第50話 ルール説明
「よし、お前ら、今日からは今度あるクラス対抗戦に向かって練習していくぞ」
ホームルームが始まると同時に先生がそう発言するとクラス内が盛り上がっていた。クラス対抗戦ってどんな競技をするのかなと気になっていた。
「おい静かにしろ、今から今回するクラス対抗戦のルール説明をしていく」
先生の圧に負けて、次々と静かになっていく。さすが、先生だな。
わっ!!
先生がぼくのことをにらんできた。こわぁ、おとなしくしとこ。
「おおまかな内容だが、全クラスが一斉に戦い合うのが今回の対抗戦の内容になる」
360人で乱闘ってことかな。それだと強さに格差が明確に出るけどそこは大丈夫なのかな。
「パルソーナ先生、それは強い人がただ無双することになるのでは、ないでしょうか?」
「うむ、いい質問だ、オリマー。確かにこれだと強いやつが有利になるな。ここで、今回の対抗戦の勝敗を決めるルールが鍵になる。それはポイント制だ、倒すやつによって大きくポイントが変わってくる、順位が高いやつほど、ポイントが高くなる。まず、30位以下は1ポイント、25位から29位までは3ポイント、20位から24位までは5ポイント、11位から19位までは8ポイント、6位から10位までは15ポイント、4位と5位は30ポイント、2位と3位は50ポイント、1位は70ポイントとなる」
確かにこれだと、上の順位の人たちがよく狙われるようになるルールだな。弱い人たちを倒しても意味がないってことか。ぼくは3ポイントだな。
「この対抗戦は100分間で行われる、相手を気絶させると降参させるかでポイントを貰える。負けたやつは各教室に転送されるシステムだ」
入学試験よりか、3倍以上の時間行われるのか、360人の生徒が戦い合うってことはなかなか大きな対抗戦会場になりそうだな。どうやって戦っていくのかが重要になってくるのか、考えていかないといけないな。
「そして、禁止事項もあるから、あるから気をつけろよ、私たちは常に見ているからな」
禁止事項か、まあ、あるだろうな。どんな禁止事項だろうか。殺すのがダメとかかな?
ぼくは今回のクラス対抗戦でそこまで動くつもりは今のところはないから大丈夫だろう。それにしても常に見ているか、ぼくがあのときのチームワークのテストのときにしたことみたいに先生たちの監視を避けることはできるから、必ずしも、安全とは言えないな。そしてさっきから、ずっと気になることがある。それはヤンキーさんからの視線が痛いことだ。殺気がすごく伝わってくる。そういえば、今回のやつが初めてヤンキーさんといっしょに何かをするって初めてだったな。今までは全部違うところの方だったから、めんどくさいことになるな。どうしようかな、今回のクラス対抗戦でヤンキーさんに絡まれるとめんどくさいから、その前になんとか対処できるといいんだけどな。そのことについても考えていくか。
「ねえ、カイロ」
「ん?」
リリアが急に小声で話しかけてきた。
「さっきから、あのヤンキーがこっちの方をずっと見てきているのだけど」
「まあ、ヤンキーさんは初めてぼくといっしょにこういうことに挑むから、何かしらのことをしてくるのでしょう」
「うわー、やば」
リリアが相当引いている。ここまで、あのときのことを根に持っているってやばいな。
「どうするの?」
「それは今後、クラス対抗戦が始まる前にはなんとかしたいことだね」
「まあ、にらまれているのはカイロだけど、何か手伝うのとはない?」
リリアが手伝ってくらるなら早く終わりそうだけど、これはぼくの問題だからリリアに手伝って貰うことは違うな。
「いや、大丈夫、リリアはクラス対抗戦に向けて頑張ってください」
「わかったよ、なら、私はクラス対抗戦に向けて集中させてもらうね」
リリアはぼくの強さについて知っているため、クラス対抗戦に向けて集中していくようだった。
「おい、お前、しっかりとこちらの話を聞け」
先生がそう言うと、ヤンキーさんから殺気がなくなっていった。ヤンキーさん、やらかしたな。どんまいだな。
「クラス対抗戦に向けて鍛えていくのは明日からだ。今日は普通に座学だからな、では、授業を始める」
先生に対してブーイングが起こったが、先生はそんなことは気にせずに授業を初めていった。
◇◇◇
今日の授業も終わった。先生って案外、根に持つタイプのようで、ブーイングしていた生徒ばっかり当てていた。可哀想だと思ったが、ぼくは楽できてよかったため、ありがとうございますと思った。
「クラス対抗戦は1ヶ月後に行われるから、そこまでにしっかりと鍛えていくように。そして、カーラレスは学園長室に向かえ」
「………???」
もしかして、寮を抜け出して、他の町に旅行に行ったことがバレたのか?
けれどそれだと、リリアもいっしょに呼ばれるはずだから違うのかな?
何がなんでも、学園長室に向かってみればわかるか。ぼくらリリアたちと別れを告げ、学園長室に向かって歩き出した。




