第41話 力の片鱗
…side カイロ…
「始まったな」
ぼくはサルビアと移動しながら、リリアたちと魔族どもの戦いが始まったこと見た。
「まじか、早いね」
こいつ、高速で移動している状態で話し聞けるのか。
ぼくはサルビアの方を見た。サルビアは魔力で自身をおおって、風とかの影響を受けないようにしている。さすがだな、知識の量は多いらしいな。
「こっちはこっちのやるべきことをする、急ぐぞ」
ぼくはサルビアに言うとスピードをさらに上げる。サルビアもぼくに続いて上げていた。魔族の拠点にいるやつらにはバレないように向かって行った。
◇◇◇
ある程度行くと、魔物が見えたため止まった。
そこでは、円柱のような建物があって、その周りに拠点があるようであった。
「カイロよ、これからどうする?」
「倒すしかないだろ」
「なら、作戦はどうする? 二手に分れるか?」
「いや、ぼく1人でやる」
ぼくがそい言うとサルビアは間抜けズラの声を上げて、「こいつ何言ってんの?」っていう顔で見てきた。
「いやいやいや、カイロ、相手の数を見ろ!!」
ぼくは言われた通り魔物を見るとすごい数いた。
「魔物だけで9万ぐらいか、魔族も合わせるとさらにいるな」
「わかるだろ、それにせ「聖水か」そうだ。知っていたのか」
「気づかないわけないだろ、やつらは聖水をパワーアップするために使っているな」
ぼくがそう言うとサルビアは怒っていた。やっぱり、聖水をあんな風に使われるのはいやなんだ。
「カイロ、それでも1人でやるのか、やつらは聖水でとてつもなくパワーアップしているぞ」
「わかってるよ」
「なら、2人でやった方が………」
サルビアは言ったことは正しい。そりゃあそうだ、1人で相手にするよりか、2人で相手にする方がよっぽどいいし。それに、サルビアは水蛇だし、そこらの魔物にやられることはないと思うし、相手は聖水を飲んでいる。サルビアはそこについて心配しているのかな。
「ぼくだけ十分、あいつら、まだ、ぼくたちのことに気づいてないんだよ」
「………はあ、わかったぞ、なら、1人で行ってこい」
サルビアは納得してくれたようで、近くの木を背にして座った。
「とりあえず、外にいるやつ全員倒したら、こっちに来て」
「わかったぞ」
「それと、サルビア、聖水飲んだ相手に負けるって思ってる?」
「うむ、量によっては、相当強くなるぞ」
「大丈夫でしょ」
「なんでだ?」
「弱いやつをいくら集めようとも、絶対的な力には勝てないんだから」
ぼくはそう言って拠点に向かって歩いていった。
「出陣準備をしろ」
魔族どもはリリアたちと戦っている魔族の方に送る援軍の準備をしてきた。やっと、ぼくに気づいた魔族や魔物が襲いにきた。
『展開』
ぼくがそう唱えるとぼくから半径5メートルほどの小さなドーム状態の結界が現れた。魔物がドーム状の結界に入ると止まっていた。ぼくは周りを見ると1つ気になるところを見つけた。
魔族の死体がある、何のために?
「これは早く終わらした方がいいな『血の永世』」
ぼくがそう言うとぼくの髪は濃い目の灰色に両目とも黒色、左目の周りには黒い紋章があり、右目を侵食する黒いアザみたいなのがあった。
魔族どもはぼくの変化に驚いていた。
「じゃまだ、『無炎』」
一瞬にしてドームの結界内は灰色の炎になった。結界内にいた魔物はすべて灰になっている。
ぼくは結界を解いて、自分の右手を左前の方に持ってきた。
「一瞬で終わらしてやるよ『無炎』」
ぼくは右手を円の弧を描くように右側に持ってきながら言った。外にいる魔族、魔物をすべて焼き払った。ぼくは外にいる敵が全員倒したことを確認して、血の潜血を解いた。もとの状態に戻った。
ぼくは円柱の建物に歩いていった。すると、サルビアも外に敵がいないとわかったらしく、こちらにやってきた。
「カイロ、あれはなに!!」
すごい勢いでサルビアに質問してきた。まあ、確かにR以外でこれで戦うの久しぶりだったし、知らないか。
「ぼくの力」
「それだけで済むと思うか!!」
さらに勢いが強くなりやがった。めんどくさいなったな。どうせ、バレると思うから言っとくか。
「キツネの仮面」
「………は? キツネの仮面って………もしかしてR?」
「うん、Rのときに使っている力」
サルビアはポカンとした顔をしていた。
「カイロってRだったんだ」
落ち着きを取り戻したサルビアはぼくに確認してきたので、ぼくはあってるよとグッドのサインを作った。
「ねえ、カイロ、もしかして、私とした知識の勝負ってさ………」
「あ、うん、ぼくがあの戦争を終わる原因を作った」
サルビアはあははと勝ち目なかったんだと落ち込んでいた。
「だからもう一回勝負したんじゃないですか」
「まあ、それで負けたんですけど………そんなことどうでもいい、カイロ、あの力はなんだ?」
サルビアはぼくの力について気になるようで聞いてきた。
「わかったわかった、その話はまた今度する、それより今はこの建物に集中するぞ」
「わかった、また今度話してもらうぞ」
ぼくがこの円柱の建物のことを優先して、ぼくの力を話は今度話すといったら、サルビアは確かにと納得してくれた。
「開けるよ」
ぼくはそう言うと円柱の建物の扉を開けていった。




