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第47話 戦後

「リリア!! リリア!!」


 私はそんな声によって目覚めた。どうやら、私はあの爆発に巻き込まれて、気絶していたらしい。私は重い体を持ち上げるとお姉ちゃんにハグされた。


「お、お姉ちゃん!?」

「リリア!! 無事だったっすね」

「うん、お姉ちゃんこそ、無事だっただね」

「うん」


 私はお姉ちゃんと話しているなか、周りを見渡した。凍っていた場所はすべて溶けていており、ただ戦った戦場しか、残っていなかった。しかも、アクエラの姿がどこにも見えなかった。


「お姉ちゃん、アクエラはどこにいったの?」

「わたしが目覚めたときはもういなかったっす」


 アクエラ、どこにいったのだろうか、でも、私は生きているっていうことは私の勝ちってことでいいのかな?でも、やつは生きていると思う。ならなぜ、私は殺されなかっただろうか?

 私はそう考えていると1つのことを思い出した。


「そういえば、あの魔族どもは?」


 私はリーダーの魔族と羽の生えている魔族の2体がどうなったのか、気になった。私たちがアクエラと戦っている最中に魔族どもはいなくなっていた。


「あの2体なら、すでにやられていたよ」

「あっ!! レヴィアさん」


 答えてくれたのはレヴィアさんだった。リーダーの魔族と羽の生えている魔族は私たちとアクエラの戦いに巻き込まれたらしい。なら、この戦いは私たちの勝ちってことだった。


「リリア、そういえば、化け物だったっけこれ? 使えるっすのね」

「あっ!! ごめんなさい、黙っていて…………」


 私が化け物を使えることを黙っていたこと怒っているのかな…………


「リリア、怒ってないっすよ。わたしたちはリリアに救われたのだから」

「そうだよ、リリアちゃん、僕たちは助けてくれてありがとう」


 私がシュンとなっていることに気づいたのか、お姉ちゃんとレヴィアさんは私のことをほめてくれた。私は笑顔になっているとわかった。すると、ギルドマスターがこちらの方に歩いてきた。


「ギルドマスター、終わったのですか?」

「おう、終わったぞ………………アリア、レヴィア、そして、リリアよ」


 ギルドマスターが私たちの名前を呼んでいった。私は何のことなんだろうと考えていた。


「お前たち、3人がいなかったら、この町は終わっていた。被害は軽傷者から重傷者まではいるが、死者はいなかった。お前たちがいなかったら、ここまでの被害に押されることができなかっただろう、本当にありがとう」

「当然のことをしただけっす」

「うん、そうです、ギルドマスター、気にしないでください」


 お姉ちゃんとレヴィアさんが返事をしていたので、私は頷いておいた。


「とりあえず、全員に報酬を渡す、お前たち3人はあとから奥で報酬を渡すから、ギルドで待っていてくれ」

「わかったっす」


 ギルドマスターが他の場所に向かっていった。私はあの羽の生えている魔族が来た森の方を見た。

カイロ、結局来なかったな、どこで何をやっていたのだろうか?

私は来なかったカイロのことが気になっていた。そんなことを考えていると冒険者たちが戻っていったので、私はお姉ちゃんたちといっしょに戻って行った。



 …side カイロ…



 リリアたちとアクエラの戦いが終わったあと、ぼくはとある場所に向かって歩いていた。

 ぼくが目的地に近づいてくると、木にもたれて座っている人がいた。


「お久しぶりです、アクエラ」


 それはアクエラだった。


「ちっ!! ――か、なんのようだ!!」

「それで、呼ぶのはやめてくれ、今はカイロ・カーラレスなんだから」

「テメェの都合を俺に押し付けるな」


 アクエラは重傷を負っており、地面に座っている状態でぼくのことをにらんできた。


「リリアは能力どうだったのですか?」

「テメェ、知ってやがったな」


 ぼくが笑いながら聞くと、アクエラは確信をついているように答えてきた。


「ああ、知っていたから、ぼくが戦場に行かなかったのもそれが理由だからですよ」

「ちっ、このやろう、ふざけやがって!!」

「君は結局、リリアの能力によって重傷を負ったのですか」

「あの能力はめんどくせぇからな」

「でも、君がリリアに負けることはないだろう、手加減したのですか?」

「目的のためだ!! あいつにはここで死んでもらうわけにはいかないからよ」


 やっぱりそうか、リリアがアクエラに勝つことはまだない。手加減をしていたのか。まあ、今のリリアはまだまだ弱いからな、現状は成長段階だな。


「で、君は何が目的でここに来たの?」


 ぼくは気になっていることを聞いた。


「―――――――――――――だ」

「は? それってどういうこと?」


 アクエラの目的は全く理解できなかった。アクエラらしくない目的だったからだ。この世界には、ぼくにも知らないことがあるらしい。これは複雑になっていきそうだな。このことは今後調べていく必要があった。だけど、ぼくが目的ではなかったので少し安心した。


「目的が終わったら、本気でテメェもあの小娘も殺す」

「やれるもんならやってみろよ。じゃあな、アクエラ」


 ぼくはその場を去っていった。


(おい、お前ら、ぼくとアクエラが話していたことは、誰にも言わないでおいてよ)

『うむ、いいぞ、私たちの秘密だな』

『了解した、主様』

『わかりました』


 ぼくは町の方に歩きながら、サルビアたちと話していた。どうやら、ベルギアとスターチスもサルビアと同じようなことができるらしい。そして、ぼくは声を出さずにもぼくが思えば、話すことができると判明した。これで、ひとりごとを聞かれる心配はなくなった。そして、もうすぐ夕方になってくるので、ぼくは少しスピードを上げて、町まで戻って行った。

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