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第45話 挑戦

 …side リリア…


「くぬぬぬぬぬっ」


 私とお姉ちゃんとレヴィアさんの3人はアクエラと戦っていた。私たちはやつの氷によって苦戦を繰り返している。しかも、アクエラにまだ、ダメージを与えることすらできていなかった。


「おいおい、こんなもんか〜」

「うるさいっす、『氷林風(ひょうりんふう)』」

氷結の波(スノーウェーブ)


 やっぱり、お姉ちゃんとアクエラの相性は最悪。お姉ちゃんの技がアクエラの技に飲まれている。お姉ちゃんは化け物ありの状態で、アクエラは化け物すら使っていない状態で戦っている。それは、レヴィアさんの同様だった。レヴィアさんは風を使って攻撃をしているのだが、アクエラは風自体を凍らせて完封している。


「くそ、『火撃(ファイヤーインパクト)』」


 私はアクエラが作った氷を壊しながら進んでいった。アクエラを私の拳の射程圏内に入った。


「くらえ!!」


 パリン!!


 そんな音を出しながら、アクエラは砕けていった。私はこんなに人の体が脆いものなのかと疑問に思ったが、すぐに理解することができた。



「はーはっはっはっはっは」


 お腹が空いた状態で笑って気がやった。

 わざとだったのか…………


「それって、能力?」

「へーテメェ、能力について知っていんのか」


 アクエラはゲラゲラと笑いながら言ってきた。


「………で、能力のこと誰に聞いた」

「虹色にだけど……………」


 私は他の人にバレないようにカイロではなく、虹色と二つ名で答えた。すると、アクエラのようすが変わった。


「ははははは…………あいつにか!! あいつに教えてもらったのか!!」


 アクエラの表情が暗くなった。カイロとアクエラは仲が悪いって言っていたけど、何があったのだろうか。


「何か、気に障った?」

「ああ、俺は虹色が嫌いでよ、殺したいほどな!!」

「な、なんで?」

「ああ!! テメェは聞いてないのかよ、教えてやんよ」

「ぜ、是非」

「あいつは俺のかつての目的をぶっ壊しやがった!!」


 カイロはアクエラの目的を壊したって言うのか。

 アクエラの目的って…………

 聞かない方がいいのかな? カイロが言っていたなら、どうせ悪いことだし……………でも、今はそんなことは関係ない!! 私はあいつを倒してもっとカイロに追いつきたい!!


「お姉ちゃん、レヴィアさん」

「どうしたんっすか?」

「ん?」

「あとは私に任せて」

「え? リリアそれだと…………」

「大丈夫だよお姉ちゃん、それにお姉ちゃんたち、もう限界でしょ、あとは私に任せてゆっくりしといて」


 お姉ちゃんとレヴィアさんは深く考えている。


「いいよ、リリア、死なないでね」

「うん、任せて勝ってくる」


 お姉ちゃんとレヴィアさんは後ろに下がっていった。私はその姿を確認するとアクエラの方を向き直した。


「おいおい、テメェ1人で何ができる」

「お前に勝つことができる」


 私は化け物を出した。


「白色か……………………これは、おもしろくなりそうだな〜」


 アクエラは灰色の氷の魔人のような化け物が現れた。


「さっさとやるぞ」

「なっ!!」


 アクエラがそう言った瞬間、私が後ろに飛ばされていた。


「見えなかった…………でも!!『水乱(すいらん)(げき)』」

「その程度か、『氷結の波』」

「やっぱりか!」


 私の攻撃はアクエラの攻撃によって消されていた。もっと反応速度を上げないと、私はアクエラの動きに集中した。アクエラは何度も攻撃してくる。でも、私は徐々にアクエラの動きが見えるようになってきていた。


「見える………」


 私はアクエラの動きが完全に見えるようになり、攻撃を避けることができた。


「ほお、おろしれぇ『氷結の道(フリーズロード)

火風天(かふうてん)


 私とアクエラの攻撃がぶつかり合った。しかし、私の攻撃はアクエラの攻撃に飲み込まれて、そのまま、私の方へ向かってきた。私は当たる直前に転移して避けた。


「これで終わりか」

「まだまだー『風火土水龍(ふうかどすいりゅう)(かく)』」

「ん!!」


 私の攻撃はアクエラの氷を貫通してくらっていた。でも、この程度では倒せないと思い、集中力を切らさないようにした。


「なかなか、やるじゃねぇか」


 アクエラはピンピンしていた。

 はぁ!! なんでピンピンしているの!! やっぱり、黄金世代、強い!!


「さ、寒い」


 気温が急に下がってきた。もしかして、これってアクエラの能力が原因か。


「ガハッ」


 寒くなってきて、体温が下がってきている。反応速度が遅れてる。


「おいおい、こんなものか、あ!! いいかと思いついた」


 アクエラは私ではない、お姉ちゃんとレヴィアさんのいる方を見ている。


氷の槍(アイスグングニル)


 アクエラはお姉ちゃんとレヴィアさんに向かって放った。まずい、お姉ちゃんたちは反応できていない。これだと、お姉ちゃんたちが危ない。

 私は転移して、お姉ちゃんたちの前にたった。


 お姉ちゃんたちは私が守る!!


 そのとき、私の中でふわっとした感覚がした。しかし、その感覚はすぐに終わった。アクエラの攻撃は私の左肩に直撃した。

 私の肩から血が出てきた。

 しかし、まだ動ける状態だった。


「テメェ、何をした?」


 アクエラから急に声をかけられた。私はアクエラの方を見た。


「え?」


 自然と声が出ていた。アクエラの左肩から血が出ていた。なんと、私と同じ状態になっていた。

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