第49話 図書室
「いやー久しぶりの登校だね」
「そうですわね、今日から再び授業の始まりですわ」
「それは〜めんどくさそうだね〜」
リリアたち、白寮の1年女子メンバーが登校していた。リリア、クレカ、ノアの3人が前方を歩いている。
「そういえば、カイロさんは?」
「カイロなら、先に行くって言っていたよ」
「いつも、カイロさんとルイは起きるの早いですね」
少し後方、ルイとアルマが歩いていた。
「そういえば、カイロくんと2人で旅行したよね〜」
「わたくしも行きたかったですわ」
「ご、ごめんってばーー」
昨日の夜、カイロとリリアが帰ってくるとルイたちが駆け寄ってきて、なんで誘ってくれなかったのと怒っていた。カイロはすぐに先輩にお土産を渡しに行ったから、リリア1人でルイたちを相手にしていた。リリアは申し訳ないと思っていた。そんなことを話しながら、教室に向かって歩いていた。
…学園図書室…
ここは王都英傑学園にある巨大な図書室。
約1万も超えるほどの本が置いてあり、さまざまな分野の種類があり、調べるのに持ってない場所だ。ぼくはこの世界を調べるために学園にある図書室で調べていた。
「やっぱり、謎だな〜」
ある程度の本を読んでもアクエラの目的になることやこの世界のことがよくわからなかった。どの本を読もうかなと探していると1つの本に目についた。その本は他の本は違う雰囲気があり、手に取ってみるとそれはボロボロに破れたり、焦げて本の内容が見えなくなっていた。
「全然読めないな………」
そう呟きながら次々とページをめくっているとだんだんと最後のページに近づいてきた。
「ん?」
最後のページをめくるとページの間から1つの紙切れが本の間から落ちてきた。その紙切れを拾って内容を見るとほとんどが欠けているが一部読むことができた。
1人の少女
この〇は、世界を〇〇ほどだ。
〇髪の〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇を持っている。
〇〇されていたが〇〇されている。
この少女は〇〇〇だ。
と書かれていた。
(ねえ、誰かこれわかる?)
ぼくはサルビアたちにこの紙切れの内容を説明していった。
『うむ、わからん』
『私もです』
『私は詳しいことは覚えてないがどこかで読んだことあるぞ』
サルビアとスターチスは知らなかったけど、ベルギアは読んだことあるようだった。
(どこでですか?)
『確か、魔族領にある大図書館で読んだことあったぞ』
「なら、魔族領に行く必要があるな」
今後、魔族領に行くことを決めた。しかし、まだ、魔族領に行くことができない。まあ、行くことができても無理やりに魔族どもを突破しないと行けないけど…………
(行く方法も考えて行く必要があるな)
『そうだな」
この紙切れは重要な情報だと思ったため、持っておくことに決め、ポケットの中に紙切れを入れた。他の本を見に別の場所に移動した。
「カーラレスくん?」
ぼくが本を読んでいると誰かに声をかけられた。
「ん?」
ぼくが振り向くとハルトラ王女がいた。
「何か、誤用ですか?」
「いや、見かけたので…………」
ただ、見かけただけで声ってかけるものなのかな?
そういえば、ぼくもクレカさんの姿を見て追いかけていたな………
「王女様は、朝お早いんですね」
「ええ、少し勉強をしにきました」
勉強熱心の人だなと思いながら、ぼくがその場を離れようとした。
「ち、ちょっと待ってください」
ハルトラ王女止められた。ぼくは足を止め、この場から離れるのを一旦やめた。めんどくさいことになりそうだし、一旦調べることを諦めた方が良さそうだな。
「どうしたのですか?」
「…………あの、その……け、敬語をやめて欲しくて、同じクラスメイトとして」
そういえば、そう言うこと言っていたような、言っていないかったような、どっちだっけ…………
別に精神を落ち着かせるために敬語を使っているだけで、別にどっちでもいいから、どうしようかな………
「…………せ、せめて、王女様はやめてください」
ぼくが黙って考えているとハルトラ王女はせめてと王女様と呼ぶのはやめて欲しいと頼んできた。そのぐらいなら、別にいいかな。
「では、ハルトラ王女でいいですか?」
「ハルトラ王女って……………まあ、王女様よりか全然良いのですけど……………」
「では、失礼します」
ハルトラ王女は何か言いたそうだったけど、ぼくはさっさと1人になって、調べようとその場を離れていった。
「…………………」
なんだか知らないけど、ハルトラ王女がついてきた。
どうして?
「……………あの」
ハルトラ王女の体がびくってなったあと、冷や汗をかいていた。勉強をするためにここに来たじゃあなかったっけ?
「どうしたのですか?」
「え、えっと、2人で勉強したいなって…………ダメですか?」
ハルトラ王女がいると調べることにも支障が出そうから、また、今度でいいかな。
「いいですよ」
「んーーー!!」
ハルトラ王女が声ちならないほど喜んでいた。いっしょに勉強することにそこまで喜ぶ必要なんて、あるのかな。ぼくはそんなことを考えながら、机が置いてある場所に行き、ハルトラ王女と勉強を初めていった。
「どうして、あんなに喜んだのですか?」
ろくが気になってきたことを聞いたら、ハルトラ王女が目を輝かせながらこちらを見てきた。
「私、同級生といつしょに勉強すらことなんて初めてなのですよ」
「へーそうなんですね」
いっしょに勉強したことがないか…………
王女って、めんどくさいのかな?
ぼくはそんなことを考えていた。勉強をしているけど、ハルトラ王女も頭は普通にいいから、何も教えることなんてほとんどないけど、たまにわからないところをぼくが教えるだけの勉強会だった。
「そろそろ、ホームルームが始まる時間ですね」
ハルトラ王女がそう言ったため、ぼくは近くにある時計の魔道具を見たところ、始まる時間まで15分を切ってきた。そろそろ向かった方がいいな。
「では、教室に向かいましょうか」
「はい、行きましょう」
ぼくたちは自教室に向かって歩き出した。




