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第48話 別れ

 あれからぼくは町に戻り、冒険者ギルドに向かって歩いた。冒険者ギルドにつくと、そこにはたくさんの冒険者がいて、治療や報酬を受け取っていた。ぼくは受け付けカウンターに向かうと受付嬢に呼ばれ、ギルドの奥に向かった。そこには、ギルドマスターがいてぼくはあの場所で何があったのか、根掘り葉掘り聞かれた。ぼくは、あの場所で起こったことを話していった。しかし、すべてが本当のことではなく、嘘を混ぜながら、話していった。そして、ベルギアとスターチスのことに関してはいっさい伝えておらず、その部分は丸っきり隠した。

 ぼくはたんまり報酬をもらうと宿に向かって帰った。宿の部屋に入るとすでにリリアがいた。ぼくはリリアにベルギアとスターチスを紹介とぼくがしたことについて話していった。しかし、ぼくの力についてはあんまり詳しく教えなかった。リリアはぼくの力の説明した内容を信じていなかったけど、サルビアはアシストしてくれて信じてくれた。ぼくたちは疲れて熟睡した。



 ◇◇◇



 次の日

 今日は王都に帰る日だ。ぼくは帰るための準備をしていた。


「カイロ、なんでリリアにあのときの力をリリアに説明しなかったんだ?」


 サルビアがベッドに座りながら足をぶらぶらしながら聞いてきた。


「…………あんまり、この力を知られたくないからさ」

「えっ?? なんでだ?」


 サルビアはわけがわからないらしく、ベッドに倒れていた。


「この力はすべてを無くすから……………」

「無くす?」

「そのことはまた今度、もう帰る時間だから戻って」

「わかったぞ」


 自分の荷物を持ち、忘れ物がないか確認して部屋から出て、リリアを呼びに行った。


「おーい、リリアーー」


 扉をノックしながら、リリアを呼んだ。


「はーい」


 リリアが準備万端の状態で出てきた。めずらしくリリアが1人で朝早く起きていた。


「早いですね」

「ふふん、私だって、やるときはやるんだから」

「はいはい、すごいですね」


 ぼくが外に向かって行っていくとリリアは「受け流された」って行って荷物を取りに行き、ぼくのあとを追ってきた。ぼくたちが町を歩いていると早朝だったため、人は全然いなく静かな町だった。


「リリア、そういえば、ルイさんたちにお土産買った?」

「うん、買ったよ、白寮のメンバーとジュリとかの分も買った」


 そんな他愛な話をしていると気づけば町の出口までついていた。


「リリア、アリアさんとかとお別れの挨拶しましたか?」

「ううん、してない」

「えっ!!」


 リリアがアリアさんに別れの挨拶してないなんて、しているもんだと思っていたから驚いた。


「なんでですか?」

「お別れするのが悲しいから…………」


 まあ、そうだろうな、姉の存在を知って別れるなんて悲しくなるよな。ぼくも、別れの挨拶なんて、アリアさんたちにはしてないから何も言えないし、ただこれで別れるのだなと思うぐらいだから、そこまで悲しくならないけど、身内なら、別れの挨拶をすることは悲しいものなんだな。


「リリア!!」

「えっ!?」


 リリアが呼ばれた方を見るとアリアさんが走ってきていた。しかも、アリアさんだけではなくレヴィアさんや受付嬢、ギルドマスター、ドボン、アルペンさんなどがいた。


「なんで私、言ってない」


 リリアは町を出ること言ってないらしく、ぼくと言っていなかったため、どうして知ったのだろうかと思った。


「宿の店主に聞きました」


 リリアのつぶやきに受付嬢が答えてくれた。

 なるほどね、それは頭がいい。

 まず初めに受付嬢とギルドマスターがこっににやってきた。


「お疲れさまでした。カイロさん、リリアさん」

「この町を救ってくれたありがとうな」

「こちらこそ、いろいろお世話になりました」

「お世話になりました」

「受付嬢、2人に」

「わかりました」


 ギルドマスターが受付嬢に問いかけると受付嬢がぼくとリリアに何かを渡してきた。それを見るとSランクと書いてある冒険者カードを渡してきた。そういえば、冒険者カード回収されていたけど、これが理由なんだな。


「Sランク……………」

「はい、カイロさんの今回の依頼とリリアさんの緊急依頼の成果によってお二人さんをSランクに昇格です」

「ありがとうございます」

「頑張れよ」


 ギルドマスターがそんなこと言うと後ろに下がり、今度はドボンとアルペンさんがやってきた。


「まさか、先にSランクになるなんて」

「いつか、アルペンさんもなれると思いますよ」


 アルペンさんと握手しながら言った。


「おい、ガキ、今度会ったら、ぶっ潰してやるよ」

「やれるものならやってみろ」


 リリアとドボンが相変わらず言い合っていた。


「俺も次、会ったら負けないからな」

「はい、ぼくも負けませんよ」


 アルペンさんたちが去っていった。

 そして、次はアリアさんとレヴィアさんがやってきた。


「お姉ちゃん…………」

「ちゃんと言わないとダメっすよ」

「ごめんなさい」


 リリアとアリアさんが言い合っていた。リリアはお別れを言ってなくて、申し訳ないようすでいた。


「アリアちゃん、あれでも、昨日をお別れで大泣きしてたよ」

「そうなんですか?」

「うん」

『カイロ、レヴィアに元気でなと言っておいてくられ』


 サルビアが急に話しかけてきた。サルビアもレヴィアさんにはお世話になったから、言いたいんだろうけど、出ると迷惑なると思って頼んできた。


「レヴィアさん、サルビアが元気でなと」


 小声でレヴィアさんに伝えた。


「サルビアにそっちこそ、元気にねと言っておいて」

「わかりました」

(サルビア、元気にねとレヴィアさんが言っていましたよ)

『うむ、わかったぞ』

「なんて?」

「わかったと」

「わかった。カイロくんも元気で」

「お互いに」


 レヴィアさんとの会話がひと段落ついたのでリリアたちの方に見た。リリアたちもひと段落ついていた。


「アリアさん、お世話になりました」

「うん、カイロも頑張ってっす」

「はい、アリアさんこそ頑張ってください」


 ぼくたちが挨拶が終わるとリリアとレヴィアさんの挨拶が終わっていた。


「では、みなさん、お元気で」

「さよならーーー」


 ぼくとリリアは冒険者の町アラクエを去って行った。町から離れて誰も見えなくなると、サルビアたちを出して、帰って行った。



 ◇◇◇



 王都に着いたときは夕方ぐらいになっていた。サルビアたちには消えてもらった。そして、ぼくとリリアは白寮まで向かった。


「着きましたね」

「うん、やっとだよ」


 ぼくたちは白寮に入って行った。

 そして、


「「ただいま」」


 そう言った。


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