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第3話 30分

 ぼくは、Fグループの試験会場についていた。

 周りを見渡すと木が多くあり、視界の幅が縮まっているので、気をつけて行動していかないと思った。

 あの、ヤンキーさんが何をするか、わからないけど、大丈夫でしょう。

 そんなぼくに近づく、1人の人に気づいた。


「誰ですか?」

「うーん、誰でしょう」

「質問を質問で返さないでください」


 ぼくはしゃべりかけてきた人を確認するために、後ろに振り返ると左右空色の瞳でクリーム色の腰より短い長髪をした魔女の格好をした女の人がだった。


「わたしはフレン・カールよろしく」

「あ、カイロ・カーラレスです。それで何のようですか?」

「ただ、君が、あのヤンキーに絡まれいたから、心配しにね」

「優しいですね。でも、大丈夫ですよ」

「そう、ならいいけど。それとこれからはカイロと呼んでもいい?」

「いいですよ。では、フレンさんですね。お互い頑張りましょう」

「そうね。お互い頑張ろうね。では、また会おうね」


 フレンさんはそう言うと箒に乗りながら森のなかに入っていったので、ぼくは、手を小さく振って見送った。


「では、Fグループの試験開始」


 試験が開始すると、いろんなところから剣どうしがぶつかり合う音や、魔法を使う音が響いていた。


「では、ぼくもそろそろ動きますか」


 ぼくは、うーんと伸びをしながら、森の中に入っていた。

 けれど、ぼくは、少し歩いたあとで複数の気配を感じ立ち止まった。


「出てきたらどうですか?」


 ぼくがそう言ったら、8人組が出てぼくを囲んでいた。


「チームを作ったんですね」

「ああ、そうだ。てめぇを倒すためによ」


 ぼくはチームを作ったことに感心しながら言うと、1人の男の人が答えてくれた。

 ぼくは、あのヤンキーさんにびびってるですかと思いながらいた。


「あの、ヤンキーさんがきっかけですよね」

「ええ、そうよ。あの人があんなを倒したら試験に受かるらしいから」


 ふーん。そんな嘘を信じるですね。


「まあ、いいでしょう。早くかかってきてください」

「ああ、言われなくても行くぞ」


 ぼくが挑発すると、8人組が襲ってきた。

 しかし、ぼくは1人1人の攻撃をさばいていった。8人組は何度も攻撃をしてきたがぼくは全ての攻撃をさばいていたなで、しだいに8人組は疲れてきて、息が上がっていた。


「どうしたんですか?こんなものですか?」


 ぼくは、8人組を挑発した。すると、ぼくの方をにらんでいた。


「くそが」


 そのうちの1人がやけくそになってぼくに剣を振りかざしていた。

 ぼくは膝でそいつの腹に向かっておもっきり、こぶしを入れた。

 入れられた人は多いきくぶっ飛んで、奥の方の木に当たった。残りの7人は、飛ばされた人の方を見ていた。


「どうしたんですか?早くかかってきてください。かかってこなかったら、ぼくから行きますね」


 ぼくがそう言ったら、全員、剣を構えてきたけど。

 ぼくには関係なく、1人1人を手や足を使って倒していった。


「こんなものですか」


 ぼくは倒れている人たちを見たあと、次のところに向かって行った。


 だいたい25分の時間がたっていた、ぼくは動きまくったけど、3人ぐらいしか、出会わなかった。いや、正確には3人しか合わなかった。

 ぼくはそろそろヤンキーさんの会おうと思って、ヤンキーさん方に向かって行った。

 ヤンキーさんのところにいると、そこにはだいぶ疲れきった姿をしていた。


「あれ、疲れたんですか?」

「あん、女連れか。てめぇこそ汗ひとつかいていないじゃないか。隠れていたんか?」


 ヤンキーさんはぼくが汗をかいていなかったので、勘違いをしていた。

 ぼくはつい笑いそうになったが、我慢した。


「やりますか?」

「やるに決まってるだろ」


 ヤンキーさんは持っていた斧をぼくの方に向かって振ってきた。

 けれど、ぼくは手を使って斧の攻撃をかわしていった。

 ヤンキーさんは攻撃が当たらず舌打ちをした。


「攻撃当たらないけど、どうしたのですか?」

「ああ、調子に乗んなよ。本気で潰してやる」


 ヤンキーさんが本気の攻撃をしてきたが、ぼくは一切動かなかった。

 だけど、ぼくには攻撃が届かなかった。


「試験終了」


 そう聞こえてきたからだ。

 この試験では、終了したあとに攻撃等をすると、その者は、不合格するというルールがある。

 だから、ヤンキーさんは攻撃をぼくの目の前でやめた。


「では、失礼します」


 ぼくはそう言うとリリアさんたちがいるところに向かっていった。

 ヤンキーさんは悔しそうな顔をしていた。



 …side リリア…



 カイロが試験の会場に向かってきた。

 試験が始まる前は知らない人としゃべっていたけど、試験が始まる頃には1人でいた。

 カイロの試験が始まった。

 するとカイロは動き出したがすぐに、立ち止まった。そしたら、複数の敵に囲まれていた。


「すご!」


 私は自然と声が出ていた。

 カイロが相手の攻撃を全てさばいていたからだ。その技術はとてもすごくて、どうやっているかわからなかった。


「リリア、ただいま」

「ジュリ、おかえり。よかったじゃん試験」

「うん、ありがとう。カイロは?」

「今、敵を倒したところ」

「そう、調子いい」

「うん、そうだね」


 今さっき、試験が、終わったジュリが帰ってきた。

 私はジュリと一緒にカイロの試験を見ていた。

 カイロは動きまくっていた。しかし、カイロは森の中をするすると木をかわしながら走っていた。

 あれかれだいぶ時間がたっていた。

 だけど、カイロはずっと動いていた。しかも、汗を1つのかいていなかった。

 終わりの時間に近づくと、カイロが急に止まった。


「ん?どうしたんだろう?」


 するとカイロは方向展開をして、ある方向に一直線に向かっていった。

 私はふとを思い、他の人の居場所を見た。

 もしかするとと思ったけどやっぱりそうだと私は確信していた。


 あの絡んできたヤンキーのところに向かっていた。カイロは全員の居場所をわかっていたのではないか?


 すると、カイロとヤンキーの戦いが始まった。

 しかし、カイロはただ攻撃をかわしているだけだった。しばらくすると、動きが止まっていた。

 ヤンキーが本気で攻撃してきたけど、カイロは止まっていた。


「危ない!」


 ジュリがあせっていた。

 私も何で動かないんだろうと思ったけど、すぐにわかった。


「大丈夫だよ」

「え?」


 私がそう言うとジュリが驚いた様子だった。


「試験終了」


 ヤンキーの攻撃はカイロの目の前で止まっていた。

 私は、さっきからの行動を考えて、すごいと思った。

 Fグループの人たちの居場所がわかり、わけがわからない技術。そして、時間がわかっている。

 私はつい、笑っていた。


「どうしたの?」

「いや、何でもない」


 私はそう言って、カイロが帰ってくるのを待った。



 …side カイロ…



「おつかれ、カイロ」

「うん、おつかれ」

「ありがとうございます」


 ぼくが帰ってくるとリリアさんとジュリさんが次の試験を見ていていた。


「あの男の人」


 ジュリさんが指をさす方を見ると1人、圧倒的に目立っている茶髪の男の人がいた。


「試験終了」


 Gグループの試験が始まってから10分ほどで試験が終了した。

 目立っていた男の人以外、誰も立っていなかったからだった。

 その後、H、Iと試験が行なっていた。最後のJグループの試験になった。

 そこで、ぼくは気になる存在を見つけた。腰ぐらいまでで少しくせ毛がある赤髪、赤色の瞳の少女だった。


 ヨイさんの姉でしょうか?


 ぼくはヨイさんの姉らしき人を見ていた。

 ヨイさんが姉がこの試験にいると言っていたけど、彼女はヨイさんに似ていたので彼女のことなのかなと思った。

 ぼくは彼女のことを見て、学園が楽しみになった。

 しばらくして、Jグループも終了し、全てのグループの試験が終わった。


「よし、全ての試験が終わった。合格発表は明日だから忘れずにこいよ」


 実技試験の説明をした先生がそう言うと試験を受けた人はそれぞれ帰っていった。


「私も帰る、バイバイ、リリア、カイロ。また、明日」

「うん、また明日ね。バイバイ」

「では、さよならです」


 ジュリさんはそう言って帰って行った。

 ぼくもリリアさんと帰っていた。


「リリアさんはどこの宿なんですか?」

「いや〜、今日来たばっかでまだ、宿とってない」


 あははと笑いながら言うリリアさんにため息がでそうだった。


「なら、ぼくが泊まっている宿に来ますか?」

「行く!」


 リリアさんが元気に答えるとぼくとリリアさんはぼくが泊まっている宿まで向かって行った。



 ◇◇◇



 宿に着いたぼくたちはそれぞれ自分のすることをした。

 ぼくは宿泊の延長をリリアさんは宿をとっていた。

 そして、ぼくたちはサルカさんが作った料理を食べ、お風呂に入り、明日に備えて寝た。

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