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第56話 めんどくさい絡み

「おい、カーラレス、俺様と決闘をしろ!!」

「えっ?!」


 あれから数日、ぼくたちのクラスはクラス対抗戦に向けて、トレーニングをしていた。パルソーナ先生が怪我を負った生徒を保健室に連れていったあと、先生が帰ってくるまで、休憩時間になった。

 ぼくは、近くの木にもたれて休憩していた。すると、ヤンキーさんが急に決闘しろと吹きかけてきた。

 正直めんどくさいな。

 ここで戦うことは得策ではないな。だって、ヤンキーさんにわざと負けるようなことをすれば、あいつとの約束を破ることになるし、ぼく自身、あいつとの約束を破ることはしたくないから負けられないな。また、逆に勝ってしまうと、ぼくとヤンキーさんのクラス順位はヤンキーさんの方が高いから、勝ったらどうやって言い訳するのか考えないといけないしな。それにしても、周りの人の目線が痛いなぁ。ぼくは他の人の目線に気付き、それはぼくとヤンキーさんのことを見ているようであった。ヤンキーさんってこのクラス内でだいぶ嫌われているから、クラス順位が下のやつに負ける姿が見たいのかな。しかし、リリアとサーケットさんはぼくのことを心配している様子だった。サーケットさんはぼくの力のことを知らないけど、リリアは知っているからてっきり心配していないと思っていたから意外だった。


「無理です」


 ぼくがそう発現したため、クラスの空気が凍った。ヤンキーさんは今にもキレ出しそうだった。すぐキレるのですね。逆に戦うと思ったのでしょうか。ヤンキーさんみたいな弱い人と誰もこんな場所で戦いたくありませんよ。ヤンキーさんの頭から湯気が出ている。これ、相当頭にきてますね。これはめんどくさくなりますね。しかしまあ、ここで戦うことよりか、全然マシでしょう。


「おい!! ふっざけんなぁ!! カーラレス!!」

「何がですか?」

「この野郎!! いいから決闘しろや!!」


 ヤンキーさんがぼくの胸ぐらを掴みながら怒鳴ってきた。服が伸びるから、やめてほしいですね。それに、周りの人の目線をよくないし。この状況がクラス対抗戦に向けての練習時間の無駄になっているから、この状況をやめて、早く再開したいですね。


「やめてください。服が伸びるので」

「…………!!」


 ぼくが淡々と言うとヤンキーさんはぼくが胸ぐらを掴まれている状況にどうでもいいような反応をしているため、少し驚いているようであった。


「おい、やめろ!! アックス!!」


 急にぼくとヤンキーさん以外の人が声を上げましたね。ヤンキーさんは気にしていないようですけど、誰が声を上げたのでしょうか?

 ぼくが声の主の方を見ると、その声の持ち主に注目されていた。その者はオリマーさんだった。さすが、勇者って呼ばれている人ですね。度胸と勇気がすごいですね。

 だいたいの人は、ヤンキーさんの圧にびびって、腰が抜けている人ばっかりなのにね。それにしても、オリマーさんが言った「アックス」って誰のことでしょうか?

 たぶんヤンキーさんのことだと思うけど、それだとヤンキーさんはすぐに反応すると思うのに、今回は何にも反応していないから違うのかな。


「おい、これはどういう状況だ」


 するとこの状況の中、パルソーナ先生が保健室から帰ってきた。先生はこの状況を見て、ぼくとヤンキーさんを睨みつけながら問いただしてきた。先生のもとにハルトラ王女が行き、これまでの経緯を話してくれた。先生は話を聞いたあと、ヤンキーさんの方を睨みつけながら、ヤンキーさんの方に詰め寄った。


「アックス、カーラレスから手を離せ」


 ヤンキーさんに向けてそう言った。やっぱり、ヤンキーさんはアックスさんって言うんだ。興味なさすぎて、ヤンキーさんの名前覚えてなかったな。


「うるせぇ!! こいつ全部悪いんだよ!!」


 ヤンキーさん、等々人のせいにしやがったな。

 周りにいる人が見ているから、どう考えてもヤンキーさんが悪いのにな。

 ぼくはただ、決闘することを断っただけなのにな。


「アックス、手を離せ」

「………ちっ、クソが!!」


 ヤンキーさんが先生の圧で胸ぐらを掴んでいた手の力が緩み、そのあとぼくのことを押してきた。ぼくは、押された影響で後ろに転けそうになったが、なんとか耐えることができた。


「アックス、ついてこい」

「はい……………」

「カーラレスと他のものはあとの時間は自由に過ごせ」


 ヤンキーさんは先生の圧にびびったのか弱々しく返事をしていた。ぼくはそんな様子のヤンキーさんを見て、思わず笑いそうになった。なんとか我慢して、ヤンキーさんと先生のことを見た。あと、なんかぼくはついていかなくていいので安心した。


「おい、女たらし、お前は俺様が絶対に潰してやる!!」


 ヤンキーさんがそう言い残してながら、先生に連れていかれた。ぼくはヤンキーさんの言った言葉を気にしないようにした。その後、ぼくのもとにリリアやサーケットさんがやってきて心配された。ぼくは「大丈夫です」と言って残りの自由時間を過ごした。

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