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第61話 暗黒の血の永世

 これで、魔物を合計で33体っと。

 もう時期来るな。リリア達の方は、何か喋っているし、ヤンキーさんの方は、ぼくがボロボロになっていて、笑っているな。まぁ、そんな顔ができるのもここまでだけどな。

 視界が急に真っ暗になった。どうやら、来たようだ。月が完全に雲によって隠されて、光一つすら通していない。

 やっとか…………


「ここからは、弱殺の時間です『()永世(えいせい)』」


 小声で誰にも一切聞こえないような声量で発する。


「おい!! お前ら!! 誰かカーラレスの野郎を殺せ!!!」


 ヤンキーさんが声を上げながら、魔物共に命令させる。しかし、もう魔物の中には、火属性の魔法も光属性の魔法も使える魔物は、すでにいない。そのため、魔物共は、ぼくを視界で捉えることができない。魔物共の攻撃は、空気を切る。いや、ゴーストの攻撃は、ぼくに目掛けて飛んでくる。ゴーストの攻撃は、ぼくに直撃する。しかし、その攻撃は、ぼくに届く前に消えていく。何度も何度も攻撃するが、消えて消えて消え去っている。いや、ぼくが消去しているって言った方がが正しい。


 この無の力、血の永世にはあらゆる力がある。

 一つ目が消去する力、ぼくに対するあらゆる力を無効にさせる。攻撃魔法、斬撃、銃弾はもちろんのところ、毒やデバフ効果のある魔法などの特殊攻撃も無効にする。それだけでもない、これには回復魔法やバフ効果のある魔法すら無効にしてしまう。つまり、あらゆるを自動的に消す力ってこと。

 二つ目が不老不死にさせる力。一つ目の力は、ランキングトップ層にとっては無視して攻撃する奴なんてうじゃうじゃといる。それに、物理攻撃は、一つ目の力には適用しない。そのときのためだけにある力。傷の再生と心臓の灰化によって不死になっている。

 三つ目が無の力の本来の力のまま使用できること。『無炎(むえん)』『影突(かげつ)い』『円火(えんか)』『(たましい)(つるぎ)』『破王(はおう)』『無砲(むほう)』『無剣(むけん)』『無天砲(むてんほう)』『(しゅう)』『神無天下(しんむてんか)』の十個の技を強化させる効果がある。元々、この技達は血の永世を使用しているときしか、使えなかったが応用して、弱くして使えるようにした。そのため、このときだけは、本来の力のまま使えるってことだ。

 四つ目、これが無の力の中で最も狂っている力。これは………………………………………………いや、今はいいか。それと他のサブ的な力も、どうせ70%では、使うこともできない力だし。


 説明することも終わったし、始めようか。

 その場、飛び、見下ろし、魔物を見下すようにこう言う。


『影突い』


 その瞬間、何もない、空間から、次々と魔物共をぶち刺して、殺していく。その時間、約0.4秒、そのため、魔物は、誰一体も悲鳴すらあげずに死んでいく。一体も残さずに。


 トン


 静かな空間に着地した音が響き渡る。それは、ヤンキーさんにもリリア達にも聞こえるぐらいの音だが、それは、小さく日常生活をを送る上では、聞こえるはずもない、ぐらい小さい音だった。


「おっ………おい!! お前ら、どうした!!」


 魔物の雑音がなくなった空間に、どうやらヤンキーさんも気づいたようで、魔物に対して、声を上げていた。しかし、それに反応する魔物は、誰一体いない。


「死んだじゃあ、ないですかぁ?」


 魔物の代わりにぼくが返してあげた。もう魔物は、灰になって無音で消滅しているから、復活することもないよ。


「く、く、クソがぁぁぁぁぁぁ!!!!」


 ヤンキーさんが周辺に生えている木を魔物にぼくに対して、襲ってきた。多分、ぼくの声を頼りにして、襲っているな。それと、リリア達の方にも、これは、誰だな。


『魂の剣』


 そう呟いた瞬間、魔物の体から剣が生えてバサバサバサと倒れていく。めんどくさいからさっさと終わらせよう。ぼくは、地面に手をつけた。


『円火』


 その瞬間、ぼくを中心とする半径200メートルの空間が、人を除く、森や魔物などの全てが消えていった。

 これでヤンキーさんは、能力に頼ることが不可能になる。


 そういえば…………


 ぼくは学園長の方を見ると、学園長はぼくのことを目隠しをした状態でガン見していた。どうやら、バレているらしいな。まぁ、仕方ない学園長って強いからバレると思っていたから、いいんだけど。

 もうすぐ終わりだな、この時間も。


「お、おい、お前ら!! どうした!! 返事をしろ!!」


 ヤンキーさんが魔物に対して問いかけている。支配できるなら、やられているってことに気づかないかな。それとも、事実を認められてないのかな。まぁ、いっか。


 雲の中から光が地上を照らしてきた。雲がだんだんと消え去っていき、地上の状況があらわになった。


「な、なんだテメェは!! なんなんだ!!」


 ヤンキーさんは、ぼくの姿を見て戸惑っているようだった。リリア達も学園長を除いたリリア、サーケットさん、リゾートさんの3人も驚いているようだった。

 でも、ごめんね。これは解除するから。


「あっ…………」


 ぼくは、勝手に解けたように声を出した。


「へー、どうやら、お前は真っ暗な空間のときでしか、その変な姿にならないようだな。くかかかかかか!!くかかかかかか!!」


 よし!!

 意図した通りに解釈してくれたな、ヤンキーさん。ありがとう。自分で解除しただけなのにな。いやーおもしろい、つい笑いそうになるけど、我慢しないと、バレてしまう。


「これで、お前の作はなくなったということだ!! どうすんだぁ?」


 別に作がなくても、ヤンキーさん程度なら倒せるのにな。


「別に作があっても、なくても勝てますけど…………?」

「黙れ!! 俺様には能力があんだよ!!」

「周り見てますか? どうやって能力を使うのですか?」

「あん? それがどうした?」


 ヤンキーさんからリリア達までの距離は、だいたい45メートルぐらい、あのときヤンキーさんは、リリア達より5メートル先のところから魔物に変えたし、ヤンキーさんから半径50メートル内の木が魔物に変わったから、魔物に変えることができる射程が50メートルということになる。そのため、すでにヤンキーさんは能力を使うことができる範囲に木や石がないってことだ。


「いや、ヤンキーさん、能力が使える範囲に木や石がなくないですか?」

「テメェ!!」


 丁寧に教えただけなのに、どうして怒るのでしょうか。


「怒らないでくださいよ。これでお互いに直接対決になっただけですよ」

「でも、俺様の方がクラス内順位が高いから、俺様が負ける理由にはならないな」

「でも、入学試験のときの実技試験でヤンキーさん、ぼくに攻撃を当てることできなかったじゃないですか」

「あれは、たまたまだろ」


 あれがたまたまって、そんなわけないじゃないですか。あのときは、ぼくがヤンキーさんの攻撃を見極めてかわしていたのにな。クラス内順位が高かっただけでここまで当たらなかった原因に気づき反省しないのか………


「はぁ………………」

「あん? なんだ!!」

「いやー、ヤンキーさんって弱いなーって」


 あははははと笑いながら答えるとヤンキーさん、怒りの頂点に達したようで急に攻撃を仕掛けてきた。


「あぶな、なんですか!! 急に」

「テメェは絶対にぶっ潰す」

「はぁ………………まぁ、いっか。じゃあニ回戦を始めるとしますか」

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