージを相手に共有させる能力の完全上位互換の能力」


 リリアの進化型能力。ぼくが出したリリアの下位互換能力、受けたダメージを相手に共有させる能力。それは、他人と相手で大きく変わってくる。相手は、そのダメージをした張本人だけ共有させるが、他人は、自分以外の誰でも共有させることができると、強さが変わってくる。


「リリアは、まだ自分自身の能力のことについて理解しきれていません」

「えっと〜どういうこと?」


 ここからは、原因について話しますか。まぁ、簡単な話ですね。これは、


「リリアとヤンキーさんが生み出した魔物の構造が違うだけですよ」

「はぁ?」

「リリアは、狼の魔物に攻撃を受けたんだよね」

「うん、そうだけど」

「リリアは、人間の構造、狼の魔物は、動物の構造。リリアの能力は、鏡を想像してくれたら、わかりやすいですね」

「鏡?」

「はい」


 リリアの能力は、鏡に由来する能力。


「リリアは、まず鏡に自分の状態を記録していて、それを、共有させる他人にダメージを移しているって言う感じ」

「ほえ〜〜……………」


 リリア、わかってないな。まったく、仕方がないな。


「つまり、リリアと狼の魔物が構造が違うから、途中にある鏡の状態で共有させるダメージが止まっている状態ってこと。人型以外の生き物には、共有させることができないってこと」

「よかわからないけど、人以外は無理ってことでいい?」

「それでいいですよ」


 リリアが自分の能力を理解するのを遠くなりそうだな。


「私の能力は、何型なの?」


 すると、リゾートさんが話しかけてきた。


「リゾートさんの能力は、合体型ですよ。裂け目系の能力と〇〇を作る能力が合わさった能力ですよ。まぁ、成長型能力は決まっているけどね」

「決まっている?」

「うん、決まっているよ。成長型能力は、5つの種類に分かれている。下から、使う、扱う、操る、支配する、司るの5つ。それがついていない能力は、進化型か合体型の能力になって、それにも属さない能力が特殊型って言われている」


 ぼくの能力は、成長型能力の司る能力。つまり、1番上の成長型に位置する能力。


「そして、全ての能力には、覚醒といった次のステップのステージがあるんだよ」


 能力の覚醒。ある一定のレベルに達した能力が、新たなステージに上がることができるもの。どんな能力でもなることができる。覚醒していない能力とは、天と地の差がある。

 ぼくは、もちろん覚醒しているし、学園長もしていると思う。見たことがないからしらないけど。


「なら、その覚醒ってやつを目指していけばいいってこと?」

「まぁ、そうですね」


 ここまで一切喋っていなかったカリンが気になり、そちらの方を見ると悲しそうな表情をしていた。


「カリン、どうしたのですか?」

「カイロくん…………いや、みんな、能力があって羨ましいと思いまして」


 そんなことでか…………


「カリンももう持っているかもしれませんよ」

「そんなことないですよ…………」

「カリンーー、大丈夫! 私もカリンが能力が使えるように手伝うから!」

「リリアちゃん!………うん、私、頑張ります」


 あーあ…………カリン、君は、すでに能力に目覚めているよ。まだ自覚がないだけで。

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